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ある国の秘密  作者: 藤咲 乃々
第6章
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船上

◇◇◇


マヒナ港からラメールのターナ港まで7日かかる


そして、ラメールの季節は初夏

真冬のオルレアンとは少しずれている


現在、船上生活7日目の朝

ディックに脅されて怖がっていたが幸いにも船酔いはなく、楽しく船旅をしている


初めて見る海は綺麗なエメラルドグリーンで透き通って見えた

海風も心地良い


「レオン様、あと 1時間程で到着予定なのですが前方の天候が思わしくないので少し待機します」


「分かった。セツ、ルイ!丁度いいから作戦の確認するぞ」

「「はーい」」


3人でレオンの部屋に入る


仕事の依頼主はラメールにある医師団の会長


ラメールには何十もの国から貿易品が輸入される

貿易品と共に流行り病も国内に入りやすい


そのため医者や病院が多く存在している


その医者達をまとめている人からの依頼

仕事内容はある医者を捕えること


「ターゲットはヤコブとかいう男だ。名医と呼ばれているが、実際は病も治さず患者から大金を巻き上げるヤブ医者」

治りもしないのに期待だけさせて金だけ奪っていくなんて胸糞の悪い話だ


「なんで名医っていう噂が出回ってんだ?」

「それ私も思った」


人を治してなければ名医なんて呼ばれないはず


「元気な人間でも雇って、治ったフリでもさせたんだろ」

「なるほど」

案外すぐ終わりそうな仕事な気がする


「問題はヤツの居場所。いろんなところを転々としてるからラメールに着いたら情報収集から始めてくれ」

「「了解」」


「ちなみに俺は執務で行けない」

「ま、そうなるよね。私はあの人の相手嫌だから、よろしく」


部屋が少し揺れた

船が進み出したようなので甲板に戻った



海を眺めていると不思議な気持ちになった

「ルイ、落ちるよ」

といつの間にか隣に来たセツに言われた


「落ちねぇよ?」

「聞こえてないだろうけど、風に海の精の歌が混じってる。私が声を掛けなかったら間違いなく落ちてた」


「え...」

「海の精は若い男が好きだから気をつけな」

急いで手摺りから離れる


「セツありがとう...」


そんなやりとりをしているとレオンが俺達に向かって叫んだ

「そろそろ着くからフード被っとけよー」


「「はーい」」

言われたとおりフードを被って髪色と顔を隠す

ラメールにはレオンだけが訪れることになっている


俺達までいるのがバレたら自由に動けなくなるため正体は隠して上陸するのだ

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