ダンスパーティー
「ルイ!これ美味しい!」
サボテンのソテーを食べたカレンが感動を報告してくる
ただいま、ダンスパーティー前のディナーだがシエンナの結婚式はすごかった
ランチはバイキング形式で、ディナーはコース料理
カレンとテーブルに2人きりとはさすがにならなかったが、同じテーブルなので安心している
カレンくらい有名ならともかく、知らない人に囲まれるのはしんどい
「本当だ、美味しい。今度うちでも作ってもらおう」
サラに頼んだら作ってくれそうだ
「仲がよろしいですわね。オスマン様は何のお仕事をなさってますの?」
「オルレアンの騎士団長をしてます。剣技に魅了されまして...」
同席した貴族に聞かれたが、全くの嘘
今はカレンと恋人、という設定になっている
「まあ、騎士様に慕われるなんて憧れますわ」
「ハハハ...」
苦笑いをしていると、ダンスパーティーが始まった
カレンを誘い、ペアになって踊る
『リーシェと盗賊が接触するとすれば、この会場を抜けた時。交互に見張るわよ』
『分かった』
周囲に聞こえないくらいの声で話し、リーシェを見張る順番を決める
先にカレンが見張り、時間が経てば交代
最初から俺が見張っとけばいい話だが、それは申し訳ないらしい
踊るのが得意なカレンはパーティーを誰よりも楽しみにしていた
今も1人で踊りたくてウズウズしている
ペアのダンスが終わり、一旦カレンと離れた
すると、見事にカレンの周りに人だかりができた
「カレン様、ぜひ舞を見せてくださいませんか!」
「私も!前に見た踊りが忘れられなくて...」
カレンは困り果て俺を見てくる
満更でもない顔だ、踊りたくて仕方ないのだろう
「ご婦人方のお願いなら断れませんね」
あくまで騎士団長ルイ=オスマンとして送り出す
口パクで[ありがとう]と言って、カレンは踊りに行った




