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斎藤蓮夜の日常2

「こんにちわ」


「おー蓮夜いたか」


「今日は俺が一番乗りです。美麗先輩」


「へぇー、あれ優夜君は?」


「今日はあっちの部活動が忙しいみたいであっちに行っちゃいました。でもちゃんと紅茶は入れてもらいましたよ」


優夜の紅茶はすっごくおいしい。俺が入れたら悲惨なことになるのに流石優夜。


「ふぅーん。じゃあ柊真も遅刻?」


「あっはいこれるかどうかわからないそうです」


「OK,わかったよ」

 

立華美麗。華麗で綺麗な名前にふさわしい容姿の持ち主。ふわふわした濃いピンク色の髪、大きな紫色のアメジストみたいなきれいな目、グラマーで高2とは思えないくらい色っぽいプロポーションに、やっぱり高校生って言われると二度見しそうな色気あふれる顔。なんというか高校の制服を美麗先輩が着るとコスプレにしか見えないいい意味で。


「そういえば部長は?先輩知りません?」


いつも一番乗りなのに珍しい。


「今来たぞー」


「こんにちわ部長、珍しいですね。部長が3番乗りだなんて」


「いやちょっとホームルームが長引いて」


「なるほど」


部長 剛野 剛志。この部活 読書クラブに最も似合わない人だと思う。見た目は柔道着が似合いそうな畳のような大男で見た目同様バリバリの体育会系で豪快な人。この人が入れた紅茶だけは飲みたくない。 俺よりましだろうけど悲惨な紅茶を入れそうな人。


「こんにちわー。部長、美麗先輩、蓮夜先輩」


「おぅ美愛、遅かったな」


「スミマセン部長」


「いや美愛ちゃん、まだ開始時間10分前だから大丈夫よ」


「ならよかったです美麗先輩。あっ蓮夜先輩今日のお菓子は何ですか」


なんだったけ?昨日聞き流してた。


「忘れた開けて確かめて」


「いや、覚えておきましょうよ。まぁ調べさせていただきまーす」


鼻歌うたいながら楽しそうに調べられるとうれしい。


北瀬美愛。中等部2年で俺の後輩。読書クラブの志願理由それは部費がタダだから。この学校は全生徒特殊な例(例えば外の先生に能力に関する指導を受けているなど)がない限り必ず部活動に所属しなければならないという校則が存在する。だけど家が貧乏で弟妹が多くいるし、能力才能は序列上位を望めるほど強くないため部費がかからず家の手伝いのため早く帰らなければならない美愛にとってさぼり公認で時間にもたいして厳しくないこの読書クラブはうってつけだったからこのクラブに所属。今を見ると信じられないけど中1の時は学期に一回主席するかしないかくらいだったらしい。なんで、最近はほとんど週2,3来てるのかは謎。

見た目はミルクティー色のふわふわした綿菓子みたいな胸のあたりまで伸ばされた髪、平均身長より小柄な体格、黒いフレームの眼鏡に目の色は浅葱色に顔立ちは地味目な印象を与えてる黒フレーム眼鏡できずかれないけど可愛い小動物系、スタイルも新しいの買うのがもったいないという理由なのかぶかぶかの制服に隠されているけど中2とは思えないくらいのスタイル。なんというか非常に服とか眼鏡とかを何とかすればモテそうな残念な子。


「先輩、今日はキウイのパイみたいです」


おっ俺キウイのパイ結構好きラッキー。


「じゃあ美愛が切って」


俺が切ると悲惨なことになる。


「はいそれじゃ切りますよえっと6人分ですよね」


「えっとまず俺、美愛、美麗先輩、部長、来るかわからないけど残しとけって言われたから柊真の分と一応来るかもしれない玉ちゃん先生の分もいるからもいるうん今日は6人分」


6人分って意外と難しいよなあ。


「はい、切れましたよ先輩。」


美愛っていつも思うけど相当切るのうまいよな、俺には逆立ちしたもできない超高等技術だ。


「やっぱ美愛切るのうまいな。部長からどうぞ」


「ありがとな蓮夜、じゃあ遠慮なく。って一番デカイのがよくわからん」


部長はがめついな。


「部長、私は7人兄弟の長女でケーキを切るのはいつも私ですよ。ケーキのサイズはどれも一緒に決まってるじゃないですか。蓮夜先輩に誉めていただきましたし」


流石長女。


「ムムム無念。しょうがないこれにしよう」


美愛の超高等技術の和えでは部長も形無しなのだ。てか俺が威張ってどうする美愛の手柄だった。


「美麗先輩お好きなのどうぞでもサイズはどれも一緒でけど」


年功序列は大事、まぁ美愛のおかげで選ぼうが選ぶまいがサイズは一緒だから意味ないけどな。うちの後輩が優秀すぎる件。


「はーいつまらんな。んじゃこれ」


美愛はすごいからな。ではなく


「じゃあ俺はこれっと」


おいしそうだなこのパイ。


「私も取りましたよ、蓮夜先輩。残りは冷蔵庫に入れました」


美愛優秀すぎ、よしそれじゃあ・・。


「「「「いただきます」」」」


うまし。さわやかなキウイの酸味とサクサクのパイ生地のハーモニーがこれがまたうまい。しかもキウイの下に入っているカスタードクリームがキウイの酸味を和らげてくれていてキウイ嫌いの人でも安心して食べられると思うしカスタードクリームはくどすぎなくてキウイのいい引き立て役って感じの甘さは甘いものが苦手な人手もOKだと思う。このキウイパイは甘いものが苦手でもキウイが苦手でも食べられるという万能パイ、素晴らしい。


「蓮夜せんぱーい、蓮夜せんぱーい」


キウイパイのうまさのせいで何も聞いていなかった。


「ごめん美愛何?}


「このパイ美味しいですありがとうございます」


うちの後輩いい子過ぎ。


「どうもありがとう」


このパイも喜んでいるよ。


「よし蓮夜が持ってきた極旨ケーキを堪能したところで」


「部長もったいぶらなくていいから」


美麗先輩にくぎを刺されてしまったといういつもの光景。


「はいはい、じゃあ自由行動な。本読んでもよし、帰ってもよし、部室に積まれている持ち主不明のゲームしてもマンガ読んでもよしだ。じゃあ勝手にしろ俺は漫画を読む」


勝手に宣言して終了これいうひつようあるのか?俺もマンガ読もう。





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