手紙
いつも通りバルドの力でオルレアンに帰ってきた
「みんなお疲、うっ...」
戻ってくるなり大声でバルドが叫びだしたが、ディックのアイアンクローによって阻止された
「こっちは二日酔いなんだよ...大声出すんじゃねぇ...」
バルドから手を離すと、頭を押さえている
昨日飲み過ぎて頭痛がするみたいだ
「え、理不尽〜。あ、そうだ!」
少し喜んでいる様にも見えるバルドが何か思い出した
「そろそろルイのお披露目するから、みんなそのつもりでね」
「「「「おー!!」」」」
みんな喜んでいるが俺には何のことだか、さっぱりだ
「お披露目...?」
「ルイを国中にお披露目するんだよ〜城下町が賑わうんだ〜」
なるほど、だからみんな喜んでいるのか...
「へー、知らなかった...」
一応オルレアンの貴族だったが、城下にはあまり訪れたこともなかった
今思えば、両親が俺を城に近づけないようにしていたのだろう
オルレアンの成人は17歳、お披露目には都合のいい歳
だから、17歳で手紙が来るという噂があった
「私も手紙が来たな...」
セツが懐かしそうに言った
「サラ姉とレオ兄は違うみたいだけどね!」
カレンも話に入って来た
「手紙でここに来たのは私とルイとディックぐらいよ」
城に来た経緯も生まれた場所もみんな違うようだ
「その中でもルイは異例〜」
セツとディックは17になる半年前には手紙を受け取り、誕生日にお披露目式を行っていたことを聞いた
「ごめんね。ルイは見つけるのに時間がかかったんだ〜」
「謝るなよ、見つけてくれただけで十分だ」
見つけてくれたからこそ、今こうしてみんなと一緒にいれる
寧ろ、俺が感謝したいくらいだ
「エマは少し前にやったよね〜」
「うん」
「エマって俺と同い年⁉︎」
「そうだけど...?」
エマは俺を不思議そうに見てくる
やばい...
ローザは俺の表情を見逃さなかった
「エマが年下だと思ってたんでしょ〜?」
「....うん」
「よかったね、エマ。若く見られたよ〜」
フォローなのかよく分からないフォローを入れてくれたローザ
「それほんとに褒めてる?」
「アハハ〜」
膨れているエマと相変わらず掴めないローザ
とにかく、みんなはお披露目式を楽しみにしているので、俺も楽しみだ




