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ゲーム世界転生〈ダン活〉~ゲーマーは【ダンジョン就活のススメ】を 〈はじめから〉プレイする~  作者: ニシキギ・カエデ
第二十五章 2年生クラス替えと〈学園春風大戦〉Sランク戦!

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#1158 会場転送。Sランク戦、カウントダウン開始!




「さて、試合まで後10分を切ったな。みんな準備はいいか?」


「もちろんよ! ちゃんと30人居るわ!」


「登録者30人、ちゃんと居ることを確認しました。後は転送されるのを待つばかりですわね」


 ラナとリーナが出場者に不備無しと報告してくれる。


「他のギルドの位置情報は、やっぱり分からない所が多かったわ。今回は綿密に情報封鎖されているわね。ちなみに分かっているのは〈筋肉は最強だ〉と〈獣王ガルタイガ〉。あそこは隠す気ないみたいよ」


「場所は〈筋肉は最強だ〉が南東エリア、〈獣王ガルタイガ〉が南西エリアですね。エリアが別のため、遠征するのは後半になるでしょう」


「見事にばらけているな」


 シエラとセレスタンが調査結果を発表してくれる、すでに戦いは始まっているということか、今回はほとんどのギルドが拠点の位置を漏らしていなかった。

 確か〈学園出世大戦〉の時は〈エデン〉の位置を予想するために、他の全てのギルドの位置情報が最初の段階で割れていたんだよな。


 今回はどこかが秘匿しているのか、情報は流れてこなかった。

〈エデン〉にはどこになんのギルド拠点があるのか割れては困る、ということだろうか。

 なるほど、知らなければまず調査しなければならないからな。その分時間が掛かる。速攻が勝利の鍵を握る〈エデン〉に少しでも遅延させようということかもしれない。考えすぎかな?


 ううむ、想像が膨らんでいく。

 他のギルドはどんな手で来るかな?

 とても楽しみだ!


 その後もいくつか情報を共有し合っているとついにその時は来た。

 アナウンスが控え室に流れる。


「〈試合開始5分前となりました、拠点へ転移いたします。〈空間収納鞄(アイテムバッグ)〉は持っていないと一緒に転移されませんので、手に持って待機していてください〉」


 試合開始の5分前になると転移陣で自分の拠点へと転送される。

 アナウンスが終わってから30秒後に転移だ。

 この30秒で士気を高める鼓舞ができるか否かがギルドマスターの腕の見せ所だ。


「いよいよSランク戦だ! 枠は1つ! 勝ち残るのは1ギルド! 相手のギルドは強い、だが〈エデン〉ならば勝てる! そして、ギルドバトルは全力で楽しめ! 楽しんだ者が真の勝者だ! ギルド〈エデン〉――出陣だ!!」


「「「「おおー!!」」」」


 士気向上。

 俺の鼓舞がバッチリ決まって全員が高らかに声を上げてくれると、バッチリなタイミングで足下に転移陣が現れ、俺たちは拠点へと転移した。


「さあ、いつも通り動くぞ! リーナ指示を!」


「はい! いつも通りシャロンさんとラクリッテさんは内部を、ゼフィルスさんとフラーミナさんは召喚盤をお願いいたしますわ。索敵班は作戦通り3箇所に散らばってください!」


「「おおー!」」


「よし、行くぜフラーミナ」


「あいよー!」


 リーナに指示を任せて、俺とフラーミナが向かったのは拠点の内部。

 俺たちの仕事は召喚盤の設置だ。

 石板のコンソールの前へと向かう。


「これがSランクのコンソール! すっごく大きい!」


「一番大きいタイプだな。召喚盤を設置するためのくぼみが7つもあるだろ?」


 今回の試合はSランク戦。

 召喚できるコンソールも最大のものが設置されていた。


 画面も大きくなって、これ逆に見づらくない? って感じになってる。


「今回のコストは、300だな」


「おお~!」


 フラーミナがそれを聞いて盛り上がる。

〈学園出世大戦〉の時は200だったからな。

 俺としてはまだまだ少なく感じてしまうのだが、上級ダンジョンがまだ下位しか開放されていないこの世界だから仕方ない。


「さーて、今回入れる召喚盤はっと」


「まーたゼフィルス君が悪い顔をしてる」


 失敬な。俺は悪い顔なんてしてないよ。ほんとだよ?

 ちょっとレアボスの召喚盤やその他諸々が手に入っただけだよ?

 ついでに〈クジャ〉の召喚盤も嵌めちゃう。


「4つはこれでよし。残り3つの枠はフラーミナに任せる」


「あいよー」


 コンソールの枠は一度嵌めると試合中は取れないため3つは予備だ。

 状況に合わせてフラーミナに召喚盤を嵌めてもらい運用するために空けておく。

〈学園出世大戦〉の時に活躍した〈妖精女王:シーズン〉やクラス対抗戦の時の切り札〈ジェネラルブルオーク〉も予備扱いだ。

 どれを使うのかはフラーミナ次第だな。……使わないかもしれないが。


 その他にも有用な召喚盤を置いておきその場をフラーミナに任せて戻る。


 ほとんど時間を掛けなかったはずだが、リーナの仕事はあらかた終わっていた。

 さすがはリーナだ。

 みんなも〈拠点落とし〉は3回目。それなりに慣れてきている人も多い様子だ。


「ゼフィルスさん。準備は滞りなく。後はスキルを使うものだけですわ」


 こちらに気が付いたリーナがキリッと決めて報告してくるので頷く。

 試合前だとまだスキルは使えないからな。それ以外のものなら準備や配置は完了したということだろう。


「オーケー、俺も配置に付くな」


 拠点の隣接8マスは行き来できる可侵(かしん)マスだが、それより先、拠点より2マス隣の亜隣接は進入禁止の不可侵マスで覆われている。可侵マスがあるのは3箇所(マス)だけだ。

 つまり、3箇所からしか出入りできないことを意味している。

 これは9つある拠点全てで共通だ。


 この3箇所の出入り口さえ塞いでしまえば安心。

 まあ、そう上手くは行かないのが〈ダン活〉だけどな。

 ただ、要塞を築くなどして拠点への道を封じたり、制限してしまうのは非常に有効だ。

 もしかしたらどこかのギルドがしているかもしれない。


 まあ、俺たちは手軽に罠設置だな。後はシャロンの『城門召喚』で塞ぐ。

 拠点の要塞化はシャロンに任せておけば良いだろう。

 今回ばかりはいつ襲われても不思議ではない。防衛力にはいつも以上に気を使う必要があるだろうな。


 俺も3箇所ある出入り口のうち、南西方面へ行くメンバーへと加わる。


「あ、ゼフィルス君来たよ~」


「待ってました」


「先頭をお願いね」


「おう。任せてくれ」


 そこに居たのは仲良し3人娘のサチ、エミ、ユウカだ。

 3人とも仲良く2組になってしまったが、3人一緒なので全く問題は無いらしい。

 いつも通りな3人の言葉に請け負い、先頭へと加わる。


「お疲れ様ですゼフィルスさん。タンクは任せてくださいね」


「頼りにしているぞロゼッタ」


 ロゼッタは〈エデン〉の盾タンクの中でもAGIが250を突破するなかなかの速度の持ち主だ。

 基本的にAGIは200あるとかなりの速度で移動できるので、俺は200まで上げることを推奨している。


 200というのは結構大台で、下級職でたどり着くのは結構厳しいのだ。

 それを突破してきているというだけで下級職相手では速度で負けない盾タンクということになる。

 不意に敵と遭遇してしまっても逃げ切ることも可能なことが多い。


 遭遇したのが上級職で、かつ戦闘を仕掛けてきた場合は俺たちの出番だな。

 ロゼッタにはタンクに集中してもらい、俺たちが相手をする形になる。


 そのため他の2箇所でもシエラとフィナをタンクとして配置している。

 なにせあの2人もAGIは250超えだ。


 ということで、この5人でまずは〈エデン〉の南西にある拠点がどこのギルドであるかを調べようという心算だ。

 ……別に倒してしまっても良いのだろう?


「カウントダウン、始まりました」


「気合いを入れろよ。だが入れすぎてバフが入る前に駆け出さないよう気をつけてな」


「「「はい!」」」


 残り10秒。


 カウントダウンが開始され。


 全員が上空の巨大モニターに集中する中、ついにカウントが0になる。


 試合開始だ!




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ゲーム世界転生〈ダン活〉1巻2022年3月10日発売!
― 新着の感想 ―
オラ、わくわくすっぞ!
[一言] 蹂躙、開始
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