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ある国の秘密  作者: 藤咲 乃々
第5章
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オスマン家

家を出た日から顔を合わせいない


顔を見た瞬間に何か感情が湧くかもと考えていたが、ただの思い過ごしだったようだ

他の貴族達と何も変わらない、何も感じない


「ルイ...様。成人おめでとうございます」

「ありがとうございます」


夫婦と娘の3人で訪れたオスマン家

内容は入って来ないがバルドが長く言葉をかけている


「ルイ、何か話すか?」

「では...」

いきなり振られたので驚いたが、感謝だけは伝えよう


「17年...長いようで短い間でしたが育てて下さったこと感謝します。ありがとうございました」

もう関わることもないのだろう

少しだけオスマン家での生活が脳裏をよぎった


「お身体に気をつけて下さい」

冷たいやつだと、他人行儀だと言われるかもしれない

でも本当に他人なのだ


俺の本当の家族は、ここにいる兄弟達だから...


オスマン家は涙ぐみながら王座の間を出ていった


「ル「あれでいいんだ...」」

サラの言いたかったことを先読みして返事を返した


「「「...」」」

レオンはサラの肩を抱くと静かに首を横に振った

何も言うな、と行動の全てが物語っていた


「少し風に当たってくる」

「おう、行ってこい」

ディックの声に返事もせず外に出た


庭園の中で目を瞑り、深呼吸をすると気持ちが落ち着いた


「お兄ちゃん!」

声のした方に顔を向けると少し離れたところに、かつて妹がいた


「俺はもうお前の兄ではない」

「...何言ってるの?あなたはルイ=オスマンでしょ?」

人間は不思議だ


何故ここまで関わりを求めてくるのだろう?

俺も一応人間だけども


「俺はオルレアンの第3王子のルイだ」


「ねえ、どうしちゃったの?お兄ちゃんおかしいよ?」

「おかしい?違うな。こっちが本当の俺だ」

重すぎる思いは不快にさえ感じる

オスマンを名乗っていた時に優しくし過ぎたのが裏目に出たか


「お前の中の俺は“優しい兄”だろ?それは作ってたんだよ。こっちが本当の俺」

「っ.....」

悲しそうに顔を歪めたかつての妹


「俺のことはもう忘れろ。じゃあな、元気で暮らせ」

振り向かずにその場を立ち去った


少し歩いた先にローザがいた


「聞いてたのか?」

「少しね〜。さ、ルイ行こうか」

俺の手を取りどんどん進んでいくローザ



着いた場所は王宮内だが誰も近づきそうにない場所で、石碑みたいな物が建っていた


「これは?」

「今までに存在した王族が眠っている場所だよ。手、出して」

言われるがまま石碑に触れるとローザが俺の手の甲に星を描いた

すると、強い風が吹いてきて思わず目を閉じた

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