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ある国の秘密  作者: 藤咲 乃々
第2章
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帰ろう


ブリオスタの城へ着くと、レオンは真っ先に報告へ向かった

俺達はリト達の元へ



「「エマ!」」

客間へ入るとザックとルーシーがエマに飛びつく


「2人共、無事でよかった」

エマは足にしがみつく2人の頭を撫でている


すると、バルドが現れた

バルドはエマの姿を見ると、俺達には目もくれずエマを抱きしめた


バルドの抱擁にエマは困ったように笑っていた


「エマ、本当に無事でよかった。怖い思いをさせてごめんね」

「大丈夫...狙われるのは慣れてる。それに、みんなが来てくれるって信じてたから」


バルドは気づいてないだろう

エマが本当に苦しそうになってきていることを...


必死にバルドの身体を押し返しているが、びくともしない様子だ


「エマ「バルド、エマを離してやれ」」

俺の言葉を遮り、部屋に入って来たのはレオン


バルドの注意がレオンに向き、エマは解放された


「レオン、今回の報酬は2〜?それとも3〜?」

「4だ」

「へ〜!ブリオスタ王は太っ腹だな〜」


バルド放置でローザとレオンが報酬の話をしている

俺には何の数字なのかさっぱりだ


「4000万か!ブリオスタのおっさん、そんなに出して大丈夫かよ!」

ディックの口から信じられない言葉が聞こえた


「4000万⁉︎」

数字の意味を理解し、変な声が出る


「安いもんよ。悪い貴族は消せて、自分のとこの兵士は減らないんだから」

セツの説明を聞くと妙に納得してしまった


リスクは確かに高いけど、1つの仕事で4000万も貰えるなんて...


「ルイがショック受けてる〜」

「マジじゃねぇか!」

ローザとディックに笑われる


金銭感覚が狂いそうだ

その内、俺もこれが普通になるのか...?



「バルド、空間繋げてくれ」

サラを抱えたレオンがバルドに言った


「エマ「うん、私も帰る」」

レオンの意図を汲んでエマも帰ると言い出した

サラの治療をするためだろう


「俺も。お腹空いたから帰る」

「私も早くシャワー浴びたいから早くしてよ」

リトとセツも早く帰りたい様子だ


「君達さ...前々から思ってたんだけど、俺の扱い酷くない⁉︎」

バルドの発言はきれいにスルーされる



「「ねぇ早くしてー?」」

最後にザックとルーシーがとどめを刺した


みんな、バルドには感謝してると言っていたよな...?


バルドがゲートを繋げると、みんなは黙って通る

負傷者がいるのでゲートのようだ


バルドに礼を言うと、抱きついてきて後が面倒だったのは言うまでもない

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