#1 マイルームへ
「ついに....ついにキターー! す、すごいな....!」
来月からの高校生活に向けて一足先に寮生活を始める事となった俺は今、東京に来ていた。
田舎者の俺、東京は少し知ってる程度のため大きなビルや数えきれない人に圧倒されている....。
「もう荷物は届いてるよな。じゃあ早速学校の寮に向かうか! えぇっと、ここがこの駅だから....」
慣れない都会に苦戦しながらも、買ってもらったばかりのスマホで地図を見ながら駅からの道を進んでいく。
そのまましばらくするとスマホの地図に表示された学校のポイントに着いた。
ちょっとばかり迷ったところもあったけど、案外行けるもんだ!
とても大きな敷地の学校。この学校内に寮もあると聞いている。
とりあえず学校内地図をスマホで調べその通りに進んでいく。生徒らしき人達もちょっといるな。
「ここかな?」
学校、体育館と続いて行き着いた先には結構立派なマンション的建物が建っていた。
まあ外見もなんとなく寮っぽいし中に入ってみるか....。
と、歩き出したその時、後ろから声を掛けられた。
「あら?君が立花架純くんかな?」
声をかけてきた女性は長くてふわふわとした髪、そしてエプロンが目立つ、実に包容力がある人だった。
「は、はい....!」
が今日来る事は事前に連絡してあるんだったな....。
ドキドキしっぱなしですっかり忘れていた。
「待っていたわ。私は大野歌子
。この寮の寮母の一人よ」
「あ、よろしくお願いします!」
なんだか優しそうなお姉さんだ。ちょっと、いや凄く安心感があるな。
「早速だけれど荷物も届いてるし部屋に案内するわね」
そのまま寮母の大野さんに案内され階段を四階までのぼり、奥に進んでいくと俺の荷物が前に置かれた部屋が見えてきた。
寮の中を歩いていると何人かの生徒ともすれ違う。
俺より先に寮に来ている人が多いのかもしれないな。
そんな事を考えていると寮母さんは荷物の置かれた部屋の前に立ち止まった。
「ここが君の部屋だわ。今日、君の前に他のみんなが寮に入ってきたからお隣さんとかとも仲良くね。寮のルールとかは部屋に置いてある紙に書いてあるからチェックしておくよーに。あとはなにか質問とかあるかな?」
「いや、特にはないです。ありがとうございます!寮母さん、これからよろしくお願いします!」
「なにかあったら一階の寮母室にいるから呼んでね。あと、『大野さん』の方が嬉しいかな。」
「分かりました....!大野さん!」
そう言ってりょ....大野さんは一階へ戻って行った。
じゃあ部屋に入るか....!意を決して(?)いざ、マイルームへ!!