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#018 ステータス振り。これが俺の最強流(LV6)。




「出来たか?」


「う、うん。言われたとおり振ったけど、本当に戦闘スキル覚えなくてもいいの?」


「いらんいらん。【錬金術師】は生産職であって戦闘職ではないんだ。両方やりたいなら【バトルアルケミー】のジョブにするべきだし、それも結局どっちつかずになって大成しにくい。SPは無限じゃないんだから全部生産スキルに振って特化させた方がいい」


 ステ振りはまずハンナからやらせた。

 ハンナもSPやSUPは未振り状態だったので助かったぜ。

 俺の最強流を説明し、【錬金術師】の育成方法を伝授することが出来た。


 だが強制はしていない。

 人生を左右する大事な判断だし、あくまでもこれはハンナが決めることだ。

 アドバイスはするけれど、さすがに俺の都合に合わせて人生を投げてくれとはとても言えない。


 しかしハンナは俺の最強流の道に進むことに決めてくれた。


「良いのか?」


「うん。ゼフィルス君の役に立ちたいから」


 なんて嬉しい事言ってくれるんだ。思わず惚れそうになったぞ。

 ハンナの姿(ロリ)を見たらすっこんだけど。


「それだけじゃないけどね」


 聞いてみると、ハンナは元々ダンジョンに潜る気は無かったみたいだ。

 順風満帆に進めれば生産のみで生計を立てられる俺の最強流は、ハンナからしても理想的なものだとのこと。


 じゃあなんで気が変わったのかと聞いてみたら。


「そ、それは自分で考えてくれないかな?」


 と口を尖らせて言われてしまった。


 答えはさっき聞いたけど、それは黙っておく事にした。



 そうしてステ振りした結果がこちら。


 ――――――――――


名前(ネーム):ハンナ

人種(カテゴリー):「村人」

職業(ジョブ):【錬金術師】LV6

SUPステータスアップポイント:合計14P獲得

制限:〈DEX+5〉

【HP 30/30】

【MP 20/20→80/80】


【STR 10】

【VIT 10】

【INT 10】

【RES 10→19】

【AGI 10】

【DEX 10→65】


【SUP 54P→0P】

【SP 11P→0P】


《スキル》

『錬金LV10』『調合LV1』

《魔法》

無し

《ユニークスキル》

未取得

 ――――――――――


 【錬金術師】のSUPステータスアップポイントは14P、内DEXに5Pが自動で割り振られるので自分でステ振りできるのは9P。LV6で54Pが貯まっていた。

 これをDEXとMPに振り、次にRESの順で振っていく。


 スキルはまず『錬金』にSP10。これがセオリーだ。

 スキルレベルが低いと失敗が起こりやすくなる他、素材のレア度で制限が掛かるし、『錬金』できるアイテムも数が絞られてしまうので早い段階からカンストにさせておくと良い。


 素材は『調合』でも作れるので、今後は『調合』もレベルを上げてカンストまで育てる方針だ。


 とりあえずはこれで良い。



 ハンナが言ったような戦闘スキルもあるにはあるのだが。


 〈『ケットルスマイト』:錬金釜で、ぶん殴る〉


 さすがにこれはいらねぇ。

 却下だ却下。STRなめんな。

 やはり【錬金術師】は生産に特化させるべきだ。



 ちなみに他人のステータスは水晶で出来たドラゴン像に触れることで見ることができる。

 割と高価な代物のはずだが貴族舎には当たり前のように各部屋に配置されていた。


 あと自分のステータスの場合はアイテムを使わなくても念じれば()れるしステ振りも思いのままだ。

 どこでも出来る。



 さてハンナが終わったので次は俺の番だ。


 【勇者】が覚えられる〈スキル・魔法〉は計25。そしてユニーク2つだ。

 その内初期段階は10の〈スキル・魔法〉とユニーク1つが覚えられる。

 一覧はこちら。

 ――――――――――

『身体強化』

『危機察知』

『直感』

『生活魔法』

『スラッシュ』

『ラッシュ』

『ライトニング』

『リカバリー』

『ヒーリング』

『アピール』


勇者の剣(ブレイブスラッシュ)』(ユニーク)

――――――――――


 スキルはツリーになっていて、例えば『身体強化』をLV3にすれば次の段階スキル『倍力』と『倍足』が解放される仕組みだ。

 ただ、レベルを20まで上げると自動的に次の段階が解放されるので、それまで待っても構わなかったりする。ちなみに3段階あってジョブLV40まで上げれば3段階目も解放、全スキルが選べるようになるのでツリーの意味はあまり無い。

 低レベルで最強スキルを使いたい人にオススメ、ということだろう多分。


 【勇者】のスキルは見てのとおりオールマイティだ。

 自己バフ、魔法、回復、攻撃、挑発といろいろある。

 ここから幅広く取得するのか、はたまた特化させるべきか悩むところだが、俺はずっと前から決めていた。


 ――――――――――


名前(ネーム):ゼフィルス

人種(カテゴリー):「主人公」

職業(ジョブ):【勇者】LV6

SUPステータスアップポイント:合計22P獲得

制限:無し

【HP 30/30→62/62】

【MP 20/20→140/140】


【STR 10→50】

【VIT 10→20】

【INT 10】

【RES 10→20】

【AGI 10→30】

【DEX 10→12】


【SUP 132P→0P】

【SP 11P→0P】


《スキル》

『身体強化LV5』『直感LV4』『アピールLV1』

《魔法》

無し

《ユニークスキル》

勇者の剣(ブレイブスラッシュ)LV1』

 ――――――――――


 このように振り分けた。


 【勇者】の持ち味は弱点の無いオールマイティさ。

 その持ち味を殺すことなく育成すると、大体均等にステ振りした方が良い。


 【勇者】のスキルにはパッシブスキルの『身体強化』がある。こいつはLV10まで育てるとHPとMP以外のステータスが1.6倍になる破格のスキルだ。

 つまりSUPが1.6倍になるのとほとんど同じ意味を持つのだ。LV5の段階でもステータスが1.3倍になるので、STRは実質65になる。

 ステータスを何かに特化させるより全部均等に育てた方が『身体強化』が生きやすい。


 だが、攻撃力はあったほうが何かと良い場合が多いので今はSTRに偏っている。

 とはいえこれ以上攻撃力があってもチュートリアルダンジョンのモンスター相手ではオーバーキルなので50でストップだ。残りを均等に振っておく。


 魔法も今は使わないのでINTはまたの機会に、しかし今後はINTも含めて大体が均等になるように育成していくことになるだろう。


 次にスキルだが、『直感』は奇襲対策や罠発見、隠し扉発見なんかに使える優良スキルなので絶対に獲得しておいたほうが良い。


 『アピール』は挑発系のスキルだ。今回ハンナも同行するのでタンク役は俺が務めた方がいいだろうと取得する。今後のことを考えても俺がサブタンクを出来た方が都合が良いので損はしない。

 ハンナの攻撃力ならLV1もあればタゲ取られる心配も無いだろう。今回はこれ以上は振らない。

 しかし『アピール』も今後はそれなりにLVを上げていきたいな。


 さて遅くなったが真打登場。

 【勇者】のユニークスキル『勇者の剣(ブレイブスラッシュ)』だ。

 〈その勇者の剣はすべての魔を切り裂くだろう。無属性、物理斬撃、デバフ、単発:攻撃力の300%のダメージを与える。防御力ダウン〉

 シンプルだが非常に強力な攻撃スキルだ。


 LV10まで育てると600%の攻撃になるのだが、MPをバカ食いするので今はLV1でストップだ。これでも消費MP15なので連発は出来ない。

 魔法を覚えてもいないのにMPを140まで上げたのはほとんど『勇者の剣(ブレイブスラッシュ)』のためだった。


 その他のスキルは後半になると使わなくなる物ばかりなので取得する気は無い。

 ジョブLV20まではこの4種のスキルで行く予定だ。




 さてステ振りも終わって準備も整った。

 時計を見るとそろそろ時間だ。


「ハンナ、そろそろ行こう」


「うん。相談にのってくれてありがとうゼフィルス君。ダンジョン、がんばるね」


「あんまり気を張らない方がいいぞ?」


 ハンナがなんか意気込んでいるけど大部分は俺が処理するから肩透かしになると思う。


 ま、いいか。

 初ダンジョン、ワクワクする気持ちも分かるからな。


 〈名も無き始まりの村〉の武器屋と防具屋で貰った剣と盾を持つと部屋がノックされた。

 お迎えのようだ。


 ここまで長かったが、ようやくダンジョン攻略だ。





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― 新着の感想 ―
[気になる点] >聞いてみると、ハンナは元々ダンジョンに潜る気は無かったみたいだ。  順風満帆に進めれば生産のみで生計を立てられる俺の最強流は、ハンナからしても理想的なものだとのこと。  じゃあなんで…
[気になる点] いや言うほど簡単に出来るもんじゃねーだろ… やりながら云々は思ってる程スムーズに行くもんでもないぞ? アレもよっぽど上手い奴でもなきゃ大概ダラダラと話が続いてはよ進めろってなるし 説明…
[一言] だらだらと説明が長すぎる 説明書かって。 そんな説明だらだら書かれても頭に入らない。 ストーリを進めながら、こうならって感じにしないと一気に説明されても……って感じですね
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