閑話SS ハンナだけ実技満点突破。神官と昏倒と蘇生茶。
前書き失礼いたします。本日2話目!
ハンナの点数の話を入れるタイミングが無かったので閑話SSを投稿しました。
でもそれだけだと1話として少なかったので、ちょっと小ネタ的なSSもプレゼントです!
楽しんでいってください!
現在LV100達成とテストお疲れ様会で打ち上げ中。
続いてやってきたのは生産組だった。
「あ、ゼフィルス君……!」
「お、ハンナどうした? まさか、点数が悪かったのか?」
「う、ううん、むしろ逆っていうか」
先頭はもちろんハンナだ。
その後ろにはなぜか目をキラッキラに輝かせながらハンナを見ているシレイアさんがいる。端的に言うと、羨望の眼差しだった。ハンナはいったい何をしたんだ?
「ちなみに点数は? 俺は1000点だったぜ!」
「私は点数自体はそうでもなかったんだけど、実技がなぜか400点だったの……」
「……ん?」
「ハンナしゃまは本当にしゅごいんです! 私たちが300点満点のところ、満場一致で300点を突破、400点になってしまったんでしゅ!」
「どういうこと!?」
「私から説明しますわ」
「アルストリアさん!?」
なんかハンナの点数、特に実技がとんでもないことになってるんだが!?
説明プリーズ!
「私やシレイアさんは、こう言ってはなんなのですが、〈錬金術課〉ではトップ3と呼ばれるほどの実力を持っておりますの」
「し、知ってます」
もちろん、1位のハンナ、2位のアルストリアさん、3位のシレイアさんだ。
「ですが、私とシレイアさんの2人の力を合わせてもハンナさんの作品には遠く及ばず。これでハンナさんと同じ点数にするのはどうか……と先生方が揉めたのですわ」
「揉めちゃったんです」
シレイアさんが合いの手を入れる。あ、なんかこの後の先生方の解決策が見えた気がする。
「私とシレイアさんの実力も、他に並び立つ方は居ません。だからといって私たちの点を落とすのは難しかったのです。なにせ、先生方よりも上手いですから」
「あ、はい」
先生方よりレベル高いもんね。
それでアルストリアさんとシレイアさんを満点にしなかったら、なにを持って彼女たちの2人の点を落としたのかね? と言われても答えに窮する。
しかし、ハンナの作と2人の作では明らかに質に大きな違いがあったと。これは同点でいいの? そう聞かれても答えに窮する事態になってしまったらしい。
「そこで先生方は考えましたわ。ハンナさんだけ満点の水準を引き上げてしまおうと。幸い、ハンナさんには何度か前例がありますから、苦労は少なかったとのことですわ」
「ハンナだけ満点突破ありすぎじゃない!?」
「えっと、あはは」
ハンナ、笑って誤魔化すしかない。誤魔化されてあげるよLV100!
先生方も、ハンナがその時点でLV100だったことには気が付いていない様子らしいので、きっとセーフだ。うん、これでこの話題は終わり!
ハンナがまた満点を突破した。ただそれだけの話さ!
◇
とある日、神官ことシンジと、混沌ことオスカーは、学園の〈回復課〉にある診察室にやって来ていた。
「シトラス先生、最近この混沌野郎――じゃなくてオスカーが、よく昏倒するんです」
「混沌」
「ふむ診察してみよう。彼は、ひょっとして混沌家の方かね?」
「知っているんですか!?」
「ふむ、まあ癖のある家だが、私は幸いにも混沌家も診察したことがある。任せたまえ――『診察分析』! ほう――こ、これは!」
「え!? もう何か分かったんですか!?」
「こんとーーーーん!」
「う~ん、ふむふむ。なるほど、これは――どうやら蓄積した混沌が身体から溢れてるのが原因のようだね」
「蓄積した混沌!? なんですかそれは!?」
「混沌が俺から溢れている!」
「やかましいぞ混沌野郎! ――そ、それでシトラス先生!?」
「ふむ……察するに、オスカー君は3年生、ゼフィルス君と同学年だろう?」
「え? あ!」
「混? 沌!」
「多分だけど、ここ数年で累積した混沌が強すぎたんだ。混沌を摂取しすぎているんだと思うよ。そしてちゃんと消化吸収する前に新たな混沌を摂取しているからすぐにパンクして溢れてしまうんだ。それで昏倒しているみたいだね」
「なんてこった……。なんてこっただよ混沌野郎! 混沌臭の強いところばっかり行きまくってるからだぞ!」
「混沌!?」
「とりあえず、消化を助ける薬を処方しておくね。それとこのお茶の粉末も処方しよう」
「まさかこれは……あの噂の蘇生茶ですか!?」
「お、知っているのかね? 蘇生茶も有名になったものだ。――これはその蘇生茶ではなく、それをもとにして私が改良したお茶なんだが、お湯に溶かして飲むだけですぐに戻ってこれる。今の混沌君に一番必要な物だろう」
「あ、ありがとうございます!」
「混沌も助かりますでございます!」
「はい。お大事に」
作者の大好きなお★様、お待ちしております!




