斉藤蓮夜と編入生2
砂鉄剣じゃ無理そうだなそれならこういこう。
「砂鉄まき」
バラバラバラ
「はっ・・・・・?」
驚いてる驚いてる。ダンジョンめぐりのときの新技 砂鉄まき。まあ砂鉄剣を分散してどこからでも攻撃できるようにしたやつ。知覚を分裂させるから近接では使いにくいけど後衛にはもってこいの技。上沢海斗との距離は十分に稼げてるからこれを使っても大丈夫だ・・・・と思う。もしものときは砂鉄剣を体内に入れて内臓にダメージを入れるって技を使ってもいいし。
キーン キーン キーン
いやいやいやあれも日本刀で跳ね返すわけ?反則でしょ。というかあれ本当に日本刀?形はそうだけどなんか雰囲気が普通じゃないから魔剣の一種かも。
うわっこっちに近づいてきてる。近接に持ち込まれたら終わりだよ。砂鉄ちゃんは遠距離専門なんだ。
「斉藤君、覚悟してね」
やなこった。砂鉄で内臓にダメージを入れてやる。
ビービービー
もうタイムアップ?3分でタイムアップってこっち不利すぎるでしょ蓮那。
「審判、俺降参」
「どういうことだよ斉藤君」
どういうこともこういうことも・・・・・・
「斉藤君の降参宣言は受け取りますね」
「どうも。説明すると俺は3分以上戦わずお前を倒すって決めてたんだよ。だけど3分たったからもう試合終了お前の勝ち」
勝ちたかった。
「どういう意味だよ」
「蓮那に言ってくれ。時間制限つけたの蓮那」
うちの妹は俺に厳しすぎる。
「3分以上ちゃんと能力制御できないから条件つけたのよ。私のせいにしないでくれる蓮兄?」
蓮那怒ってる。確かに蓮那のせいにしたけど、条件つけたのは蓮那という事実は動かしようがないのだ。ハッハッハ。
「蓮兄?心の中で悪人っぽい笑い声上げて悦に入らないでくれる?」
「すみませんでした」
蓮那は氷使いで読心能力者じゃなかったはずなんだけどなあ。いつ読心能力者になったのかふう君に検査してもらったほうがいいかも。
「蓮兄、蓮兄」
「どうした蓮那?」
くだらないこと考えてて愛しの妹の声が聞こえなかった。
「先輩の様子がおかしい」
「どういうこと?・・・・・・って本当だ」
上沢海斗が黒いマナに取り囲まれてなんか頭を抱えてる。様子がおかしいマナの荒れ方が異常だ。もしかして・・・・・
「おい、全員観覧席に移動しろ」
ガッ
上沢海斗が俺に真っ黒な剣を持って襲い掛かってきた。久々に俺の予想が当たったなこれは能力暴走だ。仕方ない本当に仕方がない・・・・さっきの決闘がが白黒はっきりせずに欲求不満だこいつでストレス発散してやろう。
「おい、優夜木刀でも竹刀でも真剣じゃない剣もってこい。こいつを俺の剣でぶった切ってやる」




