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『 前衛魔の歩む道 』  作者: きあら3
- 第壱章 Welcome! -
4/17

第参話 - 装備購入はRPGの基本です -

結局妹にしっかり絞られた後、とりあえず武器を買うこととなった。


最初から持っている金額は2000ゴールド。


このゲームには装備欄が普通のゲームと違って明らかとなっていない。


何故かって?体が許す限り武器を何個でも装備できるからだ。


防具にもその概念は当てはまるようで、『頭部』『胴体』『両手』『両膝』『両脚』の基本な場所から『首』『腰』『耳』『指』…等々、まだまだ沢山の種類が存在している。


流石に同じ種類の物を装備する事は制限を超えると無理なようだが…ここら辺はゲームというより現実感を大きく感じるシステムだ。


『首』『腰』『耳』『指』等の補助能力の高い物は店でほとんど買うことがない為、今回は武器と基本防具全種類を買うことにした。


防具とはいえどもさまざまな種類がある。大きく分けると軽装系、中装系、重装系である。そこからさらに主に金属製、布製、革製に分けられる。


まずは軽装系。主に革や布を主に使用した物が多い、非常に軽い事が魅力的な防具種。所詮布なので防御力は大したことがないが、非常に軽く為に身軽に行動でき、基本的にステータス値があまり必要ないという長所がある。


次に中装系。モンスターの皮や、少量の金属を使用した物が多い。軽装系の防御力か重装系の重さに不満を持つ人向け。少しだけ防御力が高い、それなりに軽い、必要ステータス値も普通、最もバランスの良い種類だ。


お次は重装系。モンスターの鱗、金属をふんだんに使用したものが多い。その為に防御力はトップクラス。ただし、重いため移動にペナルティがかかる、必要ステータスも高いなどの弱点も多い。


装備をする際に必要なステータスたレベルが足りないと行動にある程度の制限が掛かって性能を滞りなく発揮する事が出来ないとか重くて動けないとかペナルティがある。


しかも、ステータスが足りていたら一番防御力の高い重装系を装備すればいいというわけではなく、重い物ほど動きにくかったり、走りにくかったり、行動に制限が掛かるので注意が必要だ。


素早く動くためには重さの事も考える事が必要なのだ。ただ…。




『ローブ』Nom 胴体 軽装 Rank.1


『レザーアーマー』Nom 胴体 中装 Rank.1


『ブロンズアーマー』Nom 胴体 重装 Rank.1




この様にステータスが表示されるので細かい性能は見る事は出来ない。唯一見分けがつくのは装備のタイプとそのランクだけである。




「ねぇ。サキ。防具はどれがいいのかなぁ?」


「お兄ちゃんはやっぱりバランスのいい中装系がいいと思うな。紙装甲だし。」


「ふむ。なるほど。」




実はこのゲーム。アイテムの必要ステータスは確認することができるが、自分自身のステータスはランク以外では確認することができないのだ。


装備して性能を完全に発揮できる物は白。性能に制限が付くものは黄色で表示される。


僕が装備できるのは白が『ローブ』『レザーアーマー』だった。


ちなみに『ブロンズアーマー』は黄色だった。


軽戦士職(ウォーリア)が装備する装備ができるところに魔導師としての違和感を感じたが、妹の進言通り、中装備系で装備を揃えた。


一種類200Gだったので1000Gを払う。


購入後、ちゃんと装備をし妹を確認する。サキは重装系で揃えていた。




「サキは重装系で揃えたんだね。」


「うん。やっぱり前衛職は防御力命だからね。」




防具を買ったら次は武器の購入だ。


店のカタログを見たが、装備可能なのははブロンズ系と杖のみだった。


妹の言っていた攻撃力の差を確認するため、色々と比べてみる。




『ブロンズソード』Nom 片手剣 Rank.1


『クレイモア』Nom 両手剣 Rank.1


『ロッド』Nom 片手棍 Rank.1


『スタッフ』Nom 両手棍 Rank.1


『クラブ』Nom 片手棍 Rank.1


『ハンマー』Nom 両手棍 Rank.1




…性能の違いが分からない。


チュートリアルによると、基本、物理も魔法も攻撃力は『片手武器』よりも『両手武器』のほうが高いそうだ。


また、『ロッド』や『スタッフ』等、魔法職(メイジ)が使う様な武器には物理攻撃力は低めであり、その代わりに魔法攻撃力を増加させる効果があるらしい。


ただ、同じ『棍』である『クラブ』や『ハンマー』には魔法攻撃力は存在しないそうだが。


僕は魔法の火力不足を出来るだけ解消するために両手武器である『スタッフ』を購入した。


代金の250Gを払い、残り残金は750G。


サキは『クレイモア』を買ったようだ。




「これで全部かな・・・?」


「これからお兄ちゃんはどうするの?私はいまから外に行ってレベル上げしにいくけど。」


「そっか。僕はもうちょっとここでうろうろしてるよ。」


「わかった。じゃあね。お兄ちゃん。」




そういうと妹は去って行った。さて、これからどうしますかね。






▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲


『Winds』♂ Lv.1 称号『新参者』


【武器】


『スタッフ』Nom 両手棍 Rank.1


【防具】


『レザーキャップ』Nom 頭部 中装 Rank.1

『レザーアーマー』Nom 胴体 中装 Rank.1

『レザーグローブ』Nom 両手 中装 Rank.1

『レザースラックス』Nom 両膝 中装 Rank.1

『レザーブーツ』Nom 両脚 中装 Rank.1


【補助】


『無し』


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「待ってください!そこのお方!」




しばらく歩いていると誰かに話しかけられた。振りかえると修道服を着た女性が僕に話しかけていた。


どうやらNPCのようだ。




「なんですか?」




話かけられたので返してみる。




「ちょっとお願いがあるのですが……聞いていただけますか?」




どうやらクエストのようだ。


このゲームは街の人に話かけることによってクエストを持ちかけられたり、ギルドでクエストを受注したりすることができる。


クエストをこなすことによって報酬がもらえる上に名声が上がっていき、より難しいクエストを受けることができるようになっていく。


ものは試しだ。試しにクエストでも受けてみよう。




「いいですよ。どうしました?」


「先日、宝物の運搬中、モンスターに襲われ、『祝福されしロザリオ』を盗まれてしまったのです。これが無くては教会が成り立っていけません。どうか取り返してきていただけませんか?」




どうやら物を探すクエストのようだ。盗まれている以上戦闘はやむを得ないだろう。




「いいですよ。『祝福されしロザリオ』ですね?」


「ありがとうございます!あのモンスターの拠点はリヘナ草原にあるという噂です。どうかよろしくお願いします!」


「はい。ではいってきます。」




リヘナ草原か・・・。地図で確認したところ南門をでてすぐの所だ。


さて、初めての戦闘とクエストだ。気合い入れて頑張りますか!



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