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プロローグ②


「あーあ…スライムの体液浴びさせるなんてユウ、あんたも中々やるわねえ…」


化け物がいた後ろ側から呆れた様でどこか楽しげな声がする。

俯いていた顔を上げ声がした方をみる。

そこにはローブをまとった二人の少女が立っていた。


「リトス!?わ、わざとじゃないんですよ!?急いでいたので…仕方なくです、仕方なく!」


そう無実を語るユウと呼ばれた少女。

髪は日の光を浴びキラキラ光る綺麗な金髪を腰まで伸ばしている。

顔立ちは整っていてとても可愛いらしいく、常に微笑を浮かべていた。

そして引き締まった手足に控えめな胸をしており、腰にはサーベルが差してある。

だがなにより目を引くのは、左は翠色みどりいろ右は藍色あいいろの左右で色違いの瞳だった。


「オッドアイか…綺麗だな。」


俺はそう呟いていた。

ビクッとユウは肩を震わせ、怯えた様を見せたが直ぐに元の微笑を浮かべた。


一方、リトスと呼ばれた少女は俺の発言に顔を顰めていた。

瞳の色は髪の色を薄くした青。

髪は肩に掛かるか掛からない程の長さ。

体付きはたいしてユウと変わらないだろうが…服越しからでもわかるほどの胸。

そして、こちらも腰にサーベルを差している。


スライムはどうかと思ってたけどこんな美少女が出てくるなんて流石俺の夢…!

そんな事を考えているとー


「それにしても、君この辺じゃ見かけない格好してるね?どこの出身?返答しだいじゃ…」


スッと腰に差してあるサーベルに素早く手を動かし、抜こうとするリトス。


「ちょっ!リトス、何やってるんですか!?」


「何って…私達の遠征基地の近場で魔獣を引き連れて来た不審者がいたから、問いただそうとしてるだけだけど?」


「いや、引き連れてたと言うよりは、追われていた様に見えたのですが…」


サーベルを御影に突きつけようとするリトスをユウがあわてて止めた。

遠征基地?魔獣?何のことだ?

しかも何で俺はこんな格好を…


改めて自分の服装を見てみる。

上半身には白地に黒字で『心ぴょんぴょん』と行書体で書いてあるTシャツ。

その上に半袖の黒いパーカー。

下半身には膝より上を覆う黒のハーフパンツにサンダル。

どこからみても、深夜のコンビニに出かけるような服装だ。


何だって俺は夢の中でこんな格好してんだ?

頭の上に?マークを浮かべ、不思議そうな顔をしていると。

何かに気づいた様にリトスが口を開いた。

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