移動
あれからレオンとサラが話した様子はない
「仲直りしたのか?」
先頭を走るレオンの隣へ行き、聞いてみた
「ルイ、初めてなのにやるな」
話を逸らすレオン
「で、どうなんだよ」
「お前、今何歳?」
突然の質問
「17だけど...」
「俺とサラは22。お子様にはまだ難しい話だな」
子ども扱いしやがった
「まあ、頑張れよ」
大人の余裕を漂わす
「お子様に応援されたところで、なぁ?」
くそ腹立つ!
「性格悪いって言われねぇ?」
「いや、初めて言われた。もう着くぞ」
レーゼル家は思った以上に広かった
そう思っていたのは俺だけじゃないらしい
「結構広いな。二手に分かれるぞ。俺、サラ、セツは当主。ローザ、ディック、ルイはエマの捜さ「待った」」
レオンの作戦に待ったをかけたローザ
「なんだ?」
「重要なことを見落としてた。“ルイはエマの顔を知らない”それはエマも同じ。2人がすれ違う可能性がある」
言われてみれば、俺はエマの顔を知らない
「アンジェの特徴があるから分かるだろ?」
ディックがいい事を言った
「いや、ブリオスタの人間の髪色は私達に似ている人が多いんだ」
「仕方ない、エマの捜索はディックとローザで行ってくれ」
「「了解」」
サラとセツはパーティーを盛り上げる仕事がある
レオンはバルドに代わり、挨拶
俺は何も出来ない....
「お前のせいじゃない。元々、暗殺だけが今回の依頼だった。当主と次男の顔は覚えてるな?」
「ああ、覚えてる」
「それで十分だ」
レオンはフッと笑った
やっぱりレオンには敵わない
「報告はピアスでしろ。俺も挨拶が終わり次第、合流してエマを捜す」
「「「「「了解」」」」」
20:00
エマ救出・レーゼル家暗殺
開始