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プロローグ①

初投稿です。よろしくお願いします!ぼちぼち投稿していきます!

 上を見上げれば雲ひとつない晴れ渡った空が。

 周りを見渡せば緑をベースとし所々に綺麗な花が咲く野原が。

 そんなThe・平和☆みたいな光景の中を俺、りゅうざき御影みかげは走っている。

 いや、正しく言うのなら、必死に逃げている。

 俺は半透明のスライムの様なものに追いかけられていた。

 スライムからは数本の触手の様なものが伸び俺を捕らえようと背後まで迫ってくる。

 そして俺は触手から逃げる為に逃げ足の速度を速める。


 そんなやり取りを繰り返して十数回、ついに堪忍袋の緒が切れた。


「だぁ!!!いい加減に諦めてくれよ!しつこいぞこのドロドロ触手野郎!!!」


(まぁ、野郎かどうかは置いといて…あいつがノロマで助かった…)

そう俺がいまだにこの化け物に捕まって いないのには追う足が遅いということが大きいだろう。


「…!………!」


 俺の怒鳴り声を理解しているのか、していないのか、化け物から伸びる触手の数が増えた。


「ちくしょうめ!?」


 もう泣いていいかな!?

 だが、逃げる足を緩めはしない。

(いくら夢でも、スライムなんかと触手プレイは嫌だぞ!?)

 必死に走る中、前方に森が見えた。

(森の中なら…撒けるか?)

 そう考えながら森の中に入ることにした。


 だが数分後…俺はひどく後悔した。

(くっそ…地面はゴツゴツしてて走りづらいし、木々が邪魔じゃまで視界は悪いし…何よりアイツ、まだ追ってきやがる!?)

 そう、森の中は野原に比べると、道幅狭くあまり整備されてない上に細いけもの道位しかない。


「…!!!…!!」


 なにより、スライムから伸びる触手が数十本に伸びていた。

 心なしか、出会った当初は半透明だった体の色も赤く染まっている気がする。

 腹でも空かして怒ってるのか…?なら他の獲物でも見つけてくれませんかねぇ!?


 そんな思いも虚しく、化け物は追ってくる。

 くっそ...、流石にキツいな...

 この化け物と出会ってから、もう一時間は経つだろう時間を走っていた。

(あ、やばい…)


 そう思った時にはすでに遅かった、足元の石ころにつまずき、転がる。

 膝に鋭い痛みが走るが、我慢し立ち上がり逃げようと走り出そうとする。


ーーー足が動かない!?


 足元を見やるとそこには、ほのかに赤みをびた触手が絡み付いていた。

 振り返ると半透明で目も口もなかったはずの化け物の体には無数の牙が生えた口が出来ていた。


 あぁ、ここで終わりか。次は楽しい夢にしてくれると助かるんだがなぁ。しかもこいつ口臭いな… 

 

 そう夢の終わりを悟った俺の耳元に凛とした声が響く。


「ファイア!」


 途端、化け物の体色がどんどん赤くなっていき、爆発した。


 なんだ!?爆発か!?

 

 そう思ったのも束の間。

 びちゃ!と音を立て化け物がいた方から俺の元へ大量の液体が飛んできた。


「……ナニコレ、メッチャクサイ」


 助かった!と喜ぶ反面、異臭を放つ液体を体全体に浴びせられやるせない気持ちになり、うつむいてしまうのであった。

読んでいただきありがとうございます!できるだけ、素早く投稿できるように頑張りますので!

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