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ある国の秘密  作者: 藤咲 乃々
第5章
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料理亭

「はぁ...」

男は大きなため息をついた


「サラ姉、お腹空いたー!」

「私もー」

カレンとエマが叫ぶと奥からサラらしき人が出てきた


「2人ともいらっしゃい。あら?ルイは...」

変装したサラは俺を一瞥すると全てを理解したように黙った


心の中でサラに助けを求めるが、届くことはない


「俺は目立てと言ったか?」

「言ってません」

ご立腹のレオンさん


「だよな。力を使うなとは言わなかったが、限度ってもんがあるだろ?」

「はい、ごめんなさい」


俺は今、変装したレオンに怒られている

正座させられて


「ただでさえ目立つ髪色してんだ。今後気をつける様に」

「はい」

ここが店でよかった


城だったらまた訓練漬けにされるとこだった...


「ルイ、おいで」

サラに呼ばれて丸いテーブルに着くと、カレンとエマは既に昼食を食べていた


「店長自慢のオムレツ、どうぞ」

「ありがとう...」

一口食べると旨味が口に広がった


「美味しい!チーズがトロッとしてて最高!」


「だって。よかったね、お父さん」

サラのお父さん...?


「口に合ってよかったよ」

厨房から顔が見えるようになっていて、ガハハと豪快に笑っている


「あの、初めまして!サラにはいつもお世話になってます...?」

「こちらこそ、お世話になってます」


ここはサラのお父さんが店主の料理亭

サラの生まれ育った生家


料理亭と言っても民衆食堂で城下の人達がよく利用しているらしい

今日もたくさんのお客さんが入っている


サラとレオンはお披露目式の度に手伝いに来るらしい


「親父さん、新人はどうだ?」

「よく働いてくれてるよ」

親父さんが手招きして新人を呼んだ


新人というのはリーシュとユーリだった


「今日は驚いてばっかりだ...」


「ルイは基本驚いてるわよ?」

「確かに」

この扱いにも慣れてきましたよ...


「それはそうと、サラは朝から俺がここに来るって知ってたのか?」

「ええ、カレンとエマが来るって言ってたから」

だから朝にあんなこと言ってたのか


「ルイ、それ食ったら俺たちと交代してくれ」

「分かった」

働いたことなんてないから俺たちがやってもいいのか?


オムレツを味わいながら急いで食べて、レオン達と交代して俺たちが店番をした


食事亭はだいぶ繁盛していて、目まぐるしいくらいだった

これを普通の顔してこなしていたレオン達の凄さを実感した


『みんな、そろそろ帰ってきて』

ピアスからリトの声がした

時計を見ると16時ちょうどになっていた


「もう行かなきゃ。お父さん、また来るわ」

「会えてよかったよ。頑張っておいで」

「うん」


サラが挨拶し終わったのを確認すると5人で城内まで走った


そこまで離れていないが食後ということもあり、いつもより足取りが重い


結局、着いたのは16時20分

集合時刻の直前


「なんとか間に合った...」

リトのおかげでギリギリセーフになった

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