#1150 クラス替え発表! 1組入りと2組メンバー!
進級で1年生と新学年が合流し、280クラスというとんでもない規模になった〈戦闘課〉だったが、俺は晴れて1組に収まった。ふはははははは!
「おはようございますゼフィルス様」
「うおっす!?」
1人で盛り上がっているといつの間にか隣に影が!?
無論、我が〈エデン〉の万能執事、セレスタンである。
びっくりしたぞおい!? いつの間にそこに居たんだ? 相変わらずの執事っぷりである。あれ? 執事ってこういうことを言うんだっけ? いや、待て、落ち着こう。
「ごほん。おはようセレスタン。今年も同じクラスのようだし、よろしくな」
「こちらこそ、よろしくお願いいたしますゼフィルス様」
掲示板のクラス表にはトップに俺とシエラの名前、そしてその下にセレスタンの名前があった。
まあテストでも1点差だったからな。
近い所に名前があるのは当然だろう。
おかげでセレスタンも同じクラスだとすぐに分かったのはありがたい。
「ゼフィルス様、クラス表を見て行かれますか? よろしければ後でデータで〈学生手帳〉の方に転送いたしますが」
セレスタンがなんてことのないように聞いてくる。さすがはハイテクのアーティファクトのある学園だ。
「そうだな、そのデータも後で欲しいが、とりあえず身内がどこに居るかくらいは今のうちに確かめておきたい」
「畏まりました」
クラス表は当日まで学生には知らされない。
ただ、これだけ人が多いと誰がどこに所属しているのか分からなくなってしまうので、希望すれば自分が所属するクラス以外のデータも取り寄せることが可能だ。検索機能もついているらしいぞ。
とはいえデータを用意するのはもう少し掛かるらしいので、今知りたければこうして張り出されているクラス表を確認するしかない。
身内、つまりはギルド〈エデン〉のメンバーたちがどこに所属しているのか確認することくらいしておきたいので掲示板を見て確認する。
「さすがは〈エデン〉。1組配属が多いな」
「上級職の高位職が多いですからね」
とても誇らしい。
2年生に進級した今の時点で上級職に就いている〈青世代〉は全体で見ればほんの僅かなので〈エデン〉のメンバーは1組が多い。
ただ、〈エデン〉の戦闘メンバーは30人を超えるので2組に行ってしまったメンバーも何人かいた。1、2、3……どうやら5人のようだ。
それでも全体で上級職が60人いないので、3組以降に所属するギルドメンバーはいない様子だ。
あの勉強苦手なカルアも2組に所属できている。
「1組で逆に〈エデン〉メンバーじゃないのは――ラムダ、ミュー、アイシャ、ハクの4人か。って2組にアランがいる!?」
衝撃の事実。
アランも【筋肉戦士】の上級職、【鋼鉄筋戦士】に就いているとは知っていたが、2組だと!?
やはり上級職は上位の組に集められるらしいな。
しかしラムダたちが優秀。〈エデン〉の実力者たちを追い抜かし1組入りを果たすとは。
「LVや実績は〈エデン〉メンバーに及びませんが、テストで優秀な点を取ったことでラムダさんやアイシャさんは1組に所属したみたいですね」
またセレスタンが俺の心を読んで解説する。
もう慣れたものなので、俺は何も言わずにその話を進めるのだ。
「マジか~、確かにアイシャとラムダは1年生の時テストで10位以内常連だったからな。ハクは、俺と一緒に〈岩ダン〉攻略したって実績があるし、あれからレベル上げに勤しんでいれば五段階目ツリーを開放していても不思議じゃない。ミューは?」
「ミューさんもLVと実績ですね。〈ハンター委員会〉の1陣パーティに所属し、〈岩ダン〉でレベリングしているそうですからLVも高く、最近では多くの〈上級転職チケット〉を学園に納めていることが高く評価され、1組への配属が決まったとのことです」
決まったとのことです……どうしてそんなことをセレスタンが知っているのかは聞かないでおこう。
しかしなるほど。納得の理由だ。
となると1組に所属する〈エデン〉メンバーは26人か。
現在の〈エデン〉メンバーは〈アークアルカディア〉を抜かして33人。そこから〈戦闘課〉ではないハンナとカイリを抜くと31人だ。
微妙に1クラスからはみ出る。
そこから26人が1組ということは、2組所属が5人ということになる。
改めて表を見てみよう。それがこちらだ。
――――――――――――――
1組
ゼフィルス、シエラ、ラナ、
エステル、リカ、セレスタン、
ケイシェリア、ルル、シズ、
パメラ、ヘカテリーナ、メルト、
ミサト、アイギス、ラクリッテ、
ノエル、レグラム、シャロン、
オリヒメ、カタリナ、フラーミナ、
ロゼッタ、エリサ、フィナリナ、
トモヨ、ルドベキア、ミュー
ラムダ、アイシャ、ハク、
2組
カルア、ラウ、
サチ、エミ、ユウカ、
ハイウド、リャアナ、アラン
キール、ナギ、セーダン
アディ、レミ、レイテル
カララetc.
――――――――――――――
2組に行ったのはカルアとラウ、そして仲良し3人娘のサチ、エミ、ユウカだった。
「…………」
「ラウ様以外はテストの点が振るわなかったとのことです」
おう……。
まあカルアの勉強苦手は相当だったからな。リカの頑張りのおかげで平均点をちょっと超えた(快挙)とは知っていたが、残念ながら1組にはなれなかったようだ。
サチ、エミ、ユウカは確か、2学期のクラス替えテストの時はギリギリ1組に所属できたというレベルだったので、今回とうとう2組に行ってしまったようだ。
ラウは仕方ない。実はこのクラス替えの基準が決定した日は先月のテスト期間中だったのだ。まだあの時ラウは下級職の【獣装者】だったからな。
それでもテストの点や実績が凄いので2組入りを果たしている。
うむむ。ラウ以外にはもう少し勉強させないといけないな。
何しろ2組のメンバーが凄いのだ。
半分以上新学年から来た下級高位職組に占領されている。
キールに紹介された、元1年2組【超能力者】のジェイなんて7組所属になっていた。
10組に所属していた〈天下一大星〉の4人なんてもうどこに行っちまったのかも分からない。
それほど元〈新学年〉組が強いということだ。
うかうかしていると、上級職が増えた来年には本当に2組所属どころかバラバラになってしまうかもしれない。
特にカルアには継続した勉強をさせなければいけないな。
そんなことを考えていると廊下からざわめきが聞こえて来た。
「お、おい、あれを見ろ!」
「て、〈天下一パイレーツ〉だ!!」
〈天下一パイレーツ〉!? 〈天下一パイレーツ〉ってなんだ?
見ればそこに居たのはサターンたちだった。
知ってた。なんかそんな気がしたもん。
「知ってるのか!?」
「ああ、あの元Bランク非公式ランキングで第3位にいた〈カッターオブパイレーツ〉と元1年生ギルド3強の一角と言われていた〈天下一大星〉が合併したギルドだって話だぜ」
そこの男子、説明ご苦労!
でも知ってた。卒業式の日にアギドン先輩に教えてもらったからな。
「そこに居るのは、ゼフィルスか」
「ようサターンたち、久しぶりだな。こんな所まで来てどうしたんだ?」
「ふふ、ここであなたに会ったのも縁、ということでしょう」
「ああ、俺たちもこの1組の表に用があったのさ」
「俺様を忘れてもらっては困るなぁ」
話の内容からなんでサターンたちがここに居たのかを察する。
まさかこいつら、自分の名前を確かめようと1組の掲示板に来たのか!?
そこにサターンたちの名前はないぞ!?
「さて、我らの名前を確かめるとしよう」
やっぱりだ! やっぱり1組に自分の名前があると思い込んでやがる!?
案の定、余裕のような何かを滲ませながら1組の掲示板へ揃って目を向けていたサターンたち4人だが、徐々に顔色が悪くなり、1組の掲示板を見終わった時にはぷるぷる震える姿になっていた。
「ば、バカな……我らが2組だと?」
残念ながら2組にも彼らの名前は無い。
視線を2組に移したサターンたちはその後も驚愕の表情を浮かべ、10組まで確かめても自分の名前が無いことに愕然としていた。
「まさか……」
そして呆然とした様子で10組地点から280組までズラッと表が張ってある廊下の先を見つめた。
「我らの名前は、どこだ……」
そんな彼らを見て俺は踵を返した。
「よし。教室に行くか」
「もうよろしいので?」
「おう。見るべきものは見た」
〈天下一パイレーツ〉の行方は、いいや。
そろそろ教室へ向かうとする。
こうして俺はセレスタンを連れ、〈戦闘4号館〉にある、〈2年1組〉の教室へと向かったのだった。
なお、その後聞いた話では「バカな! 50組まで見たのに見つからんぞ! 職員室に抗議しにいく!!」「「「おおーー!!」」」とサターンたちが職員室に突撃し「君たちのクラス? 100組だね」と告げられて、真っ白に燃え尽きた姿がしばらく見られたとのことだった。
後書き失礼いたします。
〈祝〉〈ダン活〉小説第7巻ブックウォーカー新文芸日間ランキングで1位でした!
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大変お礼申し上げます!
ハンナちゃんストーリー、更新再開中です!




