表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~  作者: ニシキギ・カエデ
第三十章  〈ダン活〉夏休み2年生編と大合宿!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1593/2086

#1394 報復。罰ゲームで足つきホホジロメルト様現る




 去年のリベンジ! ビーチでバレーボール!


「せーい!」


「のわぁ!?」


 エステルの凄まじいアタックがネットを越えて砂浜に抉り込む。

 魔法使いのメルトにあれを取るのは厳しいか! エステルチームに得点が入って、仕切り直し。


「では続いていきましょう。パメラ」


「いっくデース! ミサトよーこの忍者サーブを受けてみよデス!」


「どんとこいだよー!」


 現在エステル&パメラチームVSメルト&ミサトチームがビーチバレーで対戦中だ。

 ビーチバレーはちゃんとネットが張られ、それを囲うように四方と上にはドーム状のバリアが張られていた。


「ビーチバレーにバリアが必要だから張ってくれと頼まれるとは、私思ってもみませんでした」


「助かるぜカタリナ」


 そう、これは結界の申し子、カタリナによるものだ。カタリナに掛かれば結界の姿形や透明度なんて自由自在。

 STRが高い人が本気で叩くとビーチボールがどっか吹っ飛んでいってしまうので、それを防ぐために防止用の結界を張ってもらっていた。これがビーチバレー対策よ。

 そこまでしてもやりたいビーチバレーへの情熱、分かってもらえると思う。


「でもゼフィルスさん、あまりエステルさんの方ばかり見てはいけませんよ?」


「も、もちろんさ!」


 なお、なぜか俺の回りには女子が凄く多く観戦していて気が抜けないのはどうしてだろう? 普通水着女子に囲まれたらもっと嬉しいものだと思っていたのに、おかしいぞ?

 あとマリー先輩からの圧がいつもより強い気がするんだ。


「なあ兄さん、ビーチバレーかー、すごいなぁ」


「お、おう。すごいな」


 何がすごいかツッコめないがとりあえず合わせておいた。


「小さい者にはなかなかに厳しい戦場や」


「そ、そうだな。メルトにはビーチバレーは厳しいかもしれないな(身長的に)」


 そう、身長的にな!

 ほらヴァン、上を向いて固まっていないでメルトを見習え。


 そこへパメラが見事なサーブを放ってミサトが拾ったのだが、メルトはアタックがとても厳しい身長なのでさっきからトス役だ。ピョンと跳んだミサトがアタック!

 しかし、そこへ脅威のエステルブロックによってビーチボールはメルトの陣地に落ちてしまった。


 圧倒的じゃないか!(身長差が)

 なお、なぜエステルとパメラチームによってメルトとミサトがやられているのかというと、先程のスイカ割りで色々はしゃいだサトルの報復だ。

「ビーチバレーのチーム分けは是非サポートのサトルにお任せください」的なことを言われてこうなった。なお、もちろん罰ゲーム有りである。


 サトルめ、考えたな。

 なお、俺があそこに参加していないのは俺だと勝っても負けても罰にならなさそうだからだそうだ。よく分かってるじゃないかサトル。

 あ、メルトチームが負けたな。凄まじく悔しそうだ。


「それでは罰ゲームのお時間でーす! ミサトさんとメルトさんチームには罰としてこれに着替えてきてもらいましょー!」


 おっと、生き生きしているサトル! いつの間に用意していたのかとある〈空間収納鞄(アイテムバッグ)〉を2人に渡す。

 メルトが「ぐぬぬ」と言いながら、渋々、重い足取りで着替えに行ったぞ。

 ちなみにミサトは俺と同じような感性を持っているので罰ゲームも楽しそうにさっさと着替えに行ってしまった。


 いったいどんな格好になってくるやら。


 そしてお披露目。


「じゃーん! 私は海辺のマーメイド~」


「「「「おおー!」」」」


 まずミサト、その姿はまさに人魚、マーメイド水着とでも言うのだろうか。

 下半身を覆うエメラルドに輝く魚のヒレ模様の水着を着ていた。パレオの一種のようでちゃんと足下だけ見えている。なお、上は最初から貝殻っぽいブラだったのでそのままだ。

 要はコスプレ水着の一種だった。全然罰になってな――。


「おおー! エクセレントーー!!」


「確かに! これはエクセレントだぜサトル!」


「たははは~」


 前言撤回! これは罰だ! 罰以外の何物でもないな!

 マーメイド水着をピラピラ見せながら格好付けていたミサトが「あっ」と声を上げてカーテンで覆われた天幕に入り込む。


「ほーらメルト様の番ですよー。早くその格好をお披露目しちゃいましょー!」


「サトルよ、貴様、恨んでやるからな……」


 そう言いながらミサトに連れられて来たメルトを見て、砂浜は笑いに包まれた。


「ぶはっ!?」


「あはははは!!」


 そこに居たのはこの〈海ダン〉に登場するモンスター、〈レッグホージロシャーク〉別名:足つきホホジロザメのコスプレをしたメルトだったのだ。


 サメの浮き輪の背と腹からそれぞれ顔と足を出した姿、まさに〈レッグホージロシャーク〉のコスプレ! そっくりだ!


 そこにミサトが余計なことを言う。


「名付けて、足つきホホジロメルト様、です!」


「まずは貴様から食らってやるわーーー!」


「きゃああ――ってあれ!? 待ってこの水着、上手く走れなっ!?」


「シャーー!」


「きゃーー!?」


 そこでメルトがサメの頭をミサトに向けてロックオン。

 ミサトは、足つきホホジロメルト様に食べられてしまったのだった。


 冗談だ。ここから先は天幕に隠れてしまったので何が行なわれたのか不明だ。

 めでたしめでたし。メルトよ、とても笑わせてもらったぞ。

 サトルも意趣返しができて嬉しそうだった。


 なお、サトルはこれ以外にもいくつかコスプレ水着や面白水着を持って来ていた。

 全力で海を楽しみ尽くす気だなサトルよ! 去年がどれほど無念だったが分かる気合いの入れ方だったぜ。

 しかし、女子からは過激なものもあるとのことで没収されて涙に沈んでた。ドンマイだ。


 ちなみに、ビーチバレーの優勝は――エステル&パメラチーム!

 決勝のノーア&クラリスチームとの対決は、ヴァンがぶっ倒れるほどの大迫力だったとだけ伝えさせてもらおう。あとマリー先輩の目が凄く怖かったです!





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゲーム世界転生〈ダン活〉1巻2022年3月10日発売!
― 新着の感想 ―
普段から揉み合いの喧嘩してるので二人きりの時ボディタッチが過激になっててもおかしくはない
[気になる点] ビーチバレーかー、すごいなぁ 〉 ぷるんぷるん? [一言] いけない! マリー先輩の目が死んでる!?
[良い点] 大迫力(揺れ)なんですね解りますww
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ