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8-4. 神武の懺悔と地底の遺言
三人は追撃を振り切り、皇居の地下深層、
現代の地図には決して載ることのない
「空の座標」へと辿り着く。
そこには、
初代神武天皇が死の直前に残した、
巨大な石碑が鎮座していた。
『我は勝者としてこの国を平定したが、
同時に美しき調和(和)を殺した。
渡来の智者は国を豊かにしたが、
民から星を見上げる目を奪った。
我は天皇としてこの重き沈黙を背負うが、
いつか三つの星が重なる時、地底の王を解き放て。
その時、この国は再び真の夜明けを迎えるだろう』
石碑が砕け、そこから溢れ出したのは、
肉体を捨て、純粋な情報体となった
ニギハヤヒの意識だった。
「よく来た、私の分身たちよ。
泰氏の技術は、呪いではなく、
使い道を変えれば世界を癒す『弦』となる。
支配の時代を終わらせ、
共生の時代を書き直すのだ」__。




