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ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~  作者: ニシキギ・カエデ
第三十七章 〈エデン〉49人VS〈竜〉ボス100体!

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1935/2122

#1688.5 【救世之勇者】専用イベント〈勇竜の秘宝〉

前書き失礼いたします。

本日2話目! 楽しんでいってください!




 俺は今、1人〈竜樹〉の頂上にいた。

 みんなを送った後、リーナに断ってここに〈英勇転移(ブレイブポート)〉で転移したのだ。


 なぜ俺が最後の試練に参加せず、みんなに任せたのか。その理由がここにある。


「『ゼフィルスさん、そろそろ最後の竜が倒れそうですわ!』」


「助かるリーナ」


 リーナの報告を聞いてドキドキしながらその時を待った。

 それは、本当に一瞬の出来事だった。


 俺は気が付けば――白い空間にいた。目の前には例のレアイベントフィールドの入り口に居た、竜の石像が立っている。


「来たか」


 これはゲーム時代にもあった現象だ。この場所に居るのは俺と竜の石像だけ。

〈竜樹〉も他のなにもかもいつの間にか消えており、本当に白一色で影すら無いような場所だ。


 ここは【救世之勇者】以外発生しない特殊イベント空間。

 ここで、【救世之勇者】のエンディングや俺の4つ目のユニークスキルに繋がる、大きな切っ掛けを得ることができる。


 俺はこの場所に一番乗りしなくちゃいけなかった。

 というより【救世之勇者】だけこの世界に飛ばされるため、みんなの前で発生するとなにが起こるか分からなかったのだ。ゲームではその辺の説明は無かった。


 俺は、こうして竜100体が全て撃破されたときに一番乗りでここに1人で居たかったのだ。故に最後の番人の戦いをみんなに任せた経緯がある。


『【救世之勇者】よ。汝が率いていた者の強さ、しかと見せてもらった』


「みんな強いだろ? あれなら安心して任せられるだろう?」


『さすがは【救世之勇者】に選ばれた逸材である。――【救世之勇者】よ、世に危機が迫っている。その真の力を開放し、世を危機から救ってくれ』


 そこで話は途切れる。代わりにアイテムが落ちてきた。

 それは丸い玉。濃いオレンジ色の光沢を煌めかせる【救世之勇者】専用アイテム。


 ――――〈勇竜の秘宝〉だ。


 これこそ【救世之勇者】の4つ目のユニークスキルを使用可能(アクティベート)するために必要なアイテム。

 これが欲しくて〈竜の試練〉に挑戦したまである。

 まだ、これの使用条件を満たせていないが、これで1歩近づいたな。


「ありがとう竜の石像。その世の危機、俺が救ってやる」


〈勇竜の秘宝〉を手にしたところで俺はそう宣言する。

 時は動き出した。

〈救世イベント〉、やっぱりこの世界は、そっちの方向へ進んでいるんだな。

 俺に任せておけ。そのための準備は――着々と進んでいるからさ。


『――感謝する』




 空間が戻った。




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ゲーム世界転生〈ダン活〉1巻2022年3月10日発売!
― 新着の感想 ―
こんばんは。 勇者に未来を託すイベント…やっぱり世界を滅ぼしたい魔王的な存在は居るのかな?
これは先の展開が楽しみだ!
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