表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ある国の秘密  作者: 藤咲 乃々
第4章
28/61

深紅のネックレス


もう少しで結婚式が始まる

意味深なカレンの言葉が頭から離れないが、時間は進む


式場が開放され、各国の王族や貴族が順番に入っていく


「ルイ、行くよ」

俺たちの番がやって来て、カレンと腕を組む


入場した時に見たが、周囲の人達は各国の正装をしていた


「俺達もオルレアンの正装の方がよかったんじゃないのか?」

「王族の結婚式には2種類の服装がある。自国の正装か、式をあげる国の正装」


俺達の格好は間違っていない、ということか


正直、オルレアンの正装を持ってきた方が楽だったんじゃないか...?


「カレンと俺がシエンナの正装をした意味は?」

「それは...」

カレンの言葉が詰まった


俺は生唾を飲み、次に出てくる言葉に期待する


「それは、ルーシーが乗り気だったから」

「......」


こんな理由なら聞かなければよかった...


「あと、オルレアンの正装はシエンナで着ると暑いって理由もある...はず」

「...そうか」


衣装の話をしていると周囲が静かになり始めた


新郎が入って来るみたいだ



新郎カント=ラージャー

水の国と言われてるフルーヴ王国の第5王子


シエンナの水不足が深刻となったことにより、国王同士が結婚を決めたらしい

所謂、政略結婚だ


フルーヴに行ったことはないが、悪い噂は聞いたことがない



カントは式場に入ってくると、神父の前に堂々と歩いて行く


緊張している様子もなく、レオン達と同年代の好青年という印象

ちなみに殺害予告の事は伝えてない、とのことだ


「思った以上にすごいわね」

カレンが苦虫を潰した様な顔をしている


「何が?」

「あの見た目で40手前よ?」


さっきの正装の話の比にならないくらいの衝撃を受けた


20代に見える40歳...

独身は若く見えると聞くが、あんまりだ


リーシェが20代だったはず...どっからどう見ても犯罪だ


「政略結婚なんてそんなもんよ。親同士が決める事だから、子どもに拒否権なんてないの...」

まるで経験したかのような言い方



続いて、リーシェが入って来た


純白の衣装、そして印象的なネックレス

血を連想させるような深紅の宝石が付いている


「リト、あのネックレス調べて」

今回導入されたザックの新作ピアスがカレンの左耳に付いている

映像がリアルタイムで撮れ、リトのモニターへと送られる優れ物


右耳には前回の連絡ピアス


『依頼内容で聞いた盗賊が付けてるものに似てる』


「セツ姉とディックのところか。分かった、ありがとう」

「リーシェは盗賊の仲間の可能性が高いな」

「んー。普通、仲間の殺害予告出す?」


言われてみれば、そうか

リーシェと盗賊の関係性も分かっていない


「何か起こるまで待つか」

「そうね」


俺達の心配をよそに式は着々と進んだ

盗賊達のことは頭の片隅にはあったが、式を楽しんだ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ