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戦国武将とJK④

作者: 明地雫

『……クゥゥン……』


目の前に見るも不憫に痩せ細った犬が…


可哀想に…と思い手持ちの串団子を、2、3個与えると尻尾を振って元気になった。


おばばから抱えきれないほどの団子を貰っていたので消費してくれてちょうど良かった。


食べ終えると犬は我輩の左脹脛に頬をすりすりと擦り付け、我輩が歩き始めるとのこのこと付いてくるではないか。


まぁ良いか…とそのまま歩みを進めると


『キキィッ……』


次は山猿が1匹木の上から目の前に立ち塞がってきた。


咄嗟に刀に手をかけたが、良く見るとこれまた

今にも倒れそうなほど痩せ細っていていて何かを訴えかけるような眼差しでこちらを見つめてくる。



とりあえず同じように団子を与えてみるとこれまた良く食べて、食べ終えると我輩に物凄く懐いてきた。


『あれ…なんかこの展開…昔なんかで読んだような…』



『クケッ…コケッ…クゥゥ……』


そうこうしていると今度はこれまた我利我利

に痩せ細った鶏が目の前で餌を求めて近づいてきた。


同じように団子を与えると勢いよくそれを啄ばみ始める。


『間違いない…この展開は昔母上によく巻物で読み聞かされた童話、桃太郎だ』


最後はたしか鶏ではなくキジだった気がするが…


そんなこんなで、

『あれ?このまま行くと我輩、鬼と戦うことになるんじゃね…?』

とあらぬ予感を感じながら、野犬、山猿、鶏を従えて地下世界へ向かうのであった。

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