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#7 一人飯

 百井さんと俺はコンビニの袋をぶら下げ学校の寮へ戻ってきた。

 寮に入るとそこにいるのはやっぱり寮母さんだ。



「あら、おかえりなさい。2人ともご飯買って帰ってきたわね」


「はい。そして偶然百井さんに会いましたよ」


「偶然....?」


「そ、そうだね!立花くんに会えて良かったー!」




 なんだかやけに大野さんに食い気味に喋る百井さん。

 コンビニで俺に会えた事、そんなに良かった?




「じゃあ部屋に戻りますね!行こう立花くん!」



 百井さん、なんだか変に強引に部屋に行こうとするな....。

 まあいいか?



「う、うん....。あ、大野さんじゃあまた明日....」


「はい、おやすみなさい」


「「おやすみなさい」」




 2人で大野さんに挨拶をしてその場を後にし、階段を上り部屋の前まで戻ってきた。



「た、立花くん、また明日」


「うん。この挨拶も2回目みたいなものだけどね」


「ま、まあそうですよね」



 くすくすと笑いながら言う百井さん。



「じゃあまた明日ね」



 小さく手を振る百井さんを見て扉を閉める。



 さてご飯の時間だ。


 買ってきたスパゲッティとお茶を取り出す。


 スパゲッティを温めるための電子レンジは部屋の小さなキッチンに置いてある。他にも小さな冷蔵庫などもあるのだ。

 実に快適。



 温めたスパゲッティを食べテレビを観ていると、1人がちょっと寂しく感じた。




 部屋にはお風呂も着いている。小さめだが比較的新しく出来た寮なので綺麗だ。


 バスタブにお湯を溜めている間に、今日スマホで撮った東京の写真を母さんに送る。

 俺の寮ぐらし、母さんは意外と心配していたなぁ....。


 とりあえず初日はいい感じに終わっただろうか。

 百井さんというとてもいい友達も出来た事だし。

 俺にしては成果が大きな第一歩を踏み出した....気がする。

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