俺の変わった友達2 ~柊真視点~
俺と斎藤蓮夜が会場に立った。大して強そうに見えないな?本当に会長の弟か?
「それでは風見柊真選手対斎藤蓮夜選手の決闘を始めます。
決闘では場外、意識喪失、降参宣言の3点のうちどれかを行ったものが敗者とみなします。
なお、敗者と認められたものを攻撃することは厳重処罰が与えられます。
それでは決闘開始」
審判が決闘開始を宣言した瞬間俺は恐ろしいプレッシャーに襲われた。なんというかライオンとかドラゴンとか絶対強者に会ってしまったネズミやスライムみたいなそんな感じの恐ろしいプレッシャーだった。俺はこいつに勝てない 本能的に直感的に思った。
「俺棄権する」
は?会場中の人間がそう思ったと思う。
「なんでですか?」
「棄権するって聞こえなかった審判さん?棄権するものは棄権する」
は?どういう意味だ?
「えっと・・・・」
「こいつ戦って面白くなさそうだから戦うのめんどい。だから棄権する理解できた審判さん?白旗持ってないとダメなわけ?」
ふざけてる。そんな理由で棄権?確かに勝ちたかったけれどそんな理由で勝ちたくない。
「どういう「兄さん」
会長?あっ元だった。会長は海ドームで試合してたはずなのにもう終わったのか?
「あっ優夜聞いてよ。あの審判さんマジ使えないこっちが棄権するって言ってるのには?みたいな顔して棄権させてくれない」
そりゃそうだろ。棄権理由がつまらない?そんな理由で棄権できるほど公式決闘は甘くない。
「兄さん、そんな理由で棄権は普通しません」
「なんで?つまらない奴と戦ても面白くないどころか時間と体力の無駄なのに」
ガチでわからないという感じの斎藤蓮夜にイラっとした。どういう意味だ。
「いやそんな理由で棄権は「いいや もう帰る」
は?帰る?ふざけてるのか?
「兄さん、まだ帰ってはいけませんよ」
「知らん。夜から予定あるし」
「夜からなら「とりあえず帰るから」
さっさと決闘台の上から出てって出口に向かっていった。
「ちょっと兄さん。すみません風見君。兄さんはちょっと自由なんですよ。兄さんそっち門じゃないですしかも荷物忘れています。というか勝手に帰らないでください。ルール違反ですよ」
「じゃあ早くしてよ」
会長もあわてて斎藤蓮夜を追いかけていった。ふざけるなよ何が自由な人だ。公式決闘が終わるのは明後日だから4日目絶対私的決闘挑んでやる。




