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第3話:友達1

森下からの告白の日の夜、やはり、森下から電話がかかってきた。でも私は出なかった。出れなかった。出て森下の告白を言われて断る自信がなかったから。もし、明日学校で

「電話したのに」

って言われても、言い訳は出来る。私は逃げた。森下は私に声をかけたとき、すごく緊張しただろう。あの気持ちを私は何も考えず踏みにじった。

次の朝、やっぱり教室入るの戸惑った。森下は朝早く、私より先に教室にいることは分かっていたから。教室に入り森下の方をチラっと見た。

森下は机に頭を押さえるように下を向いていた。

私が教室にいることを知っていてわざと私を見ないように感じた。

でも、なぜか私は森下のそんな姿を見て楽になった。

『梓〜おはよぉ』ミホだった。『おはよ』『なんか元気ないねぇ。なんかあった?』『なんでもないよ!』『そっか、なんでもないならいいんだけど。なんか悩みあるんだったら言ってね』『ありがと。ミホ』私は昨日の森下との事をミホには言えなかった。自分がずるい人間に思えて、そんな自分をミホには見せれなかった。私はまだミホと親友にはなれてないんだとそのとき思った。

私は自己主張が苦手で、今友達と呼んでいる子達にも本当の私を見せていない。

いろんな所でいろんな人に合わせているだけ。きっと.こんな私を友達と思ってくれている子はいない。ミホとは本当に仲良くなった。休みの日はどちらかの家に泊まって朝まで語り明かしたときもあった。でも.ミホの中でも私は友達じゃなく、クラスメートなんじゃないか。そんな事を考えるようになった。

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