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ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~  作者: ニシキギ・カエデ
第四十一章 新しい下部ギルド創立!〈学園春風大戦〉で大勝利!

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#1830 2年生に危機。1年生に2週間で追いつかれる




「いうぇ!? 1年生たち、もうLVカンストしちゃったんですか!?」


「ええー!? というか、これで〈上級転職(ランクアップ)〉したら追いつかれちゃうんだけど!?」


「ぴえん。驚きすぎて声が出ない。出てるけど」


 育てに育てた1年生を2年生に紹介した。もちろん全員がLVカンストしていることも添えてな。そしたら返って来た反応がこれだった。

 ミツルなんて「いうぇ!?」って言ったからな、とても驚いたリアクションに思わずスクショを持った手が光ってしまったではないか。パシャパシャ。


〈エースシャングリラ〉の1年生と2年生。

 実はこうして顔を合わせるのは初めてでは無かったりする。

 特訓の合間に紹介もしたし、ちょくちょく顔を合わせていたんだ。

 交流会だな。俺も1年生のところに顔を出したり、2年生のところに行ったりと、動いてたし。最近ようやくお互い硬さが取れ始めたなと思っていたところだった。


 なにせ、将来的には1年生と2年生のメンバーを混ぜたパーティを作るつもりだし、目指す〈学園春風大戦〉に出場するときも最低〈15人戦〉、Aランク戦なら〈25人戦〉必要なので2年生だけでは足りない。故に交流は大事だったわけだ。


 だが、さすがにLVカンスト報告には度肝を抜かれたらしい。


「ゼ、ゼフィルス先輩!? このままだと僕、1年生に追い抜かれそうです!」


「なんだか懐かしいなそのセリフ」


 俺たちが1年生の頃よく聞いたなぁ。中級中位(チュウチュウ)中級上位(チュウジョウ)に挑む度に上級生が「抜かされるー!? 1年生に抜かされるー!?」と嘆いていたのを思い出す。

 ミツルたちの心境も、きっとそんな感じだろう。俺になんとかしてほしそうに訴えてきていたんだ。


「大丈夫だミツル。ここに居る1年生は同じギルドの仲間だ。一緒に切磋琢磨し、磨き上げ、成長していく仲間たちだ。まあ追いつかれることはあるかもしれないが、ミツルたちが成長を続ける限り置いて行かれることはない。安心してくれ」


「ぜ、全然安心できない」


「1年鍛えた私たちに、2週間で追いつかれる」


「これが〈エデン〉の実力なんだね。――ぴえん」


 おかしいな。2年生たちが愕然としている。

 1年間頑張ってここまでレベルを上げてきた2年生たちにとって、1年生に2週間で追いつかれたのはとても受け入れがたいようだ。シオンもぴえんしてる。

 だがそんなことでは〈エデン〉ではやっていけないぞ。

〈転職〉したばかりの子や後輩を自分たちと同じレベルまでレベリングしてあげるのは〈エデン〉では常道(いつものこと)だ。


 今の〈エデン〉とか3年生と2年生にレベルの差はないぞ?


 だがその感覚はちょっと特殊だったらしい。どうしようか、ミツルたちが立ち直ってくれないと明日のCランク戦に影響が出るんだが。

 そう、悩んでいたところ、前に一歩踏み出した存在が居た。シエラだ。


「みんな、そんなことでは〈エデン〉ではやっていけないわよ?」


「「「「!?」」」」


 あ、シエラが言うとなんか説得力が違う!?


「いい? 1年生は味方で仲間なの。背中を預ける仲間よ。ダンジョンは1人では攻略できない。だから仲間を集めるの。確かに2週間で同じLVになったことに複雑な心境はあるでしょう。でもね、これからはあなたたちだって私たちに追いつくのよ」


「エ、〈エデン〉のみなさんに、追いつく」


「実際2年生で私たちと同じLVの子もいるわ。あなたたちは追いつかれ、追い越される側じゃない。仲間を得て私たちに追いつく側なの。顔を上げて前を見なさい。その道標(みちしるべ)は、私たちのギルドマスターが示してくれるわ」


「「「「!!」」」」


 な、なんていう心に響くセリフを言ってくれるんだシエラは……!

 なんだろう、心にジーンときて目に熱いものが込み上げてきた気がしたんだ。


「シエラ……!」


「んん。お膳立てはしたわよゼフィルス。あとは、貴方次第よ」


 俺が熱の籠もった目で見れば、なぜかサッと顔を逸らして促すシエラ。

 少し顔が赤い気がするのは気のせいか?

 シエラの思いは受け取った。ここから先は、俺に任せておけ!


「ああ。俺に任せておけ! Cランク戦、絶対に〈エースシャングリラ〉を勝たせてみせる! ――〈エースシャングリラ〉のみんな、俺が道を示す、強くなりたいなら、その道を全力で駆け抜けて見せろ!」


「「「「はい!!」」」」


 ここからCランク戦の特訓が始まった。特訓と言ってももう夕方に近い時間帯なので動きを合わせるだけだ。

 なぁに、〈無敵の剣士(ソードマン)〉で最大の男、学園一の剣士と言われたアイアムソードマンさんは先月卒業した。

 故に〈アークアルカディア〉のときよりも楽なんじゃないか? というのが俺の見解だった。


 Cランク戦では10人の2年生と、5人の1年生で構成する予定。

 2年生は全員上級職。この3週間でだいぶ上級職にも慣れ、LVもみんな15まで上がっていた。上級ダンジョンにまだ進んでいない中では、最大LVだな。


 1年生5人は下級職でLVカンスト状態。

 今〈上級転職(ランクアップ)〉しても明日のランク戦では職業(ジョブ)に振り回されるのがオチということで、まずはようやく慣れてきた下級職で挑んでもらうことにした。


 まだ2年生と1年生の間ではギクシャクした空気が流れていたが、特訓していたらそんな空気も徐々に消えていき、お互いを仲間だと認識するようになっていく。


 だが、問題も出てきた。


「やっぱり全体を見る指揮役が足りないな。1から育てないといけないか」


「シオンさんでは声は届けることはできても地図を確認するスキルはありませんものね。ゼフィルスさんはあの子、ユナさんに指揮役を任せたいんですのよね?」


「おう。幸いユナが指揮官として応募してきてくれたからな。本人もやる気だし。ユナを、【後陣(こうじん)姫大名(ひめだいみょう)】にして司令塔を任せたいと思っている。リーナ、指導を頼めるか?」


「やってみますわ。〈竜の箱庭〉がもう1つ欲しいですわね」


「よし、手に入れておこう!」


 こうして〈竜の箱庭〉をもう1つ手に入れることが決まった。


 前にも言ったが、【後陣(こうじん)姫大名(ひめだいみょう)】は「公爵」の能力を持つ。ゲーム時代では、「公爵」の枠が埋まり、指揮役が居ない時に代用するのが【後陣(こうじん)姫大名(ひめだいみょう)】だった。しかもこれは〈上級姫職〉だ。

 当然リーナの持つスキルとほとんど同じものが扱えるので、指導をリーナに頼む。


 いっそのことユナだけでも上級職にしてしまおうか? 

 そう思ったが、してしまった結果1年生の間で軋轢が生まれるかもしれないため見送ることにする。

 今回はリカに近いアタッカー&タンク役としてCランク戦に挑んでもらう予定だ。


 Cランク戦の指揮は、とりあえず無し。

 俺が作戦を考えるので、その通りに動いてもらう形となったのだった。


 そして翌日。

 ついに第四アリーナで〈エースシャングリラ〉対〈無敵の剣士(ソードマン)〉のギルドバトルが勃発することになった。

 対戦フィールドは――あの〈12つ星〉フィールドだ。



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ゲーム世界転生〈ダン活〉1巻2022年3月10日発売!
― 新着の感想 ―
シエラの言葉良いね
ああ、剣士の嘆きが聞こえてきそうだ。 「びえん」
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