衣装合わせ
朝、今までに感じた事のない暑さで目が覚める
夜は寒くて長袖で寝たが、朝方暑さに耐えきれず脱いだ
トランクに半袖を取りに行きかけてやめる
シャツも着てられない
上半身裸に足首まである薄手のズボンで談話室へ向かった
「おはよう」
談話室にはレオンとディック以外は揃っていた
「みんな早いな」
時計を見ると、まだ6時だ
「みんな、暑さで目が覚めたのよ」
サラが答えてくれた
「というかあんたね...上、着なさいよ!あんただけ上裸なんてずるいのよ!」
「暑すぎて無理...」
セツが言ってきたけど本気で無理だった
女は脱げないからって当たってくるのは違うと思う
「ルイはいい身体してていいな...」
「いつも剣振ってるからな、ザックはこれからだろ」
ザックが俺の身体を見てショックを受けていた
12歳でムキムキだったら逆に怖い
「ルイって細い割に結構筋肉付いてるね〜」
「最近、背も伸びたわね」
「え、俺背伸びた?」
伸びてるならかなり嬉しい
「初めて来た時はセツと同じくらいだったけれど...セツ、ルイの隣に立って」
セツが渋々俺の隣に立つが、前より小さく感じる
「今は約頭2つ分違う。セツが155センチだから、ルイは180センチくらいね」
この1ヵ月で10センチは伸びてる
でも、セツが155センチなのは意外だ
「何見てんの?言っとくけど、サラとカレンが高すぎるだけだから」
何も言っていないが、何を考えているか伝わってしまったようだ
「落ち着いて、セツ姉。私はセツ姉くらいの可愛い身長がよかった」
カレンが火に油を注ぐ発言をしたが、セツはなぜか落ち着いた
「まあ、190センチのレオンと188センチのディックを抜かせるまで頑張りなさい」
まさかの俺がバカにされた感じになった
セツの背が低いのは変わらないのに...
「俺らがなんだって?」
「あんた達ね...」
上半身裸のレオンとディックも起きてきた
「にしても、暑くね?水浴びて来ようかな」
「時間ないぞ。ルイ、その傷どうした?」
レオンが俺の胸の傷を指摘した
「あー、昔からあるんだ」
「エマ、この前...」
「他の傷は治ったけど、そこだけは私の力でも治らなかったの」
「そうか...」
エマもレオンも複雑な顔をしている
「ん?なんだ?」
今度はレオンの腹をルーシーがペチペチ叩いた
「ルイの服、傷が隠せる方がいい?」
「どっちでも支障はないと思う。今回の衣装は?」
ルーシーはベルトから出したトランクを勢いよく開ける
服が飛び出てきて、綺麗に積み重なった
「レオンとディックは外だからクーフィーヤ。ルイはまあ着てみて」
レオンとディックは日差しから守るために全身を覆える服
俺のは...
白の胸までの半袖シャツに布を左肩から斜めに掛け、足まで覆われている
「半袖なのは嬉しいよ?でも、胸までしか丈がないってどうなってんだ⁉︎」
シャツと布の間から腹は見えるし、下はスースーする
「なんで俺だけ...」
「シエンナの正装だから、我慢してよ」
「グチグチ言わない。武器隠しやすくなるからいいでしょ?」
「...」
俺を宥めるカレンの格好は、俺よりも酷かった
袖はなく上半身は隠れているが、太もものあたりから程よく透ける布で覆われている
身体のラインが分かるが、下にいくにつれて布が広がっている
驚くことに、カレンはそれを着こなしている
「よく似合ってるわ」
「あんた、目立つわね!」
サラもセツも褒めている
服の他に目立つのは装飾品
首元が金のアクセサリーで覆われていて、特に目立つ
「踊り子の衣装ばっか着てたから、新鮮でいい!」
本人も大満足のようだ
サラ、セツ、レオン、ディックはほぼ同じデザイン
4人は外に出るので長袖で、違うところと言えば顔を隠す物
サラとセツは布を顔に巻いて隠しているが、レオンとディックは帽子のようなものを被る
「リトと双子はピアスから指示」
「「「了解」」」
「エマとローザは問題が起きたら、脅してでもバルド使って直行しろ」
「任せて〜」
最後に、レオンが実行者の5人に声をかける
「各々、自分達の仕事を全うしろ。無茶だけはするなよ?」
「あと、水分は取れる時にしっかり取って」
サラが付け足したので、みんなの笑みが溢れる
「よし、行くぞ!」




