#158 〈姫職〉組のステータス伝授。3段階目ツリー
「待ってたわよゼフィルス! さあ教えなさい!」
「申し訳ありませんゼフィルス殿、ラナ様共々ご教授ください」
「私もお願いして良いかしら?」
今日は木曜日。ダンジョン週間も折り返しだ。心なしか上級生がせかせかしている気がする。
そんな今日この頃、俺は朝から〈姫職〉組にギルド部屋へ呼び出されていた。
理由はお察しの通り、ステータスの伝授である。
昨日は楽しすぎて〈毒茸の岩洞ダンジョン〉から帰ってくるのが遅くなってしまった。
故にステータスの伝授は今日に回し、昨日は初ダンで解散した経緯がある。
しかし、彼女たちの表情を見るに、待ちきれなかったらしい。
「おうよ。任せておけ。じゃあラナから行くぞ」
「ドンと来ーい!」
ラナのテンションがいつにも増して高い。エステルの方をチラリと見るがラナを微笑ましいといった顔で見つめるだけだ。大丈夫だろうかこの護衛は。
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名前:ラナ
人種:「王族」「姫」「女」
職業:【聖女】LV32→LV45
SUP:合計21P獲得
制限:〈INT+5 or RES+5〉
【HP 192/192→224/224】
【MP 448/448→534/534】
【STR 10】
【VIT 70→80】
【INT 170→300】
【RES 210→300】
【AGI 50→60】
【DEX 40→43】
【SUP 0P→273P→0P】
【SP 2P→15P→0P】
《スキル》
『幸運』『MP自動回復LV5』『MP消費削減LV5』
《魔法》
『回復の祈りLV1』『回復の願いLV1』
『大回復の祝福LV1』new
『全体回復の祈りLV1』『全体回復の願いLV1』new
『生命の雨LV1』『天域の雨LV1』new
『復活の奇跡LV3→LV5』『勇者復活の奇跡LV5』new
『浄化の祈りLV1』『浄化の祝福LV1』new
『獅子の加護LV1』『聖魔の加護LV1』
『守護の加護LV1』『耐魔の加護LV1』
『迅速の加護LV1』
『魂の誓いLV1』new
『光の刃LV1』『光の柱LV1』
『聖光の耀剣LV1』new『聖光の宝樹LV1』new
『聖守の障壁LV1』new
《ユニークスキル》
『守り続ける聖女の祈りLV10』
《装備》
〈慈愛のタリスマン〉両手
『回復強化LV5』
〈聖女装備一式〉頭、体①、体②、腕、足
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ラナに伝授した後ステータスを書き出してもらう。
いやあ。まず【聖女LV45】とかむちゃくちゃ高いな!
昨日のボス周回は本当に捗った。全部でなんと58周である。
〈竹割太郎〉の時もお昼頃から挑んで25周しか出来なかった事を思えばとんでもない数値だと言うのが分かる。当然経験値も膨大に貰い、ボス戦前には【聖女LV39】だったのが6レベルも上がっていらっしゃる。
その分の大量のSUPも振り、ラナはINTとRESが300に到達した。MPも500を突破している。むちゃくちゃ高いな!
続いてSPもがっつり振り、9つもの〈魔法〉を使用可能にした。
詳細はこちら、
『大回復の祝福LV1』、単体回復。上級魔法。
『全体回復の願いLV1』、全体回復。中級魔法。
『天域の雨LV1』、全体継続回復。中級魔法で回復量増加。
『勇者復活の奇跡LV5』、オールバフを積んだ状態で戦闘不能から復帰する。
『浄化の祝福LV1』、全体状態異常回復。
『魂の誓いLV1』、バフを消す代わりにMPを少量回復する。なお自分には出来ない。
『聖光の耀剣LV1』、単体攻撃。聖属性上級中位魔法。
『聖光の宝樹LV1』、エリア攻撃。聖属性上級中位魔法。
『聖守の障壁LV1』、単体防御。結界魔法。聖属性上級中位魔法
うむ。ただ一言。強い。
「良い感じだな!」
「ねえゼフィルス。早く試したくて仕方ないわ! 撃っても良いかしら?」
「攻撃魔法以外なら良いんじゃないか?」
「やった!」
ラナが両手を挙げて喜んだ。攻撃魔法は昨日散々撃ったからな。
もう少し詳しく語らいたいが、後も押しているので、詳しくはダンジョンで使いながら説明しよう。
「ゼフィルス殿。よろしく願います」
「任せておけって」
次はエステルの番だな。
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名前:エステル
人種:「騎士爵」「姫」「女」
職業:【姫騎士】LV32→LV45
SUP:合計20P獲得
制限:〈STR+5〉
【HP 290/290→322/322】
【MP 200/200→350/350】
【STR 210→350】
【VIT 110→120】
【INT 10】
【RES 90→100】
【AGI 100→130】(+15)
【DEX 40→50】
【SUP 0P→260P→0P】
【SP 15P→28P→0P】
《スキル》
『騎乗LV1』『乗物操縦LV5』new
『ロングスラストLV5』
『トリプルシュートLV1』new
『プレシャススラストLV5』
『閃光一閃突きLV1』new
『レギオンスラストLV1』
『レギオンチャージLV1』new
『騎槍突撃LV5』
『両手槍の心得LV5』
『乗物攻撃の心得LV5』new
『アクセルドライブLV1』new
『ドライブターンLV1』new
『オーバードライブLV3』new
『幸運』
《魔法》
無し
《ユニークスキル》
『姫騎士覚醒LV10』new
《装備》
〈リーフジャベリン〉両手
『AGI+15』
〈姫騎士装備一式〉頭、体①、体②、腕、足
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エステルもSTR特化に磨きが掛かっているな。350かぁ。
もう初級ダンジョンの通常モンスターでは相手にもならないだろうな。
またエステルは〈ユニーク〉を合わせて10個という多くのスキルを取得した。
そのうち、今回は〈ドライブ〉系スキルと言うものを新しく取得してある。
これは〈乗り物〉系専用スキルだな。〈乗り物〉に乗っている時にしか発動は出来ないが、ザコモンスターを轢きながら爆走するのに非常に有効なスキル群だ。
ボスモンスターには使えないのが少し欠点だな。しかし、ある事をするとこれが化ける。
ああ、その時が楽しみだ。
詳細はこちら、
『乗物操縦LV5』、〈乗り物〉の操縦が可能。技能上昇。ダメージ減少。
『トリプルシュートLV1』、『ロングスラスト』の上位ツリー。三連突き。
『閃光一閃突きLV1』、『プレシャススラスト』の上位ツリー。光属性。
『レギオンチャージLV1』、『レギオンスラスト』の上位ツリー。範囲攻撃。
『乗物攻撃の心得LV5』、〈乗り物〉『操縦』時、攻撃アクション解放。威力上昇。
『アクセルドライブLV1』、〈乗り物〉系攻撃スキル。直線型範囲攻撃。
『ドライブターンLV1』、Uターン攻撃スキル。2連続直線型範囲攻撃。
『オーバードライブLV1』、超スピードで爆走するスキル。とても速い。
『姫騎士覚醒LV10』、スキルのMP消費が4分の1、16秒間クールタイム8分の1。
「これが例の頂に到るスキルなのですね」
「ああ。今まで我慢させてたのも全部は〈乗り物〉系を育てたかったからだ。今後エステルには、とある〈乗り物〉を使いこなしてもらう予定だ。その〈乗り物〉もすでに依頼は出してある」
「かしこまりました。もうそこまで進んでいたのですね」
「とはいえ素材がまだ足りなくてな。今日取りに行くつもりだったんだが、いいか?」
「私に否はありません。私のためにしてくれる事です。そのために力が必要とあればいくらでもお貸しいたします」
言葉自体は堅いが、エステルの声には非常に熱意が込められていた。
いいねぇ。自分の強化ってワクワクするよな!
「私の番、良いかしら?」
「おう、お待たせシエラ」
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名前:シエラ
人種:「伯爵」「姫」「女」
職業:【盾姫】LV32→LV45
SUP:合計20P獲得
制限:〈VIT+5 or RES+5〉
【HP 452/452→528/528】
【MP 200/200→290/290】
【STR 80→110】
【VIT 170→250】(×1.1)
【INT 10】
【RES 160→250】(×1.1)
【AGI 60→70】
【DEX 30】
【SUP 0P→260P→0P】
【SP 3P→16P→0P】
《スキル》
『挑発LV5』『ガードスタンスLV1』
『オーラポイントLV1』new
『シールドスマイトLV1』
『シールドバッシュLV1』
『インパクトバッシュLV1』new
『カウンターバーストLV1』new
『カバーシールドLV1』
『インダクションカバーLV1』new
『鉄壁LV1』new『城塞盾LV1』new
『マテリアルシールドLV1』new
『ファイヤガードLV1』『フリーズガードLV1』
『サンダーガードLV1』『ライトガードLV1』
『カオスガードLV1』
『状態異常耐性LV10』
『受盾技LV5』『流盾技LV5』
『防御ブーストLV2』new『魔防ブーストLV2』new
『幸運』
《魔法》
無し
《ユニークスキル》
『完全魅了盾LV5』new
《装備》
〈鋼華メイス〉右手
『通常攻撃威力上昇LV5』
〈盾姫カイトシールド〉左手
〈盾姫装備一式〉頭、体①、体②、腕、足
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シエラもさらにガツンと硬くなった。
HPが500突破に加え、VITとRESも250に到り、凄く硬い。
さらに3段階目のツリーからはカルアにも生えている〈ブースト〉系スキルを覚える事が出来、1.1倍の恩恵でさらに硬さに磨きが掛かった。
シエラを戦闘不能にするのは並大抵の事では不可能だな。
STRも100を超え、多少だが火力にも強みが出てきている。
【盾姫】は3段階目ツリーから強力な攻撃スキルをいくつか覚えるので、ここから【盾姫】が活躍する場面も増えてくるだろう。
詳細はこちら、
『オーラポイントLV1』、『ガードスタンス』の上位ツリー。全体大挑発。
『インパクトバッシュLV1』、『シールドバッシュ』の上位ツリー。威力の高い攻撃。
『カウンターバーストLV1』、反射攻撃。成功で大きなノックバック効果。
『インダクションカバーLV1』、範囲誘導防御。
『鉄壁LV1』、発動中動けなくなる代わりに大きくダメージ減少。
『城塞盾LV1』、物理特化型防御スキル。
『マテリアルシールドLV1』、魔法特化型防御スキル。
『防御ブーストLV2』、『素早さブースト』のVIT版。
『魔防ブーストLV2』、『素早さブースト』のRES版。
『完全魅了盾LV5』、ヘイトにかかわらず強制的にタゲを取る攻撃スキル。
「防御スキルと攻撃スキルがメインかしら?」
「だな。今まではパッシブスキルの恩恵でやりくりしていたけど、今度からは防御勝ちを含む勝ちに行くスキルがドドンと増えたわけだ。今度からはヘイトスキルだけじゃなく、敵を倒しに行くスキルも使うんだから大変だぜ?」
「望むところよ。私もヘイトを取るだけで終わる気は無いもの。盾の役割は壁じゃないの、敵を引きつけ味方に有利な状況を作り出す事が盾の役割よ。そのためなら、これも使いこなしてみせるわ」
「頼もしいなぁ」
シエラのやる気に頼もしさを覚える。やっぱり盾が強いとパーティ全体が安定するからな。シエラが活躍すればするほど俺たちはガンガン先へと進めるだろう。
よし、これでステータスの伝授も終わりだな。
ハンナを誘って〈付喪の竹林ダンジョン〉へ出発だ!