守るよ
チキンスープは思いのほか好評
ユーリのために作ったはずが、ユーリが食べる前にリーシェとカレンに食べ尽くされそうな勢いだった
仕方ないのでもう一品作る
消化にいいオーツ麦のポリッジ
チキンスープと同じく病気の時によく食べるもの
他国では“お粥”と言うらしい
オーツ麦もカレンが持ってきた食材の中に入っていた
考えなしに突っ込んだ食材で病人食が作れるなんて...
カレンの運に感謝だ
ポリッジの味を確認しているとエマが部屋に入ってきた
「おっと、」
「カレン...ありがとう...」
ふらついたエマをカレンが咄嗟に支えた
「ユーリは⁉︎」
リーシェもエマに駆け寄る
「大丈夫よ、まだ微熱だけど...すぐに良くなるわ」
弱々しい笑顔をリーシェに送るエマ
エマの話を聞いたリーシェは「ありがとうっ...」と泣きながら言った
「どういたしま...スー」
言い終わる前に寝息を立て始めたエマ
カレンと変わりエマをユーリの隣のベッドに寝かせた
ついでにユーリの状態も確認したが、顔色が良くなっていた
静かにドアを閉めて部屋を出るとカレン達は椅子に座っていた
「ユーリが治ってよかった。しかし...これからどうなるのだろうか」
ユーリとリーシェは逃亡したため、国から追われる身となってしまった
「このままオルレアンにいたらいいわ」
不安そうなリーシェに優しく微笑むカレン
「オルレアンはシエンナほど1日の気温差が激しくないし、城下へ行けば仕事も見つかるはずよ」
いつかセツが言っていた
“オルレアンは治安の良い国”だと
俺もその通りだと思う
だから、きっとこの2人も大丈夫だ
「あなた達は私が守る」
「...うん」
カレンの強気な宣言にリーシェはまたポロポロと涙を流した




