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ある国の秘密  作者: 藤咲 乃々
第5章
35/61

脱走


シエンナから帰ってきた次の日、俺のお披露目式の日程が正式に発表された


「ルイのお披露目式は1ヶ月後に決まったよ。ルイはこれから忙しくなるから覚悟してね?」

「分かった」

とは言っても、約束の1週間の休みがあるだろうと思っていた俺が馬鹿だった...


次の日から俺の自由は奪われた



特に大変だったベスト2は服の採寸と勉強


メジャーを使い、全身を隅々まで測られた

俺専用のオルレアンの正装を製作するらしい


そして、勉強

作法やオルレアンの歴史について家庭教師が付きっきりで毎日みっちり叩き込まれる


しかも、俺達が普段過ごしているのとは別の塔で...


オルレアン城はメインのソル塔とルーナ塔に分かれている

俺が勉強しているのはソル塔の一室で、みんながいるのはルーナ塔


今まで剣の訓練に当てていた時間が全て勉強に代わった

剣を持つ時間さえ貰えない地獄のような日々



「剣握りたいな...」

机の上に突っ伏して小さく呟いた


「何か仰いましたか?」

「いや、別に...」

家庭教師はどうやら耳がいいようだ



「オルレアンには歴代の王族達の、」



コンコン

歴史の勉強の途中で誰かが部屋の扉をノックしたため、家庭教師が対応する


その隙に俺は窓を開け、静かに中庭に飛び降りた

2階だったが余裕で着地


勉強なんてやってられるか!

開始3日目で脱走


早く遠くまで逃げないと追っ手が来てしまう


走っているとコソコソしているカレンとエマを見つけた


「2人で何コソコソしてんだ?」

「「⁉︎」」


「なんだ、ルイか...」

背後から声を掛けると驚いたように振り向き、俺だと分かるとホッとした表情になった


「カレン、ルイに頼めばいいんじゃない?」

「でもさ...」

また2人で作戦会議を始める


用があるなら早くしてほしい、鬼が来てしまう


「ルイ」

「ん?」

「馬乗れる?」


馬?


「ぁ、ああ。乗れる」

そりゃあ乗れるさ、一応元貴族だし?

でも...今?


「本当に⁉︎じゃあ、一緒に来て!」

「え⁉︎俺、鬼に追われてんだけど...」

「よく分かんないけど、大丈夫!」

カレンに連行される


この感じだと、今日も剣を握ることは出来なさそうだ

家庭教師と2人きりよりマシだけど...

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