夢?
風が止んだので目を開けると、さっきまで触れていたはずの石碑は消えていた
何が起こっているのか分からない...夢でも見てるのか?
辺りを見回していると俺と同じ髪色で背の高い男が現れた
背丈的にレオンだと思い、声を掛ける
「レオン...何でここにいるんだ?というか、ここどこだよ⁉︎」
レオンは何も言わないし、それ以前に反応がない
「おい、無視はないだろ!」
〈**〜!〉
男が誰かに呼ばれて振り向いた
名前を呼ばれたのだろうが、何と言ったのか聞こえなかった
顔をよく見るとレオンじゃない...?
似てるけど雰囲気が全く違う
〈なあー教えてくれよー!〉
次に現れたのはまだ幼さの残る少年
〈レオンはまだ自分のことがあるだろ?〉
〈ちぇっ〜〉
男は笑いながら少年と肩を組んだ
今、レオンって...あの少年がレオン⁉︎
〈**、レオン。そろそろ帰りましょう〉
サラくらいの歳の女も出てきた
やっぱり、サラによく似てるけどサラじゃない
〈ああ〉
と言うと3人はどこかへ行ってしまった
周りの景色が変わった
《お前達は愛し合ってしまった。世界を滅ぼすことでしか我の怒りは収まらぬ》
〈俺の命はくれてやる。だから...この世界は救ってほしい〉
男が重圧のある声をした相手と話していた
モヤが掛かっていて、その姿は見えない
〈それに俺が死ねばお気に入りの“あいつ”は生きたままだ〉
《...よかろう、それで手を討とう》
男に大きな手が振り下ろされる
〈時間をくれないか?まだやり残したことがある〉
寸前で手は止まり、男が交渉した
《3日だ。3日後、必ずお前の命をもらう》
交渉は成立したと同時に男の命の期限も決まってしまった
また景色が変わった
男はショートカットの少女と一緒にいた
〈ローザ、お前に頼みがある〉
〈なに〜?改まっちゃって〜〉
少女がローザと呼ばれて納得した
今のローザを少し大きくした感じだったからだ
そしてローザは相変わらずのようだった
〈俺は3日後に死ぬ〉
〈は?〉
ローザからいつもの余裕そうな笑みが消えた
〈俺が死んだら俺の中にあるエマとの記憶を消してくれ〉
〈それ本気で言ってんの?〉
〈ああ〉
男に迷いはないようだった
〈それじゃあエマはどうなんの?〉
〈エマには申し訳ないけど...俺は愛し合った時間より家族として一緒に過ごした時間を取る〉
そう言うと男は笑った
逆にローザは泣いていた
〈みんなにも相談しよう⁉︎そしたら、なんかいい考えが...〉
ローザの提案に男は乗らなかった
〈俺が死ぬだけでお前らが生きれる。それだけで十分だ〉
〈でもっ...〉
〈そんなに泣くなよ。お前らが生きてたらまた会える〉
男はローザを自分の胸に抱き寄せ、優しく宥めた




