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第2話   人間万事塞翁が馬 【後編】

 一夜明け、公太郎達は現在メイベルが運転する自動車の中にいた。車窓から見える街並みは市街地らしく人で溢れている、いや正確には明らかに人ではない二足歩行をする動物や尻尾を生やした人間も見かける、建物もビルもあれば長屋のような建築物や洋館もある、例えるなら明治時代にビルを建たせ、ファンタジー世界の人間達が歩いているような街並みである。

 さて、公太郎達がどこに向かっているのかというと、公太郎が地神になったことを王室に報告、挨拶をする為に王族が住まう城へと向かっている。

 ここ異世界ノアは立憲君主の王室制で王と神の地位は同列である。現在、えん国は急死してしまった国王に代わり今は女王が代理を勤めているが、亡くなった国王が次期国王を指名していなかった為に、現在王子と王女が王位継承争いの真っ只中であるとバーバラが今朝、公太郎に教えてくれた。

 公太郎は昨日と同じ平安風装束の格好で街並みを珍しげに眺めており、前方に城らしきものが見えてくると運転するメイベルに話しかけた。


「ベルさんや、あの前方に見える城が目的地なのかい?」

「いえ、あれはただのラブなホテルです」

「・・・まぎらわしいなおい」


 そんな公太郎を隣の昨日の西洋貴族とは違い、公太郎と同じ服装で帯刀しているフォーミラはそんなやりとりを睨みつけながら、昨夜のことを思い出していた・・・




 ―――夕食が終わり、公太郎は風呂へ、メイベルは後片付けをしている間、フォーミラ、バーバラ、平助の3人はバーバラの部屋に集まっていた。


「――ではバーバラ、平助。新しい地神の率直な感想を聞かせてもらいますわ」


 フォーミラの問いにまずバーバラが答えた。


「・・・正直まだどんな人物かはっきり答えられません。天然で正直な方と言えますが、もしあれが演技だというのなら腹に一物を持っているお方だとも言えます。その証拠にまず通常ノアに来られたばかりの地神様の反応は自分が一度死んだという事実に狼狽し、元の世界に戻れないと知ると取り乱すもの。あるいはじゃくの地神様のように厨二全開な反応をするものなのですが、彼は淡々と死を受け入れ、生き返らせてくれたことに感謝をしていました。ならば地球での暮らしがよっぽど酷かったのかと思えば、彼の経歴書を信じるのであれば職業は公務員、およそ生活に困っていたとは思えません」

「俺も掴みどころがない人、という意見ですね。ていうかその経歴書、本当のことを正直に書いてるんですか?俺はまだ一度も見てないんですけど」


 そういって平助はバーバラが持っている、公太郎が応接間で書いた経歴書を指差した。


「そういえば平助はまだこの経歴書を見てなかったわね。では確認もかねて私が読み上げましょう。まず生まれは広島の原爆2世、15年前に全ろうとなったが3年ほど前から聞き取れるくらいまでは回復…」

「絶対嘘だー!!」


 平助は叫び、経歴書を読んでいるバーバラを遮った。


「絶対嘘だろ!そいつ公務員じゃなく音楽家だろ!!2重の意味で嘘だろ!!!だいたいあの人夕食の時、味噌汁は赤味噌が好きだとか、湯豆腐を食べるとき甘味噌はないかとか聞いてたから絶対名古屋生まれのはずだ!」

「確かに、来週になったら3年前に回復どころか全ろうという部分も嘘になってしまうかもしれませんわね。まったく、いくらすぐに書き直しが出来るからといって執筆中に実は3年前から聞こえてましたという中途半端な告白して書き直しをする羽目にさせるなんて忌々しいですわ」

「フォーミラ様?何言ってんの?てゆーかあんたら嘘だと分かってんなら最初に言えよ!」


 平助のツッコミに対しバーバラは反論した。


「ええ確かに嘘ね。ちゃんと最後の所に『という波乱万丈な人生だったら良かったな』と書いてあるから」

「だったら書く意味なくね!?」

「それで余った余白の所に確か『愛知生まれの公務員、仕事中に死亡』と書かれていますわよね」

「はい、フォーミラ様の仰るとおりです。しかしこれならボールペンではなく修正が利く鉛筆で書かせれば良かったのでしょうか・・・」

「問題はそこじゃねーだろ!」

「ええ、分かってますわ平助。うさんくさいのは事実ですが、かといって決め付けるのもまた早計、しかし神として相応しくない行動をふるまい、あの子の代わりが務まらないようなのであればワタクシ自らが・・・」


 そういってフォーミラは帯刀しているレイピアに手を置き宣言した。


「斬る!」




 ―――そんな彼女の決意とは裏腹に公太郎は、ヤバくね?あのビキニアーマー超ヤバくね?とぬかしており、ファーミラは今にも抜刀しそうで、バーバラと平助はそんな光景にハラハラとしている内に目的地に着いたのであった。

 やはり王宮と言われるだけあって先ほどのラブなホテルよりも数倍大きく、入り口には門番も立っていた。車ごと門の中に入り、城の玄関の前で降り、そこからは衛兵らしき人物の案内で待合室へとつれてかれ、謁見の準備が出来るまで待って下さいと待たされた。その間、バーバラは案内役の衛兵に気になっている事を尋ねた。


「ところで私が地神様が降りられたという報告をした昨日の今日で、いきなり謁見をしたいというのはどういうことなんでしょうか?確か女王はおう国へ外交中のはずなのに」

「すみません。自分も詳しいことは聞かされていないのでお答えすることが出来ません」


 衛兵は事務的な答えしかせず、バーバラの胸騒ぎは大きくなっていた。そんな胸騒ぎを余所に公太郎は給仕の侍女を相手に、えー、うそー?それマジー?とお喋りをしており、フォーミラはそんな彼を相も変わらず睨み続け、その様子を見ていた平助はたまらず公太郎に話しかけた。


「あの・・・公太郎様、もう少し落ち着かれては。ミラ様の視線が怒りを通り越し、もはやゲスを見る目になってるんですけど・・・」

「いやいや平助クン、僕はもっとこの世界のことを知りたいんだよ、その為にはいろんな人と話をしなきゃダメでしょ。それでお嬢さん、見張りの衛兵と人妻侍女はその時間にいなくなるから、二人はきっと逢引をしてるということなんだね」

「オメーは一体どこの何を知ろうとしてるんだ!」


 平助のツッコミと同時に別の衛兵が部屋に入ってきて、準備が出来たので謁見の間にお越しくださいと告げた。そうして謁見の間の前まで来ると、フォーミラは帯刀していたレイピアを扉の前の見張りに預けた。謁見の間に入ると女王らしき姿はなく、代わりに金髪の身分が高そうな男性がいた。


「やあフォーミラ様、相変わらずお美しい。そちらが新しい地神様かい?始めまして、ボクは燕の国王の山本権兵衛さ」

「・・・あんな金髪イケメンが権兵衛?」


 公太郎はその外見に似合わぬ純日本な名前であることが信じられず隣のフォーミラに尋ねた。


「ええ、ここ燕国の王家、山本家の嫡男に間違いありませんわ。ここは日本ではありませんからあんな外見で日本のような名前という方は結構いますわよ。だけどまあ、あいつはあんな外見でこんな名前通りの残念王子ですわ」

「聞こえてるよ・・・何が残念なんだい」


 しかしその答えは返ってこず、逆にバーバラが彼に問いかけた。


「そんなことよりも権兵衛様、外交へ行っている母君はおろか妹君もお姿も見えませんが、何故なにゆえ女王がいらっしゃらないこの時期に神達をお呼びになられたのでしょうか?」

「そんなこと・・・いやまあ良いだろう、妹は母上について行ってるよ。それでわざわざ呼びたてたのは他でもない、ちょっとお願いしたいことがあってね」

「お願いとは・・・」

「なあに別に何かやってくれというわけではない。ただ母上が帰って来た時に次期国王はボクが相応しいと言ってくれさえすれば」


 バーバラの胸騒ぎは不運にも的中してしまった。


「神を王家の諍いに巻き込むというのですか!?失敗王子!」

「失敗って何だよ・・・巻き込むとは人聞きの悪い」

「その通り!言いがかりはやめてもらいましょう」


 権兵衛の隣にいた頭髪がかなり交代している眼鏡をかけた初老の大臣らしき人物が賛同してきた。公太郎は再びフォーミラに尋ねた。


「あの小物臭いじいさんは誰なんだい?」

「あいつはトミーと言うこの国の大臣ですわ。他の首脳陣が妹につくから、考えもなしに大穴の馬鹿王子派についた、薬はもちろん、その余りの器の小ささゆえ毒にすらなれない残念小物ですわ」

「誰が小物ですか!それに王位継承は長子が慣例、けして権兵衛様は大穴ではございませんぞ」

「確かに慣例ですが、だからと言って阿呆王子が絶対に継承できるわけではありません」


 トミーの発言にバーバラは反論した。彼の言うとおり歴史上、燕国の王は余程の問題がない限り皆、長子が継承している。だが継承は指名で行われる為、継承順位などはなく彼女の言うとおり100%長子に継承される保証などないのだ。そう例えば長子に()があるのならば。だから当の問題王子は神の推薦と言うネームバリューがほしいのだろう、権兵衛はさらに持ちかけた。


「これはキミ達にとっても良い話だと思うんだけどね。フォーミラ様、あなたはボクの妹とは余り仲が宜しくないはず」

「・・・ワタクシは別に彼女の事を嫌ってはいませんわ」


 彼の言うことが的外れではないのだろう。フォーミラは仲が良いとは答えられなかった。


「だけど妹はあなたの事をよろしくは思っていないようだよ。そんな妹が女王になったらあなた達はどんな目にあわせられるのだろうね?」

「例え嫌われていても、あの子は私情を挟むことはないと思いますわよ、あなたと違って」

「それは分からないよ。だって前国王であるボクらの父上が死んだのも、キミの前のお優しい相方が原因じゃないか」

「!!」


 ――不味い、馬鹿王子が彼女の逆鱗に触れてしまったと、バーバラは思った。見ると彼女は一見落ち着いたかのように見えるが、それは嵐の前の静かさのように、怒りが爆発する一歩手前の状態である。だがそれは自分も同じで、平助もそうであろう、まさに一触即発の場面となった。


「・・・もう一度仰いなさい」

「ああ何度でも言うさ。父上が死んだのはカグヤ様のあの馬鹿げた行動が原因さ」

「っ!!この馬鹿王子が!」


 そう言ってフォーミラはレイピアの柄に手をかけようとしたが、自分の得物は外の見張りに預けていたことを思い出した。


「おや、丸腰でどうするつもりだい?この城には燕国最強の親衛隊がいることをお忘れかな?確かに君は神の中でも3本の指に入るであろう戦闘力の持ち主だけど、素手で我が自慢の親衛隊を全員相手にすることができるのかな?」

「その通り大人しくするほうが身のためですぞ、だが馬鹿が馬鹿なり馬鹿馬鹿しい馬鹿なことを考えていらっしゃる馬鹿王子に対し馬鹿よばわりをするとは例え神でも無礼千万!」

「オイ、お前の方がよっぽど馬鹿と言ってるぞ・・・」


 権兵衛がジト目で睨みつけているのを無視しトミーは衛兵を呼び出そうとすると、今まで黙っていた新しい地神が突然手を挙げた。


「すみません」


 その一言にこの謁見の間にいる全ての者が公太郎に注目し、皆、彼の次に放つ言葉を聞くべく、騒然としていた場が一瞬にして沈黙した。


「トイレに行ってきても良いですか?」


 そして沈黙していた場が凍りついた・・・


「アンタも相当図太いな」


 この凍りついた場でメイベルは1人つぶやいた。衛兵を呼び出そうとするトミーを誰よりも早く仕留めようとした彼女の殺気に誰よりも早く気付き、『早まるな』と囁いた後に手を挙げた地神を眺めながら・・・



 燕国王子、山本権兵衛は燕国王、山本権左衛門ごんざえもんの長男として20年前生を受けた。父は彼に自分の後を継がせるため、幼い頃より帝王学を学ばせ、権兵衛もまた父の期待に応えるべく勉学に励んだ。その結果、能力こそ平凡だが、その眉目秀麗な外見が相まり国民の受けが良く、次期国王と呼ばれても遜色ない人物に成長した・・・はずだったのだが、国王の急死により状況が一変してしまった。

 始まりは権兵衛が尊敬していた父の死を紛らわす為、今までは父の目があり行くのをはばかっていたお水のお姉さんがいるクラブに通い始めたことだった。母は息子の悲しみが紛れるのならと目を瞑ったのが運命の分かれ道となった。結果、彼はどっぷりはまってしまった。確かに父の死を忘れることはできたのだが、人として大切な何かさえも忘れてしまい、それからはただ堕ちて行くだけ、飲む打つ買うは当たり前、子飼いの者たちと呑みに出かければ酔って暴れ、博打をすれば散財し、ネオン街へ赴けば女を食い散らかすという立派なクズへと成り下がってしまったのであった。

 ここまでくると国の重鎮はおろか母である女王も王位は妹に譲ろうと動いたのだが、幸か不幸か王女は野心のない良識的な人物の為、兄が改心するとまでは言わないが、せめて他人に迷惑をかけない程度に戻ってくれさえすれば継承権は譲ると言う、だが今の王子ではそんなことは期待できず、グダグダの対立が今もなお続いていると言う状態なのである。

 挙句今回の王位の推挙、元来神は政治に関わらせないという風潮であったが、現在は一部の神が自国の法律に則り、正規の手続きを経て政治に参加している為、以前ほど非難されることではなくなっていた。しかし逆に王族が神を政治的利用をすることは禁忌とされており、今回の件を日本で例えるなら天皇相手に首相へ鳩○さんが次の首相に相応しいと言ってくれと頼んでるようなもの、そんな荒唐無稽なことを権兵衛は神にお願いという名の命令を強いらそうとしているのだ。

 フォーミラはそんな王子と必死にその王子を説得するバーバラの姿を眺めていた。


「大丈夫ですか?ミラ様」


 先ほどまで激昂していたのに今は大人しくなっていたから、疲れてしまったのかと思われたのだろう平助が心配そうに話しかけた。


「ええ心配は要りませんわ。ただあの馬鹿王子に呆れていただけ、所でハム太郎はまだ戻ってないの?」

「その呼び名が決定なんすね・・・そういえばあれからかなり時間が経ってますけど・・・」


 その時バーバラ達の方もちょうど地神の話題になっていた。


「―しかも今回、神柱に立ったのは成人男性。イザナミ様の世界は魔法が存在しないのだから、魔法を覚える点でもできれば年は若い方が好ましいと言うのに」

「しかし大人には大人のメリットがございます。公太郎様も大人として責任ある行動を…」

「あの、お話中の所申し訳ありませんが・・・」


 すると部屋の隅に設置されてる内線電話で何か報告を受けたらしいトミーが話に割ってきた。


「迷子になっていた地神様を警備室で保護したそうです」



 燕国王宮警備室――普段は衛兵しかいないはず部屋だが、現在は衛兵以外にも、この国の神と、先ほど親しく話していたからということで、待合室で給仕をしていた侍女が再び神の応対をしていた。しかし待合室での楽しげな会話から一転、ここではお互い真剣な顔つきでなにやら話こんでいた。


「・・・やはり公太郎様もそう思われますか」

「ああ、僕もその2人で間違いないと思う・・・」

「そうなると後の1人は誰になるかという話ですよね・・・」

「うむ、この2人が2強過ぎるからな・・・やはり3大ではなく2大にすべきだったか・・・」

「諦めちゃダメですよ公太郎様。候補者自体はたくさんいるんですから決めちゃいましょうよ、現在連載中(2014年2月現在)のジャンプ3大ヒロインを」

「だが小松、渚きゅんときて、この2人に比類するヒロインなんて…」

「だからお前は何の話をしてんだー!?」


 公太郎は平助のツッコミが聞こえた後ろを振り返ると呆れた顔をしているフォーミラたちがいた。


「ああちょうど良かった平助、同じ属性持ちとしての意見を聞きたい、小松、渚とあとの1人は誰だと思う?」

「同じ属性って何だ?だいたいそいつらヒロインじゃないだろ!」

「落ち着きなさい平助」


 興奮する平助をバーバラは落ち着かせた。


「とりあえず何事もない様で安心しました。ではもう帰りましょうか」

「あれ?推薦の話はどうなったんだ?」

「おかげさまで今日の所は返事は保留で良いと仰ってくれました」


 バーバラは憐れみを含んだ優しい目をしていた王子の顔を思い出しながら答えた。


「いやまだ3人目が決まってないし、今度は迷わないようにここの見取り図をもらったから、もう少し見学をしたいなあと」

「い・い・か・ら、帰りますわよ」


 フォーミラはゴネる公太郎の腕を掴み、警備室を出て行った。


「だいたい衛兵が付いていたはずなのにどうすれば迷子になんかなりますの?」


 そう言って振り返るとそこには公太郎の姿はなく、なぜかメイベルの腕を掴んでいた。


「ミラ様そんな強引な・・・照れてしやいます。ポッ・・・」


 衛兵総出で探し、とある廊下の片隅で半ベソをかいていた所を発見したのは、それから1時間後の事だった。




「不味いわね・・・」

「八方塞だな・・・」


 王宮から神社に戻り数時間、バーバラと平助はどうすれば馬鹿王子の暴走を止められるのか途方にくれていた。

 ここ燕国は国の内外共にギリギリの均衡を保っている状態であった。そんな絶対問題を起こしてはいけない現状での今回の問題、他国はもちろん、女王や王女に相談しても、派閥たちがそれをネタに王子派を排除する為に動き出し、全面戦争へ発展してしまう為どこにも相談ができない状態であり。かといってこのままの状態では王子派と王女派の攻守が逆転するだけで、もはや泥沼が避けられない状態になっている現状に2人は頭を抱えるしかなかった。


「そもそも王子が大人しくなってくれさえすれば、たいがいの問題は解決するはずなのに・・・」


 バーバラの言う通り、王子が問題を起こさず大人しくなってくれさえすれば、王女も大人しくなり、後は女王が重鎮達をなだめ、優秀な補佐をつけさせれば当初どおり不満の声が上がらなくなるのである。


「それができないから問題になってるんだろ。あーもういっその事ポックリ死んでくれないかな」

「物騒な事を言うもんじゃないよ平助、どこで王子が聞いてるか分かったもんじゃないんだからね」

「ハッ、盗聴器が仕掛けられてるとでも?それともスパイが隠れてるのか?あんな馬鹿王子共がそこまで気が回るわけないだろ」


 そう言って視線を開けっ放しにしていた部屋の入り口に向けると、数時間前に見た王宮の衛兵が部屋の前を横切っていった。


((何か通ってったー?))


 2人は顔を見合わせると急いで官吏の歩いた先へと向かった。衛兵は玄関で靴をはいている最中で、良く見てみると、それは衛兵の格好をしている公太郎だった。


「あんたなんて格好してるんだ!」

「おや?バーさんに平助、いや実は王宮でまいご・・・徘徊していたときに、ここはどこかと尋ねようとじょせ・・・男性更衣室を訪ねてみたんだけど、間違えて・・・いや間違いなく男性更衣室に入ったら誰も居らず、そこで衛兵の制服をぬす・・・拾ったことを忘れていたから、それを今から返しに行くところなんだよ」

「なんでその拾った衛兵の制服を着ているのかの答えになってねー!あと所々何誤魔化してんだ!?」

「・・・公太郎様、本当の事を仰って下さい。王宮へ行った時の衣装でしたらその制服を隠して、持って帰ることはできます、では何故持ち帰ったのか?それは王宮内に忍び込むためではありませんか?」


 公太郎はバーバラの真剣な面持ちに苦笑しながら答えた。


「ようはあの馬鹿王子が馬鹿なことをしなくなりゃいいんだろ?けど説得するにしても常に取り巻きが張り付いていている。取り巻きも王子と同レベルの馬鹿だから、甘い汁が吸えなくなると邪魔をしてくるし、王子もおだててくれる取り巻きの方を信じる。ならば取り巻きのいない就寝時に忍び込み一対一で説得するしかないだろ」

「本気で今日・・・いえもう昨日ですか、初めて入った王宮に忍び込めると思ってるんですか?いくらなんでも無謀すぎます。公太郎様はまだお会いになられていませんが、親衛隊の実力は本物。そんな彼らを倒すどころか目をかいくぐり王子の元へ向かうなど不可能です!」

「親衛隊なら今は王宮にいないよ」

「え?」


 公太郎の思いもよらぬ返答にバーバラ達は面を食らった。公太郎はその隙を突き、玄関から出ていってしまった。


「お待ち下さい、公太郎様!」


 二人も公太郎の後を追い玄関を出たが、公太郎は玄関を出た前で立ち止まっていた。何故なら彼の数m先に、彼の相方である天神が立ちふさがっていた。


「こんばんわフォーミラさん、できれば通してもらえるとありがたいんだけど」

「こんばんわハム太郎、ここを通すわけには参りませんわ」


 フォーミラはレイピアを抜き、切先を公太郎に向けた。公太郎のすぐ後ろにいたバーバラは驚き彼女に問いかけた。


「フォーミラ様!?一体何を!?」

「バーバラ、平助あなたたちは気を失っていたけど、半年前のあの時もこの場所であの子と対峙したの、今度こそ止めて見せますわ」

「今度こそっていうのはカグヤって人の事を言ってるのか?」


 公太郎がカグヤというタブーを口にしたために、フォーミラは堰を切ったかのようにまくし立てた。


「一体何なのよあんたは!?いつもふざけて!神としての自覚があるの!?あの子は違った、あの子はいつもこの世界の人達のことを第一に考えていた!あんたなんかあの子と全然違う!」

「・・・」

「あの子と違うはずだと思ってたのに・・・なんでなの?何であんたもそうやって何も言わず自分を犠牲にしようとするの?」


 そんな彼女の切実な形相に対し、何故か公太郎は笑顔になった。


「ハッ、やっと腹に溜まってたモンを吐き出したな」


 フォーミラ達は鳩が豆鉄砲を食らったような顔になった。


「だけどフォーミラ、本当に知りたいのは僕じゃなくカグヤの事だろ。教えてくれよ、一体この場所で何があったんだ?」


 バーバラと平助は心配そうにフォーミラの顔色を窺った、自分達が話そうかと聞いたがフォーミラはそれを手で制止、やがてポツリポツリと語り始めた。


「それは在り来たりな宗教テロでしたわ、ワタクシ達は神などではない、人質の命がほしければその命を差し出せと言うね・・・もちろん国はテロの要求なんて聞き入れるはずありませんわ、マニュアル通りにギリギリまで交渉してからの強攻策になるはずでしたわ。だけど・・・だけどあの娘は自らテロリスト達の潜伏場所に乗り込み、テロリスト達の前で要求どおり自らの命を絶ったんですわ!」





 ―――油断していた訳ではなかった。現にフォーミラ達はカグヤの動向に逐一目を光らせていたし、国からも護衛が派遣されていたので彼女一人では何も出来まいと思っていた。だが最大の誤算はうちのメイドが彼女の協力者になっていたことだった。これは後で知ったことだが、彼女は神のボディーガードとしてギルドから派遣されたトップの称号であるS級のライセンスを持つ戦士であった。その実力は本物で護衛たちはおろか、自分もこうして立つことも出来ないほどに痛めつけられたのだから。それでも気力を振り絞り立ち上がってカグヤを止めようとしたが、メイドはそれを許さず次の一撃で意識を刈り取ろうとした、しかしカグヤがそれを手で制した。


「ゴメンねミラ。バーバラや平助にも目が覚めたら謝ってたと言っておいて、できれば誰にも迷惑をかけずに抜け出したかったんだけど・・・」


 彼女は申し訳なさそうにフォーミラに謝った。


「なんで・・・ねえ、なんでなの?」

「なんでって?だって私が死ねば人質は助かるんでしょ。まったくテロリストも馬鹿よね、私が死んでもまた別の人が神様になるだけだっていうのに」

「そんな事聞いてるんじゃない!」

「・・・確かにこのまま国に任せれば人質は救出できるかも知れない。だけどできるかもであって100%じゃない、それにテロリスト達の命の保障もない。それなら私は自分の命を使って100%皆が助かる選択をする」


 フォーミラは理解できなかった、何故彼女が人質はおろかテロリストの為に命を懸けるのかを、カグヤはそんな彼女の気持ちに気付いたのか急に自らの身の上話を語りだした。


「ねえミラ、私は赤ん坊のときにこの世界に降りたことは知ってるよね。その時の私って栄養失調の状態だったらしいの。だから私が地球にいた時の事は覚えてないけど、両親からどんな扱いをされていたかは想像できる。そんな私が今もこうして元気に生きてこられた18年間はきっとこの時のためのご褒美だったんだと思う。わたしはこの世界が好き、みんなが大好き、だから私はこの世界の人たちを見殺しにしたくない、例えそれがテロリストでも・・・だから私は行くよ」


 そうして彼女は階段を下りていった。それがフォーミラの見た彼女の最後の姿であった―――




「その後人質は無事解放されましたけど彼女の行動は記録上なかった事にされましたわ、当たり前ですわよね、結局はテロリストに屈したということになるのですから、実際この事件以降テロが爆発的に起きてしまい、そして前国王は、とあるテロ事件に巻き込まれて亡くなってしまったのですわ・・・」


 彼女の目には涙が浮き上がっていた。


「ねえ、教えて・・・カグヤのやったことは正しかったの?それとも間違ってたの?」


 この時公太郎は悟った、実は彼自身も自分らしくないことをしてるもんだと自覚していた、だがカグヤの話を聞き、フォーミラの涙見たことで自分がこの世界で何をすべきかわかった。ならば嘘偽りない気持ちを彼女に届けよう。


「そんなん知るわけないだろ」

「んなっ?」


 フォーミラは開いた口がふさがらなくなったが、公太郎はかまわず続けた。


「アダム様やイザナミ様は僕ら神柱みはしらに何かをやれと指示を出しているわけじゃないだろ?ましてやこの国の法律に載っているはずもない、ならば僕らは自分自身で決めた信念を貫くしかない」


 そうして公太郎は拳を自分の胸に突き当てた。


「カグヤは誰も死なせたくないという信念に基づいて行動した。それは周りから見たら、とてもおろかで滑稽だった事なのかもしれない。だけどそれは彼女がたどりついた精一杯の答えであり、それで望み通り彼女以外は皆死なずにすんだんだ、少なくとも彼女にとっては本望だったんじゃないのか?」


 公太郎は握り締めていた拳を解くと、今度はフォーミラの胸に指差した。


「そしてお前はそんなカグヤの信念を侮辱した権兵衛に対し本気で怒った。お前は何が正しいか分からないと言ったが本当は答えが出てるはずだ。だけど本当にそれで良いのかと思ってたんだろう?誰かに認めてもらえなきゃ不安だったんだろう?ならば燕国の地神として、燕国の天神ファーミラ・ゲイル・ロブウェイの相方として宣言する!そのでかい胸に隠れてる信念に従え、ミラ!これから何があろうと僕はお前の味方であり続けよう!それが僕の信念だ!!」


 ファーミラはその瞬間、胸の中にいた憑き物が落ちたように感じた。ああそうか、あの時、彼女を止めるのではなく、彼女と共に行けばよかったんだ。彼女が要求どおり命を差し出そうとしていたことは最初から分かっていたはずだ、彼女が命を差し出すしかなかったのなら、他に方法がないかカグヤと協力すべきだったんだ。なら今この場で自分がやるべきことは…


「あ、だけど一緒に王宮へ行くと言うのはやめてね。ぶっちゃけ邪魔だから」


 フォーミラは公太郎に思考を読まれた挙句、頭から否定されてしまった事に思わずズッコケてしまった。


「あ・・・あなたねえ・・・」

「あのなあ、本当に暴れる気はないんだから、人数は少ないほうが良いだろう。心配すんな、必ず王子を説得してやるから」

「本当にできますの?」


 フォーミラは公太郎の目をまっすぐ見て尋ねた。


「信用しろ」


 公太郎はフォーミラの目をまっすぐ見て答えた。フォーミラはやがて口元が緩むと、何かあきらめたような、かといってどこか吹っ切れた表情になった。


「フフフ、分かりましたわ。ワタクシも誓います。燕国天神フォーミラ・ゲイル・ロブウェイはあなたの信用に値する神であり続けることを宣言しますわ。いってらっしゃいハム太郎」

「・・・もうその呼び名で確定なんだね」


 そう言うと公太郎はフォーミラの譲った道を歩き始めた。いつのまにかバーバラと平助は跪き、階段へ向かってく公太郎に告げた。


「いってらっしゃいませ地神様、お帰りをお待ち申しております」


 公太郎は振り向かず無言で手を振り、階段を下りていった。





 自室で眠っていた権兵衛はふと目を覚ました。目覚めても周りは暗闇に包まれている為まだ夜中なのだろう、寝つきの良い自分がこんな時間に目を覚ますのは珍しいなと思っていると、やがて体の違和感と共に何者かに見られている視線を感じた。首を傾けると衛兵がベッドのすぐ横に立っており、誰だろうと顔を見た瞬間、彼の体中から汗が噴きだした。

 その人物は昼間に見た新しい地神であった。普通ならばなぜこんな時間のこんな場所に地神がいるのかという「疑問」が湧いてくるはずなのに、彼がその瞬間に湧き出た感情は「恐怖」であった。それも理解ができないという不安感からではなく、殺されるという明確な殺意に対しての恐怖である。それは目は口ほどにものを言うといわれるように、権兵衛は彼のその目を見た瞬間に恐怖であふれかえったのであった。

 やがて時間が経つほどに権兵衛は自分の今の状況が確認できた、まず自分は縛られたり、猿ぐつわをされ拘束されているわけではない、それなのにまるで金縛りにあっているかのように、動くことも話すこともできずにいた。ならば自分はまだ夢を見ているのだろうと思いたかったが、自分の心臓の位置に何か突起物が押し込まれてる感触が、現実に自分の生死がこの男に握られているとまざまざと実感させられた。こうして自分の置かれている状況を理解していくと、今度は恐怖で埋もれていた疑問があふれてきた。


(なぜ一昨日まで地球にいた彼がここまで来れるんだ?彼はまさか地球にいた頃から魔法が使えたというのか?いや仮に魔法が使えたとしても、どうやってここまでたどり着けたんだ?見張りは一体どうしたんだ?)


 魔法が使えるかという疑問はNoである。公太郎は魔法など使えない、彼は己の力のみでここまでたどり着いたのである。ではどのようにしてここまで来れたのか、まず待合室で彼は侍女とただ喋っていた訳でなく、彼女からそれとなく更衣室の場所を聞きだしていた、次に謁見の間で一触即発だった場を沈める為にトイレに行きたいと部屋の外へ出る、ついて来た衛兵をまき、迷った振りをして更衣室に侵入し衛兵の制服を手に入れる。そして彼は迷子の振りをしてまんまと警備室にもぐりこみ、もう迷わない為にと警備の人間から城の見取り図を入手し、この部屋にあるモニタで場内に設置されている監視カメラの位置を把握したのである。もちろん見取り図には王子の寝室という重要な場所が載っている訳ないが、彼はの勘と経験で、カメラと見張りの数と間取りから当たりをつけた。そして2回目の迷子、夜間よりも人通りが多い昼間で見つからずに目的地までたどり着けるかどうか予行練習をしたのだ。そして結果は成功、王子の寝室を見つけた後、彼は目的地から離れた場所でわざと見つかったのである。最後の見張り件は同じく侍女からこの時間帯の見張りの衛兵は王子派といわれているが、実際は王女派で真面目に見張りをする気はなく、実は不倫中の侍女と逢引するために見張りを担当しているのだと聞き出していた、そうして寝室までたどり着いたら見張りのいないドアから堂々と入るだけであった。こうして王子の枕元に立っていられるのは裏打ちされた当然の結果であった。


(ちくしょう、なんで親衛隊がいないこんな時に、わざわざかん口令まで敷いたというのに)


 これも同じく侍女から聞き出していた。実は王女は女王と共に外交について行ってはおらず、国境付近に現れた凶悪魔獣の掃討に親衛隊と遠征に出かけていることを。公太郎は王宮に来る前のバーバラの説明から自分の立場が政治的道具に利用されるのではないかと危惧しており、前もって侍女から有益な情報を引き出していたのである。あえて若い侍女を相手にしたのも、忠誠心のないバイト同然のお喋り好きの女性なら例え緘口令を敷いてもうっかり口を滑らすことを想定していた為である。

 だが権兵衛は公太郎がそんな下調べを行っていたことなど知るはずもなく、彼の疑問は湧けば湧くほど、答えが出ず、やがてその疑問が恐怖へと変わってゆき、再び彼の思考は恐怖と言う感情で一杯になった。公太郎はまるでそのタイミングを待ってたとばかりに今まで閉じていた口を開いた。


「お痛がすぎたな、王子様」


 この一言で権兵衛は自分の命運を悟ってしまった、なぜならそうなる理由があらん限り思いつくのだから。


「だが仮にも僕は神と呼ばれるんだから慈悲の心はある」


 だが権兵衛は慈悲と言う言葉を聞いてもまったく安心できずにいた、彼の気が変わればどこまで逃げようとも自分は殺されるだろう。


「二度とその顔を見せるな・・・は、お互いの立場上無理だろうから公務外でその顔を見せるな。もし城の外でお前の顔を見かけたら・・・」


 権兵衛は大きく震えていた。胸に押し付けられている突起物が刺さってしまうかもしれないが、それで震えが止まるはずもない、彼の理性はもはや糸一本で繋がっている状態だった。


「殺す」


 その瞬間、権兵衛の理性は恐怖に耐え切れず意識を遮断してしまった。

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 公太郎は失禁をし、口から泡を吹いている権兵衛が失神していることを確認すると胸をなでおろし、彼の胸に押し付けていた人差し指を上げると誰もいないはずの背後に声をかけた。


「そろそろ出てきたらどうだ、ベルさん」


 すると誰もいないはずの暗闇からいつものメイド服ではなく侍女の格好をしたメイベルが現れた。


「いつから気付いてたんですかい?」

「いんや、全然気付いてなかった。ただあれだけ神社で騒いでたのにまったく出てこなかったからきっとどこかでコッソリ見張ってるんだろうなと思っただけ。だから今、内心ドキドキ。やっぱりベルさんもギルドとかいう所から派遣された僕たちのボディーガードだったんだな」


 メイベルは自分が鎌をかけられたことにムッとした表情をしたが、またもとの鉄面皮に戻った。


「アタイも聞いてもいいですかい?これほどの技量をお持ちなら、それこそ皆に内緒で暗殺もできたはずですぜ。なのに何故わざとバーバラさん達が気付くように行動してこんな殺さずにめんどくせー方法を取ったんですかい?」


 すると公太郎は少しさびしげに笑いこう答えた。


「だからだよ―――」




 あの晩から一週間が過ぎ、ファーミラは二階の自室の窓からぼんやり外を眺めていた。あの晩、公太郎が何故かメイベルを伴い戻ってきて数時間後、朝日が昇るきる前に王子の使者がやってきて推薦の件はなかった事にしてくださいと告げた。昨日外交から戻ってきた女王に今度こそ新しい地神の報告、紹介ができたのだが、あの日以降、毎晩遊び歩いていた王子が部屋から一歩も出なくなってしまったと、困ったようなありがたいような顔をして女王は神達に話をした。

 フォーミラは視線を下に向けると、社の縁側で公太郎が寝そべっていた。彼は作務衣にタオルを頭に巻き、この世界に来たときの雪駄を履いている格好で、お腹の上ではカグヤが拾ってきたキジトラ猫のポチ(覚えやすくほかの猫と名前がかぶらないようにつけた名前)が丸まっていた。結局彼が地球にいた頃は何をしていたのかは未だに知らないのだが、無理やり聞き出そうとする気はなかった。別にあせる必要はない、これから長い間付き合って行く自分の相方なのだから―――


 公太郎は寝そべりながらあの晩の事を思い出していた。実はあの時ギリギリまで王子を殺すつもりでいた。しかしこのまま地球にいた頃と同じように、殺すことで解決する道を選んで良いのかという疑問が生まれ、あんな行動に出たのだ。そして彼女達に誓った、この薄汚れた技術を殺す為ではなく救う為に使っていこうと、相方の信用に答えるために―――



 橘公太郎、殺し屋から神様に転職しました。

これから区切りよく投稿してく予定です。

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