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ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~  作者: ニシキギ・カエデ
第三十三章 〈エデン〉新たな仲間と2回目学園祭!

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#1501 〈転職制度〉と〈学園祭〉のお仕事打ち合わせ




上級転職(ランクアップ)〉が終われば、もちろん再びレベル上げの時間だ。

 他の〈エデン〉レギュラーメンバーと、新しくレギュラーメンバーに加わった新レギュラーのみんなは〈謎ダン〉の攻略も終わり、続いて〈守氷ダン〉に突入していたので、その間も俺はゼルレカたちの高速攻略と高速レベル上げに心血を注いだ。

 追いついてやるぜ。ふはははは!


 ちなみに以前の〈新メンバー〉、ノーアたちのことを今後は〈新レギュラーメンバー〉または〈新レギュラー〉と呼称することにした。

 新しくレギュラーに加わったメンバーという意味だ。

 ゼルレカたちが加わったことで〈新メンバー〉の呼称をどうするか、ずっと考えていたのだが、今回〈新レギュラー〉として、無事昇格(?)する運びとなったわけである。


 そして最近加入したゼルレカたちが〈新メンバー〉の名前を引き継ぐことになった。

 つまり現在の〈エデン〉には〈レギュラー〉組、〈新レギュラー〉組、〈新メンバー〉組が居ることになる。


 また〈新レギュラー〉も〈レギュラー〉に組み込まれているため、単純にレギュラーメンバーと言えば〈レギュラー〉と〈新レギュラー〉の計45人の意味だ。

 区別したいときだけ〈新レギュラー〉の名で呼ぼうと思っている。


 ここからはスピードアップ!

 何しろ道中にボスがいないのである。守護型もエリアボスも徘徊型すら倒されているので楽々行進!


 エステルに上級下位(ジョーカー)の深層まで送ってもらい、サティナさんにも協力を仰ぎ〈フルート〉でエリアボス攻略を推進した。ボス周回開始だ!


 最初はぎこちなかったみんなの動きだったが、見る見る改善されていき、11月に入るころには〈嵐ダン〉と〈山ダン〉を攻略。

〈岩ダン〉でLV30を目指してひたすらレベル上げに力を入れたんだ。


 ちなみに、10月1週目にあった〈転職制度〉は無事に実行され、実に700人ほどの学生が〈転職制度〉を利用したとのことだ。

 さすがに去年と比べるとその人数はかなり減少している。

 それだけ今年は中位職、低位職が少なかった、ということだろう。

 3年生の割合が一番多く、実に400名超だそうだ。半分以上が3年生!

 2年生以下に高位職が増えているのだと感じる。


 なお、700人というのは〈転職制度〉を受けて〈新学年〉に行った学生で、〈転職制度〉を受けずに〈転職〉した1年生は結構居た模様。

 まあ、確かにクラス対抗戦が終わった1年生ならわざわざ新学年に行く必要もないのか。


 また、去年に比べて〈新学年〉になる学生がかなり少なかったため、今年のクラス替えは無しに決まった。

 クラス対抗戦の後なので、〈新学年〉に行ってクラスの人数が減っても問題無い、というわけだな。


 とはいえ〈エデン〉メンバーの2年生のうち、〈転職制度〉を受けた者は無し。

 シヅキは〈転職制度〉を利用するも良し、しないも良しだったのだが、結局しないことに決め、そのまま〈戦闘課2年3組〉に留まる選択をしていた。

 うーむ、このままだと俺たちが卒業したときの〈エデン〉の人数が大変なことになるな。

 何か手を打っておく必要がありそうだ。


 マシロは〈戦闘課〉への〈転課〉を希望した。そりゃマシロみたいな腕の子が〈支援課〉にいるのは、ちょっと勿体ないよな!

 そうしてマシロは〈戦闘課新学年〉へ移籍し、現在〈新学年1組〉で唯一の上級職として超人気者になっているらしい。その実力もさることながら、見た目も可愛いし、あの性格だ。人気が出るのも分かるな。


 新レギュラーメンバーはだいぶ順調に進み、〈守氷ダン〉を攻略。

 ついに〈聖ダン〉に入ダンしてさらに深層にいるというのだから向こうもすごい。

 アルテなんて聖獣をテイムしまくって「ヒャッハーです!」って言ってアイギスに頭をはたかれたらしい。それほどテンションが上がっているということだろう。

 聖獣はテイマーを狂わせるのだ。


 また、俺は10月から毎週金曜日にはゼフィルス先生として上級下位ダンジョンのことについて色々、とても色々を教える臨時教師として授業を行なうようになった。

 これで学生がさらに躍進してもらえればと思う!

 なお、ゼルレカたちが授業に参加したがったが、これはギルドマスターやサブマスター限定講座なのだ。それに俺が直接マンツーマンで教えると言ったら参加を取りやめてたよ。


 そうして授業中にちょっと本当に上級下位ダンジョンに実地で行って色々説明するなど、授業自体は順調に進んでいる。

 参加者はDランクやCランクの上位勢やBランクAランクSランクギルドの人たち、さらに学園公式ギルド方々も含めた300人程度。

 上級ダンジョンに入ダンできるのがこの授業を受講出来る条件だからこそできる技だな。


 そうして11月に突入すれば学園もかなり慌ただしい雰囲気になってくる。

 その理由が11月12日水曜日から、11月14日金曜日に掛けて3日間行なわれる、学園祭の準備だ。


「はーいみなさん聞いてくださいねー。今回の出し物ですが、〈戦闘課2年1組〉は前々から言っていたとおり警邏です。これから〈秩序風紀委員会〉へ向かい、打ち合わせと警邏の練習を行ないます。移動しますよ~」


 そう、ホームルームで伝達してくれるのは我らが担任、フィリス先生である。


 そして俺たちの出し物は、去年と同じく、学園祭当日の警邏だ。

 去年足りなかったんだから、もっと警備の人増やせばいいじゃないか、と思うかもしれないが、学生たちが強くなりすぎてしまったのが問題。

 ぶっちゃけ学生が何らかの事情で暴れたりしたら押さえつけられる人員がいないのだ。


 そのため今年もご出勤を要請されてしまったよ。

 まあ良いけどな! 去年やった限りではそんな悪いことではなかったし。パレードに付き添って歩いて行くなんて貴重な体験だった。あれでまだ職業(ジョブ)に就いていなかった当時のアリスを助けることができて、その縁で良い人認定され、〈エデン〉に加わっているのだからどこに縁が転がっているかも分からない。


 ちょっと1組で出し物するのも楽しみではあったが、学園祭期間中、警邏と称して学園中を回ることができるのだからこっちも楽しみだ。


「うーん、出し物もちょっとやってみたかったんだけどなぁ。お化け屋敷とか?」


「あ、〈ウラメシーヤ〉や〈コントンウメーヤ〉のドロップとかありますもんね」


「いいえダメよ。お化け屋敷なんてやるものではないわ。そもそもお化け屋敷の出し物をしようとしているところは多いもの。出し物が被っちゃうわよ」


「シエラちゃんが珍しく饒舌!」


 ノエルとラクリッテの方からやはり出し物もやってみたかったという意見が上がったが、シエラが饒舌に否定していた。

 シエラ、怖い物ダメだからなぁ。どのみち1組でお化け屋敷は叶うまい。


「警邏は去年もやったメンバーばかりか」


「ああ。この中でやったことが無いのは〈転課〉してきたオリヒメや当時〈新学年〉にいたメンバーだろう。オリヒメ、大丈夫か? 無理ならすぐに言うのだぞ?」


「まあ、レグラム様が心配してくれるなんて、とても嬉しいです。大丈夫です、自分の身くらい自分で守れますし、それでもダメならレグラム様が助けてくださるのでしょ?」


「もちろんだ。……俺が警邏するのは学園祭に来ている者全員。その中にはオリヒメも入っている」


「ふふ、オリヒメだけは絶対守る、というセリフも欲しかったですけど、全員を守るという方がレグラム様らしくて素敵ですわ」


「…………」


 向こうでは安易にレグラムへ話を振ったメルトが2人の甘い波動を浴びて苦しんでいるな。あ、ニシシっと怪しい笑みを浮かべたミサトが。


「ねぇねぇメルト様~――ウキュ!?」


「今度はなにをするつもりだミサト?」


「まだ、してない、のに……」


「そのニヤけ顔を見れば一目瞭然だ!」


 そしてメルトにちょっかい出す前にウサ耳をキュっとされてた。

 ミサトよ、安らかに眠れ。なんちゃって。


 そしてオリヒメさんなど去年警邏をしていなかった学生は慣れた人と一緒に行動した方が良いとフィリス先生を説得し、オリヒメさんは無事レグラムとチームを組むことになるのだった。相変わらず凄い。


 そんな感じでフィリス先生の後ろを歩いていたら、〈秩序風紀委員会〉のギルドハウスに到着した。

 そして、その受付で俺たちを待っていてくれたのは、なんとギルドマスター本人だったのだ。


「待っていたよ。今日はよろしくね」


「カンナ先輩! ギルドマスター直々に待っていたんですか!?」


「まあ、正直今の3年生よりも2年生の方が強いからね」


 なんとまあぶっちゃけるカンナ先輩。

 知ってたけどな! でもここまでストレートに言った人は、初めてかもしれない!

 それほど俺たちを重要だと判断している、ということなのだろう。


「よし、付いてきな。案内するよ」


 カンナ先輩自らの案内で内部に進むと、大きな訓練場のような施設に連れてこられた。そこには2組や3組の姿まである。


「あ、ゼフィルス君発見ー!」


「みんなもキタキタね~!」


「学園祭では一緒にチームが組めそうね」


「おう。楽しみだな!」


 サチ、エミ、ユウカが手を振ってくるので振り返す。


「うわ~、やっぱり1組って迫力あるよね」


「うん。煌びやかって感じる」


 おっと3組にはシヅキやエフィがいるな。そっちにも手を振る。

 すると3組全員の視線がシヅキやエフィに集まってた。

 ちょっと大変そうな予感。


「それじゃあ集まったね。改めて自己紹介するが、あたしはカンナ。〈秩序風紀委員会〉のギルドマスターをさせてもらってる。よろしくお願いするよ」


 どうやら1組が最後だったらしく、カンナ先輩の説明が始まった。


「君たちには主に学園祭当日の警邏を頼みたい。だが、察している者もいるだろうが、もし学生がなんらかの事情で暴れたり騒いだりすれば――君たちにも鎮圧を頼むことになる。そこで学園祭の間、この〈秩序風紀委員会〉で使用している〈スタンロッドアウト〉を貸し出し使ってもらおうと思う。今日はその説明からさせてもらうよ」


 どうやら俺たちは、〈秩序風紀委員会〉だけが使える秘密の武器、〈スタンロッドアウト〉を使うことが出来るらしい。


 …………マジで!!!?




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ゲーム世界転生〈ダン活〉1巻2022年3月10日発売!
― 新着の感想 ―
聖獣かあ………今までテイムしてないヤツだよね? 一体どんなモンスターなんだろう? スタンロッドアウトってレジスト不可でスタンする危ない武器だよね? 紛失・盗難したらヤバいな~。
エデンを学園公認ギルドにして卒業後も継続在籍可能にするのがもろもろ安定な気がするけど、そうじゃない場合は第二のエデン下位ギルド作って来年の一年生を放り込む感じになるんでしょうねえ
武器はスタンロッドアウトとして、防具は自前の装備って事なのかな
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