第10話:実力者同士の闘い
「縛れ、拘束の鋼鉄蔓」
先に仕掛けたのは意外にもテイであった。
オウの周りに無数の機械仕掛けの蔓が出現し、オウを拘束しようとする。
オウの炎に対して、金属の蔓。相性としては悪くない。
テイの余裕は、こういう理由だったのかもしれない。
「紅虎の炎爪!!」
そう考えた矢先、オウは、炎の獣の腕を一振した。
あっさりと、それこそただの植物を振り払うように、鋼鉄の蔓は無残に引き裂かれた。
「!?」
テイは明らかに少し動揺した。
まさか、こんなにもあっさりとなぎ払われるとは思ってなかったのだろう。
テイは、さらに多くの蔓を出し、オウに向けた。
オウは身を少し屈めると、まさに獣の体勢になりテイに向かった。
迫る蔓を避け、あるいはなぎ払いながら、オウはテイとの距離を詰めていく。
逆にテイは蔓と花弁を使いながらなんとか距離を取っていた。
オウが獣の腕を振るとそこから炎がでて、それは虎の形となりテイに向かっていった。
テイは、それをなんとか鋼鉄の花弁で防ぐ。
気付いた時にはテイは防戦一方になっていた。
当然の結果であったのだろう。
極一握りの人間だけが持てる思力様式。
それを持っているテイもエリート中のエリートかもしれないが、まだ若い。
一方、オウは叩き上げの歴戦の強者で、常に最前線で戦っていたのだ。これまで積み上げてきた闘いの経験がまったく違う。
思界もテイの支配空間である機械仕掛けのビル群はあらかた消えて、オウの支配する荒野になっていた。
致命的な一撃は避けていたのであろう。しかし、すでにテイは思力装はボロボロになっており、所々はだけていた。
テイは最後の力を振り絞るように、これまでで最大数の蔓を自分の周りに出現させた。
「若い割になかなかだ。流石、中央のエリート様だな」
オウはサディスティックに笑いながらそう言った。
「だが、まだまだだな。今後の指導のために私の最大奥義をみせてやろう。」
そう言って、オウは思力を溜めだした。
ここまで読んでくださった方ありがとうございます☆
かわいいテイは、やっぱりオウにボロボロにされちゃいました。
オウの年齢設定は二十代とだけ書いておきます。
なので、美女と表現。
ちなみにこの間、主人公は腰を抜かしているだけです。
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