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8-5. 三つの星の行方
2026年。
東京タワーの頂上から、
三人の力が一体となった銀色の波動が全方位へと解き放たれた。
それは泰氏が張り巡らせた監視網を、
一瞬にして「すべての命を祝うネットワーク」へと書き換えていく。
人々はふと足を止め、
スマートフォンの画面を消して空を見上げた。
そこには、ネオンの光に隠されていた、
銀色に輝く月と、無数の星々が、
神話の時代と同じ配列で輝いていた。
泰氏の末裔たちは、
自分たちの「糸」がほどけ、
自由になった世界を
ただ呆然と見守るしかなかった。
「支配はいらない。
私たちは、ようやく自分の足で、
この星の一部になれる」
凪、ヨハン、迅の三人は、
夜明けのビル群の向こうに、
かつての鳥見の地と同じ、
緑と銀が溶け合う未来の予感を見ていた__。




