第2話:新たな気持ち
登校途中電車の中.初めての環境の変化に私達3人は嬉さと不安で少し緊張していた。
『3人クラス一緒だといいね』明るく久美子が言い出した。それに乗って私と浩子も声を揃え『そうだね』と言った。久美子の話しをきっかけに行き道私達はこれからの高校生活の楽しみを沢山話した。
久美子の予想はハズレ…私達3人は別々のクラスだった。1〜7クラスあって、私は1組。久美子は2組。浩子は頭が良く進学クラスの7組だった。
そろそろ学校にもなれ.それぞれ新しい友達も出来て、少し地味な感じで、3人よく似たタイプだけど、もともとそこまで仲が良い私達じゃなかったから.3人一緒の登校,下校はそう長くは続かなかった。
私は同じクラスで席が後のミホと仲良くなった。背が小さくいつもニコニコした少し大人しい可愛らし子。ミホとは帰り道が同じ方向で一緒に帰るようにもなった。他にも友達も出来て、こうして楽しい高校生活はスタートした。
入学して間もなくしたころ帰ろうと教室を出たところで『すいません。』…ん?…男…私じゃぁないよね!『すいません!』私かなぁ・・・後を振り返ると同じクラスの男の子がモジモジして立っていました。その男の子が漂わせる空気は、そんな場面を知らない私にも分かった。告白だ!『なに?』私は内心ドキドキだったが、冷静を装った。『俺、同じクラスの森下孝明だけど…』私は軽く『うん。』とだけ言った。
森下のことは知っていた。
クラスでお調子者で目立った存在だったから、でも私のタイプじゃない。『俺・・俺梓ちゃんの事気になってって…上手く言えないんだけど…今日の夜電話していい?』『うん』私はまた軽く返事をした。って駄目じゃん!!そんなの!何軽く返事してんの!私は次森下から発せられる言葉の前にいろいろ考えた。家に電話されて親に出られたら大変だし、かといって今更電話止めてとも言えない。
『電話番号おしえてくれる?』また軽く『うん』と、最近買ってもらったケータイの番号を教えた。端からしたらタイプじゃないなら断ればいいって思うかもしれない。でも、告白されることが初めてな私。森下と付き合う気はないが、私の事は好きでいてもらいたいって思った。私の事を好きでいる人がいて欲しかった。それは、森下じゃなくて誰でもよかった。それともう一つ、そのとき気付いたが、なぜか私は見栄を張っていた。男に慣れているという。
これがきっかけだったのかもしれない。私の心の何かが崩れていくのは。
呼んでもらってうれしいです(;_;)
これからもどんどんつづきますのでよろしくお願いしますm(_ _)m