#1199 集まってミーティング! 新メンバー紹介!
新しく5人の新メンバーが増えた。
さらにこの1週間で俺が教えていた数十人の貴族の子の中から、高位職の職業へと覚職した人たちが結構な数出てきた。
貴族の高位職に高の下は無い。つまりは全員が高の中以上だ。
選り取り見取り過ぎて誰にするか迷ってしまう!
しかしメンバーを無闇に増やしすぎてもいけない。
〈エデン〉はSランクギルドに上がり、上限人数が50人になった。
だが〈アークアルカディア〉が12人なので、救済枠は8人分。〈エデン〉には入れるとしても48人までだな。
メンバーは33人いて、新メンバーが5人増えて現在38人。
このままのペースで増やしてしまえばすぐに上限に届いてしまうだろう。
まだノーアやクラリスの件もあるんだ。
それに、カグヤ以外の〈エデン店〉従業員だった3人も誘いたい。
今度会っておかなければ。
それと、アイギスの妹さんも今年入学とのことだし気になる。
そうなると6人追加? そろそろ一度セーブしておかなければなるまい。
そんなことを考えながらカグヤの加入の手続きを終えて戻ると、ギルドメンバーのみんなを1つの部屋へ集めた。
今日ダンジョンに行っていたメンバーも、温泉に浸かってサッパリしているな。
気が付けばもう夜だ。
実はみんなで食事にしようとギルドハウスに集めていたのだ。
Sランクギルドハウスの引っ越しの件も含め、今日は最初から色々説明しなくてはならないことが多かったため、メンバーには夜に時間を作ってもらっていた。
ついでに今日メンバーに加わった子たちも紹介&参加してもらおうという魂胆である。
「みんなこんな時間に集まってもらってありがとう! 実はみんなに紹介したいメンバーがいるんだ。チャットで説明した〈エデン〉の新メンバーにして新入生を紹介しよう! ――セレスタン」
「承りました」
いつの間にか個室の扉の前にいたセレスタンが俺の指示で扉を開き、5人のメンバーを連れて来た。
「わぁ!」
「初々しいわね」
「あ! カグヤがいるわ!」
「ん」
「〈エデン〉に後輩が入ったか。ふむ。鍛え甲斐がありそうだな」
「可愛い子が多いですね」
「シェリアお姉ちゃん? メッですよ?」
5人の新メンバーを見てそれぞれ感想を言い合いながら明るく受け入れるメンバーたち。
新メンバーはアリスを先頭にキキョウ、サーシャ、ヴァン、カグヤと続き、セレスタンの案内で俺とシエラの間へと並んだ。
テーブルを正面に横並びになる形だ。
「では1人ずつ紹介していくな。まずは先頭を歩いてきたアリス。見ての通り子爵の姫だ」
「アリスだよ。お兄ちゃんに【雷子姫】に就かせてもらったの。ギルドのために頑張るね。よろしくお願いします」
「みんな拍手!!」
パチパチパチ。
よく言えました! とても素晴らしい自己紹介でした!
そんな意思を込めて猛烈に拍手した。
なんだかシエラとラナの視線がむちゃくちゃ俺に向いてきた気がしたが、多分気のせいのはずだ。
「こほん。続いて隣がキキョウ。狐人の女の子でアリスの親友だ」
「は、はい。狐人のキキョウです。アリスと一緒にお世話になります。先輩の協力で【神社の守護者】に就こうと鋭意努力中です」
「みんな拍手だ!」
パチパチパチ。
「キキョウはまだ職業の条件を満たせていなくてな。もう少し時間が掛かりそうだが、なぁにアリーナの授業が再開すればすぐに就けるだろう。楽しみにしていてくれ」
「わ、わかりました」
「ラナ殿下、今の判定は?」
「うーん。アウト寄りのセーフかしら?」
「いえ。アウトだと思いますわ」
リーナの判定が厳しい。
そんなことは無いはずだ。
「こほんこほん! 3人目だ! 彼女はシャロンの紹介で来てくれた。なんと伯爵の姫だ! 【氷姫】に就いている!」
「紹介に預かりましたの。私はサーシャ、聞いての通り伯爵家出身ですの。先日はゼフィルス先輩のおかげで職業【氷姫】に就くことができて、大変びっくりしましたのよ」
「はい拍手!!」
パチパチパチ!
「この拍手、さっきからなんだかゼフィルスの誤魔化しに見えてきたわ」
「分かる。ゼフィルスの誤魔化しは分かりやすいのよ」
「サーシャ良かったね! ようこそ〈エデン〉へ! 歓迎するよ!」
ラナとシエラよ。俺は何も誤魔化したりはしてないよ? ほんとだよ?
ほらシャロンを見習うんだ。
みんなで〈エデン〉加入を祝おうじゃないか!
「そして4人目だが、なんと見ての通り男子だ! 待望の男子が来てくれたぞ! 男子の加入なんてラウやサトルの時以来だ!」
「ゼフィルス、先日モナたちが入ったわよ」
しまったそうだった! シエラのジト目と言葉にモナの存在を思い出す。
そういえばモナって男だったっけ?
女の子な見た目の装備を着ているからたまに男だって忘れちゃうことがあるんだ。
大丈夫。もう思い出した。採集無双のソドガガとタイチも忘れてないぞ!
「ゼフィルスさん?」
「訂正するぜ。モナたちが〈アークアルカディア〉に加入して以来の待望の男子だ! これで男子は記念すべき10人目だ! では紹介してもらおうか!」
モナが疑惑の視線を向けたので失敗失敗という雰囲気を出して訂正する。
これでセーフのはずだ!
「はっ! 自分はメルトさんの推薦で〈エデン〉の末席に加わりましたヴァンであります! 職業は【賢国守】、みなさんを守る盾になれますよう、日々精進に邁進するであります!」
「はい拍手!!」
パチパチパチ。
〈エデン〉に加わった男子もようやく2桁。
なぜか感慨深くなってしまう!
「普通ね」
「普通だわ」
「良い人そうで良かったです」
「【賢国守】ってなんだろう?」
拍手をしながら感想を言い合う声が聞こえてきた。
エステルや騎士組からはかなり好意的感触だな。真面目な男子は組織にとって重要というのもあるが、騎士道的な何かを感じたのかもしれない。
メルトからは特に無し。しかし、視線でヴァンをいっちょ前に〈エデン〉で戦えるよう鍛えてやるという意思を感じるぜ。
見ろヴァンが身震いしている。
あと【賢国守】が分からないメンバーが結構いる様子だな。後で教えておかなければ。
さて、では最後の紹介へ行こうか。
この子はみんな知っているが一応紹介する。
「最後はカグヤだな。みんな知っていると思うが、改めて自己紹介してくれ」
「嬉し恥ずかしながら、戻って参りましたカグヤです! 〈エデン店〉ではレジを担当させてもらっていましたが、今度からは〈エデン〉へと加入させていただきヒーラーとして頑張らせていただきます!!」
「みんな拍手!」
右手の甲をおでこに付ける独特な敬礼ポーズをするテンションの高いカグヤに拍手を送る!
パチパチパチ!
「カグヤ〈エデン〉に入れたのね! おめでとう! あれ? でもゼフィルス他の子は?」
「実はまだ接触できていなくってな。カグヤは今日偶然〈エデン店〉に来ていたところをスカウトして加入してもらったんだ」
「〈エデン店〉? ゼフィルスが直接スカウトしたの?」
「どうやらセラミロさんが収めてくださったみたいですが、一時〈エデン店〉が騒然となったそうですわ」
「……後で色々話す必要がありそうね」
はっ!? 『直感』が鳴り始めちゃった!?
「まあまあシエラさん。まずはカグヤさんの正式な加入を祝いましょう」
「そうね。その通りだわ」
ふう。俺の『直感』が静まっていく。
どうやら切り抜けることに成功したようだ。シエラを抑えてくれたアイギスには感謝。
「じゃあ続いてSランクギルドハウスの内装の図面を配るぞ~。引っ越しの日時も決めていくからな~」
無事新加入組の紹介を終えて、次は〈エデン〉のお引っ越しについて。
その連絡が終わると、今度は新メンバー歓迎会&Aランクギルドハウスお疲れ様会へと移行したのだった。
ここのギルドハウスにもだいぶお世話になった。12月下旬からだから3ヶ月半。
今まで滞在した中でも最も長くお世話になったギルドハウスだった。
故に労う!
今までありがとうAランクギルドハウス! お疲れ様でした!




