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ある国の秘密  作者: 藤咲 乃々
第5章
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街と屋台

衣装のチェックが終わり、待ち合わせ場所の門の下に行くと既にカレンとエマがいた。


「お待たせ!」

「全然待ってないよ、じゃあ行こっか」


門を抜けると冷たそうな煉瓦で出来た街に出た


城下街なので普段から賑っていると聞くが、今日は披露目式に向けて装飾が施されていた


俺たちの顔をひと目見ようとオルレアン国民だけでなく、他国からも人がこの城下街に押し寄せてくるらしい

そのため人がもの凄く多い


「変装しないでいい理由はこれか...」


「そういうこと。普通は王族はいないからね、簡単にはバレないよ」


リーシェ達の働いてる店には昼に行くらしいので、いろんなところを回ることになった



「おばちゃん、串3本ちょうだい!」

カレンが堂々と屋台の串を買い始めた


「はいよ!あんたの髪、王族みたいだねぇ。ん?あんた...」

おばさんがカレンの顔をまじまじと見つめる


おいおい、もうバレそうじゃないか⁉︎

簡単にバレないって言ったのはカレンだろ!


「ん?なんか付いてる?」

内心ヒヤヒヤの俺をよそに、余裕そうなカレン


「べっぴんさんだね!まけて180ルピだ」

「え、いいの⁉︎やった〜」


気づかないのかよ...


カレンが得意げに笑いながら俺とエマにも串をくれた

少し悔しかったが、初めて食べた串はとても美味しかった


食べ歩きしながら広場へ行くと、景品つきのゲームがたくさん展開されていた


「ルイ、これやってみたら?」

エマが指したのはハンマーで台を叩いて鉄球を円形の鐘に当てる、というもの


「これ...できるか?」

鐘は3メートルくらい上に存在している


「ルイならできる!」

「どうなっても知らないからな...」


何を根拠に断言したのか、エマの押しに負けて渋々挑戦することになった



「おやじ、やってもいいか?」

「そりゃあいいけどよ、兄ちゃん細ぇのに大丈夫かい?」


「連れが、やれって言うんでね...あの鐘に当てればいいんだよな?」


「おおよ、当たったら景品やるからな。はい頑張って」

ハンマーを手に持たされ、背中をバシンと叩かれる

その反動でよろけると周りから何やら叫ばれる


『おいおい、大丈夫かよー!』

『ありゃあ、球浮かせるのも出来ねぇわ』

聞こえるヤジの数々


段々、腹が立ってきた


「おやじ...壊したらごめんな」

「ハハハハ!壊せ壊せ、景品持ってけってんだ!」


絶対おやじも冗談だと思ってるな...まあ、許可取ったしな



深呼吸して息をを整える

ハンマーを上げて、勢いよく台に振り下ろした


鉄球が鐘に当たりグワァンと音を立てた

当たるどころか鉄球の勢いで鐘も一緒に外れ、宙を舞っている


「やべ、やり過ぎた」


「「「はぁーー⁉︎」」」

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