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ある国の秘密  作者: 藤咲 乃々
第5章
38/61

勘違い

「で、お前らはなんで生きてんだ?」

キャベツを洗い、ニンジンの皮を剥きながら聞いた



「私にもわからないんだ…牢獄にいたら知らない男が現れて、気づいた時にはユーリとここにいた」


牢獄の中に男が現れた?

バルドみたいな力だ


でも、バルドは処刑当日は城にいたはず


「そういえば、誰かに頼まれたと言っていたな」

リーシェが思い出したように呟く


「あ、それ私だ」

「そうか……は?」


さらっと言われると、誰だってこんな反応になるだろう

リーシェに至っては固まってるし


「カレンが変装したってことか?」


「違う違う。私がバルドに頼んだの」



処刑時刻は太陽が真上にある正午


その日その時間、俺は城内で昼を食べていた

バルドを含めたみんなで…


辻褄が合わない

俺の記憶がおかしいのか?



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