1/1
第一話 誕生
とても暗くて
狭くて
でも、暖かい場所にいた。
自分が誰なのか、
ここが何処なのかも分からない。
ただ、ここから出たい。
そう思った。
どうしてそんな事を思ったのかも分からないし、
寧ろここは心地が良い。
それでもここから出なければと言う考えが
どうしても頭にこびり付いていた。
その瞬間、
真っ暗だった世界に光が刺した。
ずっとこの時を待っていた
あまり長い間ここに居た記憶は無いが、そんな気がした。
そして、完全に明るくなった視界には
ぼんやりと何かが映る。
少しずつ音も聞こえるようになってきた。
誰かの声がする。
凄く焦っているような声だった。
背中に強い衝撃が何度も押し寄せて、衝動に任せ思いっきり叫んだ。
自分は今
ここに居るんだと。
この時自分が泣いていた、という事は後になって知ることになる。
はじめまして!天河 怜香と申します。
今回はじめて小説を連載する事になりました。
小説を書くこともそう多くはなかった為、文面などに不備やおかしい点が少なくないと思いますが、指摘していただけると幸いです。
1週間にに1、2話は投稿したいと思っております。
よろしくお願いします!