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ある国の秘密  作者: 藤咲 乃々
第5章
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地獄の2日目

昨日と同じように朝から素振りをしてから朝食を摂った

違うところは“既にみんなが起きていること”


今日は朝から各国の王族と貴族が城に挨拶をしに来る


王族や貴族が来るということは、正装をしなくてはならないので正服を着てもないのに息が詰まりそうだ



オルレアンの王族は美しいという噂も出回っているらしく、移動する時に門の方を見ると見事な長蛇の列ができていた


息が詰まる正服をあの列が無くなるまで着なければならないのかと思うと、血の気が引いた


「帰りたい...」

「まだ始まってすらないのに⁉︎」

セツがすかさずツッコミをいれてくる


「意外とすぐ終わるぜ!笑って挨拶しとくだけでいいんだからな!」

ディックは何故か楽しそうだ


「あとはバルド次第だけどな?」

王座に座るバルドの肩に後ろから手を置き、圧をかけるレオン


「気をつけます...」

これは誰かの披露目の時に長引かせたんだろうなと察した



「陛下、アークランド国王から謁見のお申し出です」

「通せ」

バルドの声と共に地獄の2日目がスタートした




ディックの言っていた通り、笑って挨拶するだけで思いの外楽だった


王座に座るバルドの背後に立つスタイルの俺達

次々と謁見に来る貴族達との距離も十分空いている


リトの計算によると順調に進めば昼には終わるとのこと


相変わらずリト達の姿はここにはないが映像ピアスで様子を見ているはず

だから計算もあっている...はず!


「ルイ様、成人おめでとうございます。お会いできて光栄です」

「ありがとうございます」

今日だけで何度も繰り返されたこの会話

さすがに作り笑いをするのも疲れてきた


何十人、いや何百人は越えていただろう外国の貴族達への挨拶は問題なく終了した



続けてオルレアン国内の貴族の挨拶に移る

ここまでは滞りなくきている

問題があるとするなら...


「最後はオスマン伯爵です」

「そうか...ルイ、」

心配そうにバルドが見てきた


俺を気にかけているのだろうが、俺はオルレアン家の人間

元々オスマン家にそこまで思い入れもない


バルドに向かってうなづいた

「通せ」

バルドはそれまでと変わらない態度でオスマン家を部屋に通した

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