【登場人物紹介】その2 前
その1の続き及び追記。また初登場を優先。
ゼフィルス 16歳(??歳)【勇者】〈エデン〉所属
本作の主人公。
第2章では、〈エデン〉のメンバーであるハンナ、ラナ、シエラ、エステルを固定メンバーとし、Eランクを目指した。
ようやくリアル〈ダン活〉に馴染んできたこともあり、もう完全にゲームをプレイしている気分で楽しんでいる。
世界に高位職の取得条件をなんとか広められないかと研究所に一部をリークするも、予想以上の反響が起こり少し困惑。情報第二弾を持っていこうかと思っていたが研究所が静まるまではとりあえず様子見しようと考えている。もう完全に世界の常識を変える気満々だ。
最近はラナが密かに、いや堂々と暗躍して外堀を埋めてきている姿を目撃して戦々恐々、気がつかないフリをしてスルーしているが、今後の行く末を少しずつ考えるようになってきている。
しかし、今はリアル〈ダン活〉をプレイし始めたばかりでこっちに集中したいと思っている。その甲斐もあり〈エデン〉はメンバーを増やしつつ順調に最強の道をやや駆け足気味に上っているところである。
ハンナ 16歳 【錬金術師】〈エデン〉所属
主人公と同じ村の幼馴染。
第2章では、どうにかしてゼフィルスと共にダンジョンへ進めないかと奮闘した。
その気持ちが届いたのか〈デブブ〉から激レア中の激レア〈マナライトの杖〉がドロップ。さらに〈トリプル魔能玉〉も超ゲットして魔法サブアタッカーの道が開けた。
相変わらずステータスは弱々であるが装備やアイテムでそれをできるだけ補い、なんとか足手まといにならないよう付いていこうとした。
しかしパーティ全員が職業LV40を超えたところで戦闘職のメンバーが覚醒。
さすがに付いていくことが出来なくなったため転身して魔法アタッカーから〈爆弾〉系と〈毒〉使いにチェンジすることにした。これから新しい役割をゼフィルスの下で猛勉強する予定である。
戦闘職に付いていく目的のはずなのに、ゼフィルスに巧みに生産をやらされている事にハンナは気がつかない。
また、やっと『錬金』に本格的に打ち込み始めた。とても遅すぎるような気がしなくも無いが〈ユニークスキル〉『すべては奉納で決まる錬金術LV10』がよく作用しており、最近は『錬金』にハマりつつある。
【錬金術師】としてハンナがようやく作動し始めたのだ。今後のハンナの生産としての活躍に期待である。
シエラ 16歳 【盾姫】〈エデン〉所属
伯爵家令嬢で「人種」カテゴリー「伯爵」「姫」を持つ。
第2章では、ギルド〈エデン〉のサポート役として陰からゼフィルスたちを支えた。
ゼフィルスが思った以上に頼れる部分と頼れない部分の差が激しいと痛感したシエラは、ギルド予算の管理や一部欠けているゼフィルスの常識などの補完に精を出す。
ゼフィルスは強引だし楽しいことに忠実だし、ラナ殿下に変な遊びを教えたりとやりたい放題だ。しかし〈エデン〉のメンバーには優しいし、面倒見は良いし、強くなるためのアドバイスは的確で効率が良い。その性格にも引きつけられ、シエラはずっとゼフィルスに付いていきたいと思っていたりする。〈エデン〉に在籍したいというより、ゼフィルスの行く所に付いていきたいのだシエラは。これが恋なのかは本人にもよく分かっていない。
またゼフィルスは一部、よく分からない常識なんかが欠けていたりするのでそこを補うのが自分の役目だと思っている。もしかしたらシエラは男を支えるのが好きなタイプなのかもしれない。
ギルドがEランクに上がり、ゼフィルスにサブマスターを頼めないかと打診された時は実はかなり舞い上がっていたりする。
ラナ 16歳 【聖女】〈エデン〉所属
王女で「人種」カテゴリー「王族」「姫」を持つ。
第2章では、ゼフィルスと一緒になって楽しくダンジョンを攻略した。
最初学園に来るまでのラナは、恋愛物語が大好きな夢見る少女だった。お兄様大好きっ子でもあり、お兄様を連れていった学園が気にくわなかったりもした。ついでにダンジョンもその中に加わっている。
それがいつの間にかすっかりダンジョン好きのダンジョンガールに変わってしまった、120%ゼフィルスが原因に相違ない。
王宮でのラナは外がつまらなかった。ユーリ王太子が学園に行ってしまってからは、いつもつまらなさそうな顔をしていた。
それが今や毎日が満面の笑みである。
この笑顔を守るため何人もの猛者が陰から見守っていることをラナは知らない。
今はダンジョンも、〈エデン〉の活動も楽しくて仕方なく、昔と180度転身したラナであった。
また、最近は思い込みもだいぶ進行し、将来のために少しずつ準備を進めていたりする。なんの準備かは定かではない。
エステル 16歳 【姫騎士】〈エデン〉所属
騎士爵家令嬢で「人種」カテゴリー「騎士爵」「姫」を持つ。
第2章では、ゼフィルスに〈乗り物〉という【姫騎士】の新たな到達点を告げられ、来たる日に備えて鋭意努力を重ねた。
職業LV40になり真の力が解放されるまでの間、パーティメンバーの中でエステルだけがSPをずっと溜めていた。
そうした努力がやっと報われチャリオット系馬車での新たな戦略が可能になろうとしていた。
ゼフィルスからはダンジョンでもギルドバトルでも戦術がグッと広がると言われ密かに心を震わせるエステルである。早く〈カラクリ馬車〉が納品されないかと心待ちにしていた。
ゼフィルスは、「はたして【姫騎士】の姿としてそれは良いの? もっと剣を振り回して活躍した方が【姫騎士】っぽいんじゃないか」と気にしていたが、エステル的にはまったく問題ないと思っている。
また、最近は笑顔のラナに心がときめき、なんでも許してしまいたくなる奇病に侵されつつあった。一時塞ぎ込んでいたラナ様があれほど明るい笑顔になられた、とゼフィルスへの忠誠をグッと深めていたりする。
カルア 16歳 【スターキャット】〈エデン〉所属
傭兵団出身で猫の獣人、「人種」カテゴリー「猫人」「獣人」を持つ。
黒髪黒目で若干眠たげな眼をしており、髪は肩より少し長め、小柄で華奢な身体つきは「猫人」女子の標準体型と言える。童顔で幼く見えるが身長は150を超えているのでロリかどうか微妙なところ。ゼフィルスは可愛いと評価した。
かなり忘れっぽいというかぼーっとしているところがあり、大事な話でも余裕で忘れ去ることができる。そのせいで父が何度も涙を流した。
傭兵団を出る時も父からとても大切な事を聞いたはずなのにすっかり忘れ、都合の良い事だけを覚えていてゼフィルスに売り込みを掛けてしまう。きっと〈獣王ガルタイガ〉以外のギルドに所属すればスカウト料が貰えるとかそんな事を覚えていたに違いない。
現在はリカとコンビを組んでダンジョンを攻略中。
結局属性付きの短剣はドロップしなかったため後日ゼフィルスたちと〈デブブ〉を攻略する約束をした。
ゼフィルスのことは、優しいし、色々手伝ってくれるし、面倒も見てくれるし、【スターキャット】に就かせてくれたし、カレー奢ってくれたしで、好感度はかなり高い。お兄さん的な意味でだが。
好きな食べ物はカレー。
リカ 16歳 【姫侍】〈エデン〉所属
侯爵家令嬢で「人種」カテゴリー「侯爵」「姫」を持つ。
ブラウンの瞳に背中まである黒髪をしており髪はポニーテールのように1つに結ばれている。
シエラとは違ったスタイルのモデル体型で、高身長に加えキリッとした凜々しい雰囲気。【武士】の家系「侯爵」の令嬢ということもあって和服を着せて髪を降ろしたら大和撫子な女性になりそうな雰囲気を放っている。
可愛い物が大好きで、よくコンビを組んでいるカルアの耳と尻尾に視線を奪われている。
ぬいぐるみを愛でるのが趣味で、実家にいた頃は武士の修行の合間にぬいぐるみをモチモチするのが日課だった。それをすると辛い修行も耐えられた。ちなみにその時のぬいぐるみも〈モチッコ〉だった。
学園に来てしばらく経ったある日、とある凄腕の3年生でその筋では有名な先輩が特大〈モチッコ〉モチモチぬいぐるみを作成したと聞きつけ雑貨店に向かうも予想外な値段で撃沈。
ゼフィルスに借りを作る形でなんとか確保してもらい、お金が貯まったら譲ってもらう約束をするも、その日のうちに破棄。リカが〈エデン〉に加入することで問題は解決した。
その日より毎朝ギルド部屋に来て特大〈モチッコ〉モチモチぬいぐるみを愛でるのがリカの日課になった。
ゼフィルスの事は頼りになる仲間だと思っている。