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ある国の秘密  作者: 藤咲 乃々
第2章
13/61

本気


ふと疑問に思った

「セツとサラは武器使えるのか?」


「使える。大体の事は出来る様に訓練してるから」

近くにいるセツが答える



「いたぞー!取り押さえろ!」


『ルイ、セツを頼んだ』

「了解!」


レオンに返事をして俺とセツは東側の窓から、レオン達は西側のバルコニーから飛び降りた



パーティー会場となった部屋は3階にあり、飛び降りた先の2階のバルコニーに着地

そこからまた屋敷内に入る


走りながら隣を見ると、セツが武器を持っていない


「セツ、武器は?」

「え?」

セツはベルトを確認する


「あ、忘れた...」


ベルトから短剣を取り出す

「取り敢えず、短剣持っとけ」

「うん、ありがとう」


ローザに渡された短剣がここで役立つとは...


「いたぞ!」

前の通路から衛兵が5人出て来た


セツが構えるが、短剣のセツには分が悪い

手でセツを止める


俺が持ってるロングソード

ロングと言っても大剣ほど長くも重くもない


剣は貴族だった時、習わされていたが物心ついた頃には大人は相手にならなかった


俺は本気を出してはいけないと悟り、それ以来剣を持つのをやめた

今は守るべき家族がいる


「お前らには悪いけど、本気で行かせてもらう」


4人を一気に倒し、最後の1人に質問を投げかける

「おい、俺達の家族と次男はどこにいる?」


床に倒れている衛兵の顔の横に、勢いよく剣を刺す


「ひっ!家族は知らない...ノエル様はその角を右に曲がった突き当たりの部屋にいる」

少し脅しただけで、あっさり答えた


「そうか、じゃあ「離して!」」

とどめを刺そうとすると女の声が聞こえ、手が止まる


顔を上げ廊下の先を見ると、捕まっている白金の髪女がいた


「エマ!」

後ろのセツが叫ぶが、エマにはセツの声は届いていない


「あれか...」


エマを連れて行く黒髪を見ていると

「ルイ!前!」

とセツの声で我に帰る


前を見ると数人の衛兵が顔目掛けて剣を振って来る


全て避けるが、剣が擦り頬に傷が出来る

が、お構いなしに切る


「セツ、エマはどっちに連れて行かれた⁉︎」

「右よ。多分、次男の部屋」


「こっちに2人いるぞ!」

切っても増える衛兵達


「待って」

応戦しようとすると、セツに止められた


「ここは私が...ルイはエマの方に行って」

「この人数を1人では無理だ!」

衛兵を斬りながら叫ぶ


「いいから!早く!」

セツも負けじと叫んでくる


『ルイ。そこはセツに任せて、エマの方に行って』

ピアスからリトの指示が来た


リトが言うならそうした方がいいのかもしれない

でも...


『エマの方へ向かえ』

「レオン、」

『俺達が合流する。セツ、どのくらい耐えられる?』


レオン達が合流するなら安心だ


「敵が増えなければ、5分くらいかな」

『リト、セツのとこまで誘導してくれ。ルイはさっさと行け』


「分かった」

『無茶すんなよ?『どの口が言ってるの?大怪我してるくせに!』おい、言うなって!』


ほんとに任せて大丈夫だろうか...

今、大怪我って



「...セツ、これやる」

セツにレイピアを投げる


「え...これ、いいの?」

「俺、使わねえから」


「ありがとう、エマをお願い」



セツに任せて、廊下を右に曲がり廊下の突き当たりまで来た


さっき2人が入って行くのが見えた

次男の部屋...


「今から突入する」

ピアスでみんなに報告し、扉に手を掛けた

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