斎藤蓮夜と里帰り3
魔物の暴走とは魔物の強さや繁殖力が異様に増す現象の事で最下級ランクに属するFランクモンスターでさえDランク相当の力を持ちしかも一匹いたら10匹いると思えというほどの量に溢れかえる。時には普段魔物が現れない街中にすら出没するしちょっと山、川、海に行くことすら自殺行為化するほど。ーとまで言われる現象の事だがおれは・・・・・
「魔物の大暴走ってどうしておきるの?」
魔物の大暴走がどうやって起きるか知らない。3回経験したけれど1回目と2回目は小さかったし(10年前と7年前)3回目(4年前)はそれどころじゃなかったから経験はしたけど原理は聞き忘れてた
から学校のテストで出たら困るし今のうちに聞いておこう。
「そういえば教え損ねていましたね。魔物の大暴走とはサイクルの狂いが原因です」
? そんな言葉初めて聞いた。
「それ何?」
「えっ教えたはずなのですが・・・・まぁいいでしょう。サイクルとは悪性マナと善性マナの結合現象の事をさ・・・」
「ストップ」
なんか専門用語出たー
「悪性マナと善性マナって何?」
俺そんなもの知りません。
「教えたはずですけど・・・・・悪性マナとは一般に瘴気と呼ばれるものです。あっおさらいです。瘴気とは何でしょうか?」
ぐぬぬ 急に抜き打ちテストとは卑怯な奴目。でもちゃんと瘴気くらいなら覚えてる。
「瘴気とは魔物の素の事」
これくらいならどんな能力者いや能力者じゃなくても知っている。
「そうですね。それではどうやって発生しますか?」
えっその質問はちょっと・・・・・
「わからん」
「・・・・・はぁ。瘴気の発生源は墓や戦争跡、それに瘴気密度が70%以上の魔物を討伐した時などに発生します。ちなみに瘴気が発生するのはマナを体内に保有したことのある人骨のみで無能力者からは発生しません。わかりましたか?」
流石ふぅ君説明が分かりやすい。だけど・・・・
「瘴気密度って何?」
俺知らない。
「・・・・夏休みは強制補修です。瘴気密度とは魔物が持ているマナの瘴気の密度の事です。瘴気密度が濃ければ濃いほど破壊本能が強くなり同種でも瘴気密度によっては強さが変化します。一応言っておきますけど密度が濃ければ濃いほど強いですよ。魔物の大暴走の魔物が強くなっている理由の一つは瘴気密度の濃さが平常時よりも上がっていることですね」
へぇそうなんだ。いくら攻撃を仕掛けても死ぬまで逃げない理由もこれか・・・・・って強制補修?俺死ぬかも。
「ちょふぅ君強制補修はない俺が死ぬ」
「いえもう決定事項です。善性マナ一般に聖気は何でしょう?」
えっと・・・・
「確か精霊の素だったと思うけど?」
よく覚えていない。
「正解です。精霊や妖精、聖霊聖獣などの素になります。発生源は主は霊峰や聖地などからですが微量ながらも能力者からも発生しています。
普段は善性マナと悪性マナは結合し地底などに入り魔石やマギクリスタルの素となります」
へぇーそうなのか。でも・・・
「魔石と、マギクリスタルって何?」
俺知らない
「蓮夜、今日から来週の火曜日まで館に滞在してください。再教育しなおします。
魔石とはマナが地中で固まった鉱物の事でマナ量や質によって色が変化します。一番質の低いものは灰色でちょっと注意すれば街中にも落ちていますが一番質の高い透明はダイヤモンド並みに希少です。魔石の一番の特徴は魔石が付いていない武器は一部例外がありますが魔物に一切のダメージを負わせることができません。しかし魔石が付いた武器を持っていれば無能力者でさえものに対抗できます。魔石はよほど質の高いものを求めない限り日本円で一個500円程度ですからほとんどの家に一つは魔石があると新聞に書いてありました」
俺は魔石製品使わないから頭から抜け落ちてた。そっか魔物はマナを含んだ攻撃しか受け付けないから武器には魔石がないとダメなのか納得納得。ではなく・・・
「いや再教育って何するの?俺殺す気?」
そうなるとふぅ君はめちゃくちゃ怖い。
「いえいえいえそのような事は致しません。
マギクリスタルとはマナを含んだ鉱石ですが希少度は非常に高いです。理由はマギクリスタル一つ一つに固有の能力が含まれているからです。色形は様々で能力の強さもピンからキリまでです。これは完全に能力者以外には扱えず無能力者が降れたら精神的におかしくなります。なので昔 日本では邪石と言われていたようですよ」
へぇーそっか。流石ふぅ君博識だな。
「虎華、質問がある」
「なんですか?白太郎様」
なんだろ?
「今回の魔物の暴走の規模はどうなるのだ?」




