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斎藤蓮夜と編入生5

これなんだ?

手のひらの三分の一くらいのサイズの黒い正方形に八本の足みたい物がついていて足の先端には黒い吸盤がついているなんか蜘蛛みたいだな。でも・・・

これなんだ?

なんか見たことあるけどなあどこで見たっけ?

って神澤海斗が倒れてる。どうしたんだこの装置を外したせいか?

ふむ、困ったときは蓮那と優夜に相談しよう。


「蓮那ーちょっと来い」


「どうしたの?先輩を倒したの?」


「何かっこれを引き寄せたら神澤海斗が倒れた」


一番わかりやすい説明だな。


「どういうこと?それ何?でも何となく見たことある気がする」


蓮那も見たことあるような気がしたのか。ほんとどこで見たんだろ魚の小骨がひかかった感じだ。


「なんかエレキフィールド展開したら引っかかって引き寄せたら神澤海斗が倒れた」


そういえばエレキフィールドのこと言ってなかったな。


「エレキフィールドに引っかかったってことは電化製品だよね」


「多分。でっこれ何?」


最初の質問に答えて欲しい。


「蓮兄、最初に言ったと思うけど私は知らない」


そうだった。


「優夜ーちょっと来い」


「何でしょうか?」


「これなにかしってる?」


優夜でも知らなかったらどうしよう。


「わかりません」


どうしよ 神澤海斗の生命維持にかかわるものだったりしたらちょっと怖いな。


「優夜でも知らないかあ」


本当に困ったな


「ですが、ふう君なら知っているのではないでしょうか?」


「なるほど!」


その手があった。ふう君はマナについての専門家だけどこういう電化製品にも確か詳しかったはずたぶん。


「確かにふう君ならこういうのにも詳しそうだよね。私電話してみるよ」


「よろしく、蓮那」


ふう君が知らなかったどうしよう。



~ppp~ ~ppp~


『もしもし、ふう君ちょっと質問あるけどいい?』


『そっちに写真送るね』


『今度いつ来る?』


『しいちゃんによろしく言っといてね』


『わかったら教えてね。じゃあね』



「どうだった?」


ふう君が知らなかったら誰に聞こう?


「心当たり有るから写真送ってくれって」


「おー期待できそう」


ふう君は記憶力がすごいからな。


「ふう君なら期待できそうですね兄さん」


「うん」


ーppp- -ppp-



「蓮那」


「あっ来た。マイクモードにするよ」


「お願い」


『もしもし、蓮名ですか?』


「うん、でわかった?」


『はい、わかりました。それはですね

 能力者人為的暴走装置 通称 LAPと呼ばれるものです。普通、ある程度暴走させないと能力をうまく発動できないほど弱い能力者などが使うものですが、この蜘蛛型タイプは暴走度合いがひどくなるため所持しているだけで犯罪です』

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