記憶
「これが私達の前世の話。で、今に至る」
アンジェという言葉は知っていたが、こんな物語みたいな話は知らなかった
「質問が有ればどうぞ〜。何でも答えるよ♪」
「なんで今、アンジェは集まってるんだ?」
「それはね〜、人間の欲で汚れきったこの世界を私達で綺麗にするため」
世界を...綺麗に...
「そして、バルドをこの世界の王にする」
世界の王⁉︎
「待ってくれ、なんでオルレアンの国王が出てくるんだ?」
「バルドは私達の兄妹〜。バルドだけじゃない。ここにいる全員が君の兄妹で家族だ」
俺の兄妹で、家族...
「全員アンジェなのか?」
「ルイは面白いな〜。アンジェじゃなかったここにいないよ」
「最初はみんなも記憶なかったけどね〜」
ローザが肩をすくめた
みんな前世の記憶を持って生まれてきた訳ではない...?
「いつもはバルドがいろいろ説明してんだけど...」
「今回は酷いな」
「だよね〜!」
レオンの言葉にローザが賛同した
それよりも、みんなはどうやって前世の記憶を思い出した...?
アンジェ同士で共鳴しあったから...なのか?
もしくは...
「...誰かの能力」
「ルイの予想通り、アンジェの能力だよ〜。ちなみに私の力ね」
ローザはすごく楽しそうだ
「私の能力は“記憶”。生まれた時から前世の記憶があって、みんなの力や前世で何があったのかも全部覚えてる」
ローザやみんなと一緒に生活していくに連れて記憶が戻ってくるらしい
「私はこの力で二千年もの間、何度も転生して家族が揃うのを待った」
「⁉︎」
二千年...
「その度に力を恨んだ。でも、この力がないとみんなの記憶は戻らない...待ち続けてやっとここまで揃った」
そう言ってどこか遠くを見つめていたローザは微笑んだ
「記憶が戻るとみんなあの頃と変わらない。喧嘩したり、遊んだり...それを見るのが好きだから、私は自分の力を恨みきれない」
俺も自分の力を恨むのだろうか…と、ふと考えた
「はい!私の話は終わり〜。次は家族の紹介ね」




