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教えて!ユウ先生!【魔獣について】

「あ、龍ヶ崎さんも食べますか?」


ユウはそう言いながら木製の籠をこちらに差出してくる。


「…何だコレ?」


ホントになんだこれ…丸いんだけど、何か変な形してるんだよなぁ…食えんのかこれ?

差し出された籠にはドリアンのトゲドケを全部丸くしたような物が入っていた。

何か全体的に丸々しててキモチワルイ。

いや、食べます?って聞かれてるから食えるんだろうけどさ。


「見た目はアレだけどとっても美味しい木の実何ですよ?」


え…木の実?これが?マジか…でもユウの気遣いも無駄にも出来ないし…

ええぃままよ…!

食べてみた。

モグモグ…ぬちゅ。

ぬちゅ…って!ぬちゅってしたんだけど!

噛んでみた感じではガムに近いかも知れない。

噛めば噛むほど味が出る。

しかも結構美味い。


「はい、休憩はここまで。さっさと説明を再開するわよ!」


幸せそうに木の実を噛んでいるとリトスが休憩の終了を告げてきた。

名残惜しいが木の実を飲み込む。


「あ!龍ヶ崎さんガムの実飲んじゃったんですか!?」


「え…うん。」


え、何…飲んだりしたらダメだったパターン!?


「いえ…飲み込んでしまっても特に害は無いのですが、喉に詰まったりすることがあるので」


「いや、何ともないし平気だと思うよ。」


「そうですか!良かった!」


ユウは優しく笑った。

ーーー可愛いなぁ!!


「私話疲れちゃった。ユウ、交代ね!」


リトスが欠伸をしながらそう呟いた。


「じゃあ私ちょっと散歩してくるから後よろしくねー」


「ちょ、ちょ!待ってください!?」


慌てふためくユウの制止も虚しくリトスは外に出ていってしまった。


「えーと…じゃあ説明はユウがしてくれるって事で?」


「そ、そうですね…頑張ります。」


なんだか緊張気味のユウ。

何でそんなに緊張してるのかはわからないけど…


「とりあえず、魔獣について教えてくれ」


この世界での人類の敵となっている魔獣とやら。

そこについて聞いていくことにした。


「そうですね…じゃあ魔獣の発生方法から説明しましょうか」


「おう、頼むよ」


スー、ハーと深呼吸を繰り返し、落ち着きを取り戻したユウは説明を始めた。


「魔獣の発生方法は3つあります。」


「一つ目は、ダンジョンでの発生。

二つ目は、魔獣同士のせ、性行による発生。

三つ目は、動物が元々持つ魔力が反転した場合です。」


性行…と口にしたユウの顔は赤くなっていた。

そういう言葉に慣れていないのだろう。

うーん…俺の世界じゃ男子も女子も下ネタとか言いたい放題言ってたんだけど…

この世界は違うのかな?

ま、そんなこと今はどうでもいいか。


「魔力の反転ってのは何なんだ?」


反転…なんだか物騒な言葉が気になった。


「えーと…そもそも魔力の性質は感情に左右されるのです。正の感情ーー喜、楽、愛などの感情を出している状態だと魔力の質も上がり魔法も強くなると言われています。」


「なので、正の感情とは逆…負の感情ーー怒、哀、憎などの感情が極限にまで達してしまと感情に伴って魔力も負の影響を受け暗転していってしまうのです。」


「そして、もう戻れない程に暗転してしまった魔力は反転し…体を蝕んでいき魔獣と化すのです。」


おいおい、恐ろしい話だな…けど、この世界では感情が魔力に関係してくるのか。


「そんなになる程負の感情ってのは溜まっていくもんなのか?」


「そうですね…野生の動物だと狩人に追い詰められた時や、迷宮ダンジョンから出てきた魔獣に捕食されそうになった時などに過度なストレスがかかり反転しやすくなると聞いてます。」


そうか…絶望的な命の危機に直面した時程マイナス思考になりがちだもんな…


「…あまり考えたくないが、人間も反転したりするのか…?」


「なります。ただ、人間は言葉を発しない動物達に比べ多彩なコミュニケーションを取ることができるのでそう簡単には反転はしません」


まぁ、そりゃそうか…反転するほど思い悩んでる様子なら周りの誰かが相談にのったりするだろうし。


「ですが反転してしまった魔人はとてつもない脅威となります…」


「そんなに凄いのか?」


「はい…魔人一体で小国を一つは壊滅できる程に…」


うわぁーお!…それめちゃくちゃやばいヤツじゃん!!ゲームとかだと出会ったら即死級のやつじゃない!?


「そんなに凄いのか…」


魔獣とは比べものにならない程の強さと言うのを聞かされ少し動揺する。

こっちの世界に来て出会ったのがスライムで良かった…

今更ながらにそう思う。


^~^~^~^~^~^~^~^~^~^~


暫くユウとの質疑応答をしていると


「戻ったわよー」


ガラッと木製のドアが開きリトスの声が部屋に響く。


「おかえりなさい、リトス」


ユウが散歩から戻ってきたリトスに声をかける。

リトスはユウの頭にポンポンと手を起き


「はいはい、ただいま」


と答えた。

ふむ…この2人結構仲いいよな。幼馴染みとかなのか?

そんな俺の考えを見透かしてかーー


「ユウの説明も一段落ついてるようだし、ここらで自己紹介でもしようじゃない?」


と言った。

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