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ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~  作者: ニシキギ・カエデ
第四十一章 新しい下部ギルド創立!〈学園春風大戦〉で大勝利!

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#1834 14人ランクアップ完了!Bランクの準備は調った




 それからも従業員組の〈上級転職(ランクアップ)〉を手伝う。

 続いては「兎人」「猫人」「狸人」の女の子たちだ。


「希望、【雪と氷の白兎】。よろしくお願いします」


「ほらほら、チナノはもっとハキハキ声を出して! よろしくおねがいしまーす! 私は【猫の大魔導師様】に就いて、メルト先輩みたいにじゃんじゃん魔法撃つの!」


「憧れるよね~。私も【幻想の化身】に就いていっぱいサポートしたいな~」


「はーっはっはっは! 任せろってチナノ、マユ、メナ。3人とも、俺が希望の職業(ジョブ)へ就かせてやる!」


「「「わーい!」」」


 そう喜びでバンザイと同じアクションをするのは、ミサトが担当していた「兎人」のチナノ、メルトが担当していた「猫人」のマユ、「狸人」のメナだ。

 この3人は非常に仲がいい魔法使い女子3人組で、結局ミサトのところへメルトが合流してきて今に到る。


「ゼフィルスよ。やはり俺に後輩女子は荷が重かったようだ」


「たはは~。もうメルト様ったら情けないんだから~」


「ぐっ……!」


 何があったかは分からないが、特に【闇猫】のマユとかはメルトのことをとても慕っているからな。いや、尊敬しているのか? とにかくなぜかそういう視線などに耐えきれなくなったメルトがミサトのところにいた俺へと合流してきたのだ。

 ミサトに情けないと言われたメルトが悔しさを滲ませた顔で己の右腕を掴んでいる。ウサ耳クローが出そう、なのかもしれない。「静まれ、静まれ俺の右腕」とか聞こえないかな?


 そんな俺たちとは裏腹に、魔法使い3人娘はお互いの手を重ねて気合いを入れている。


「3人で上級高位職になりましょう」


「強くなって全部弾き飛ばしまくってやる~!」


「憧れるよね~」


 白兎で真面目っこのチナノ、八重歯が特徴なちょっとヤンチャ盛りな黒髪マユ、ほんわかな天然風味を醸し出している黄緑髪のメナ。

 まったく性格が違うのになぜか馬が合って一緒に居ることの多い3人娘だ。

 全員が魔法使いというかなり偏ったメンバーなので運用が難しいのが難点だが。

 その辺はサチ、エミ、ユウカの仲良し3人娘で慣れているし、ノウハウもあるので大丈夫なはず。


 もう何に就きたいか、どういう方向で上級職を育成したいか決まっているようなので、ちゃちゃっと発現条件を満たしてあげる。


「これで3人とも希望の上級職に就けるはずだ」


「「「ありがとうございま~す!」」」


 うん、元気があってよろしい!

 さすがは元〈エデン店〉の従業員組だ。


「ゼフィルス君、いいかな?」


「お、そっちも決まったのかシャロン?」


「ユナちゃんとミアハちゃんは仲も良いしね~。割とすぐ終わったよ~」


「私は元々【後陣の姫大名】になると決めていました。あとは最強育成論を選ぶだけでしたから早かったのですが」


「わ、私が出遅れてしまいました! ユナとシナジー効果のある上級職で育成の方向となるとなかなか定まらなくて」


「気にするな。ミアハもじっくり悩めば良いさ」


 シャロンに連れてこられたのはユナとミアハ。

 それぞれ「侯爵」と「伯爵」の「姫」だ。

 もちろんギルドバトルでこそ輝く職業(ジョブ)に就いてもらいたいが、ダンジョンの方も疎かにはできない。故にどちらでも活躍できる構成が求められるのだが、結構な方向性が存在する。ユナはともかく、ミアハは初めて触れるその考え方に夢中だったらしい。


「私、決めたんです! 私が就くのはシャロン先輩の【難攻不落の姫城主】ではないもう1つの方――【御館姫(おやかたひめ)】です!」


「なるほどな。【後陣の姫大名】が張った陣地を、さらに【御館姫(おやかたひめ)】の能力で強化していく考えか。それならダンジョンでもかなり戦えるな。ユナ在りきになるが、大丈夫か?」


「はい! 問題ありません!」


 ミアハが選んだのは【姫城主】から向かうもう1つの〈上級姫職〉――【御館姫(おやかたひめ)】だった。

 もしかしたら、これも初紹介かもしれないな。【姫城主】にももう1つの〈上級姫職〉が存在したのだ。


【難攻不落の姫城主】が城造りと堅固な守りをメインとするのなら、【御館姫(おやかたひめ)】の能力は〈城〉や〈陣地〉を前提にして周囲の強化がメインとなる。〈城〉カテゴリーに拘らず、陣地自体を強化。さらに陣地で戦う者に大きなバフを与えてその場所での戦闘を有利にするスキルなどを持つ。

【後陣の姫大名】は陣地形成系のスキル、ヴァンの第二拠点に近い陣地版を作るスキルもあるので非常に相性が良くシナジーを発揮するのだ。悪く無い。


 もちろんタンクとしても前に出られるので結構強い職業(ジョブ)だった。

 さすがに本拠地を堅固にする特化型の【難攻不落の姫城主】と比べると〈城〉の守りは弱くなるが、ユナと組めばそれもかなり緩和されるだろう。問題無いな。

 かなり質問攻めにあったであろうシャロンは少し苦笑していたが、もう一踏ん張りしてもらおう。


「よし分かった。それじゃあユナは【後陣の姫大名】の、ミアハは【御館姫(おやかたひめ)】の発現条件を満たすぞ!」


「「よろしくお願いします!」」


 こうして2人の発現条件を満たす行動をシャロンに教えて任せると、俺は次にリーナのところへ向かった。


「リーナ、そっちは大丈夫か?」


「はい。サンダダさんもミトさんも選び終わりましたから、ちょうどゼフィルスさんを呼びに参ろうと思っていたところでしたわ」


「ちょうど良いタイミングだったか。――サンダダは【金剛王】だよな?」


「わしは【金剛王】に相違ない。今からワクワクが止まらんわ」


 ひょいっと顔を出してサンダダに目を向ければ、立派な髭を武者震いみたいな感じに震わせていた。どうやら嬉しいらしい。

 それに満足してもう1人の方に目を向ける。


「ミトはどうだ?」


「はい! 私は【聖導師】か【回復マスター】か【ルミナスフローラ】で迷ってたんね! でも【ルミナスフローラ】が一番強いと分かったんで、そっちに就きたいんね!」


「了解だ。俺としても上級職、高の中の【ルミナスフローラ】の方がとても助かる」


 サンダダの【金剛王】は前から希望していたので当然として。

 ミトは予想通り【ルミナスフローラ】を選んだらしい。いや、選んだというか、俺たちでそっちに誘導したんだけどな。高の中は【ルミナスフローラ】だけなのだ。

 俺はリーナにアイコンタクトでグッドと送ると、リーナからは照れたような表情をいただいた。そんな表情のリーナも良い。


 ミトが今就いている【ホーリー】は、【白魔導師】の高位職だ。

 故に【白魔導師】から上級職、高の下である【聖導師】へ就くルートが存在した。【聖導師】はバランスの良いヒーラーだな。アンデッドなんかにも有効な魔法も持っている。

 同じく【回復マスター】も高の下だ。こちらは回復魔法特化。


 もちろん両方とも【ホーリー】からも就けるルートでヒーラーとしても悪くは無いのだが、【ルミナスフローラ】の方は高位職の【ホーリー】からしか就けない上に「女」カテゴリーが必要な高の中の上級職だ。

 もちろん【ルミナスフローラ】の方が強いため、俺はリーナにこっそり【ルミナスフローラ】の方が強いよ、おすすめだよと誘導してもらったのである。


【聖導師】や【回復マスター】よりも【ルミナスフローラ】の方が優秀なのだから誘導してもミトに損は無い。快く受け入れてくれた様子だな。

【ルミナスフローラ】はその名の通り、光輝く花の女神。フローラルな香りで索敵妨害などもできるし、世界樹を召喚するシュミネに近い、光輝く花を召喚できる。

 この花が状態異常の身代わりから即回復、バフに攻撃魔法にと、様々なサポートに使えるのだ。ノーカテゴリーの中では非常に優秀なヒーラー職だった。


 3人に発現条件を満たすやり方を教え、最後のモニカとセレスタンのところへと向かう。


「モニカ、セレスタン。そっちはどうだ?」


「あ、来やがりましたねゼフィルス先輩。これは一体全体どういうことでやがりますか? あたしはまだ受け止めきれてねぇでやがりますよ!?」


「僕の方で説明はさせていただいたのですが、もう少々受け入れるのに時間が必要なようです」


 どうやらセレスタンをもってしてもモニカが〈エデン〉に染まるにはもう少し掛かる模様だ。まだ加入前だしな。


「ちなみに上級【賊職】の希望は?」


「それでしたら、こちらに」


 そう言ってセレスタンが4人が希望した最強育成論メモを渡してくる。

 なぜか当の【賊職】4名は茫然としていて魂が抜けたような感じになっている。なんでだろうね?


「男子は、予想通り【ダークヒーロー】と【暴走機関車・リージェント】になってくれるか。助かるぜ」


 メモを見てセレスタンにチラッと視線を向けると、優雅な礼を取るセレスタン。

 どうやらリーナの時のようにしっかりおすすめしてくれたらしい。

 やっぱり【復讐者】と【リッパー】の上級職となれば、この2つは欠かせない。


【ダークヒーロー】は【復讐者】の上級職、高の中で〈闇属性〉物理アタッカー。

【暴走機関車・リージェント】は【リッパー】の上級職、高の中で、こっちもやっぱりアタッカーだ。〈戦車〉に乗れるので非常に重宝する職業(ジョブ)である。

【大海賊】がいれば宝箱運アップ系に進みたかったが、女子の方には【女盗賊】がいるので、そっちに任せる。


「女子は【盗賊女王】に――あれ? もう片方は?」


「まだ決まらないようで、そちらの2枚で悩んでおられます」


【女盗賊】女子の上級職は【盗賊女王】。

 斥候に加えお宝ハンター的な要素もある物理アタッカーだ。当然のように上級職、高の中。

 足が速く、ギルドバトルでも重宝するし、ダンジョンでも宝箱関係で非常に重宝する職業(ジョブ)である。素晴らしいな!


 最後は【偽者】女子だが、【偽者】から伸びる上級職は4ルートある。

 中位職の【ドッペルゲンガー】、同じく中位職の【すり替え名人】。

 そして高位職では、卒業していったエリエルが就いていた、女子しか就けない【偽聖女】。

 そして最後が――【自称勇者】である。


 いや自称って……! それ完璧に偽者じゃん! まさに【偽者】の上級職だぜ。

 しかし、仮にも勇者を名乗っているので、結構強いのだ。そこがビビる。

【偽聖女】が【聖女】系の劣化バージョンだとすれば、【自称勇者】は【勇者】系の劣化バージョン。

 なんと上級職、高の中である。オールマイティだ。

 この子はまさに【偽聖女】と【自称勇者】で悩んでいたらしい。


「俺的には是非ヒーラーになってほしいから【偽聖女】をお願いしたいんだが……」


「あ、それなら私【偽聖女】になります!」


「え? そんなに軽く決めちゃうの?」


「私、勇者先輩が欲しい自分になりたくて」


「…………そっか。それなら頼むぜ!」


 なんとなく想いが重いような気がしなくもないが、きっと気のせいということにする。

 こうして14人はみんな〈上級転職(ランクアップ)〉した。




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ゲーム世界転生〈ダン活〉1巻2022年3月10日発売!
― 新着の感想 ―
#1644 本拠地の守備は万全? 万全ってなんだっけ? では【ドッペルゲンガー】は【偽者】の上級職、高の下と記述されてましたが、今話では中位職と書かれてます。どっちが正しいのでしょうか?
偽聖女は完全に偽物だが、自称勇者は単に自称してるだけで偽物ではなくね? ほら、勇気ある行動をする人を勇者ってよぶしさ。
自称勇者面白そう……このまま出番がないのはもったいないな
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