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Daybreak  作者: 言葉
4/6

特殊部隊

家に帰るとレオンは任務用の衣服に着替えた。実際に任務を遂行するときはこれに更に戦闘服を着ることになるが、それ以外の事務仕事や移動時はより簡易的なもので過ごすことが主となっている。左胸にNCOと刻まれている。


NCOは表向きには国の中枢を担う運営組織であるがその実、公にはできない役割を果たしている一面もある。NCOの内部組織である、防衛局(National defense department、通称dd)は設立当時、地上からの侵略や未曾有の有事の際に国民を守る為に組み込まれた軍事組織だったが、設立以来地上からの脅威は無く、現在は街の悪行や犯罪を取り締まる治安警備を主な役割としている。地下国家を建国したとはいえ、地上の時のように温和な時代が流れてきたわけでは無く、国家内での内戦や元他国同士の小さな諍いは生じてきた。しかしその度に地上の時のような国づくりを目指し、今日まで奮闘してきた者たちの渦中にいたのはNCOでありdd であった。その火種は未だに潰えておらず、日々国中の警戒をしなければならない立場にある。

だが、dd はあくまでも表向きの治安維持組織であり、公の場での警備や取り締まりは彼らの任務だが、ddのとは別のやり方で治安維持に貢献する別働組織が存在する。


それがレオンやオリヴィアが所属する特殊鎮圧部隊(Specialized Quell Squad、通称キュー)と呼ばれる局長のオスカー直轄の少数精鋭遊撃部隊だ。


キューの主な目的は国内で勃発する反乱やテロを未然に防ぐこと。

この都市国家は主要な3都市で構成されているが、厳密には小さな綻びがある。フェニスガルド、ネオメタリウス、アクアベルタ、そのどの都市にも国の法の力が及んでいない無法地帯がある。通称リベル。そしてリベルにいる者たちをリベラルと呼んでいる。彼らは国の管理下にない、故にNCOでも情報を掴みきれておらず、全容を正確に把握してはおらず、その脅威がいつ沸いてくるかは分からない。ただ、リベラルたちは無差別にテロを起こす。はじめて起きたテロが2年前にフェニスガルド近郊で起こったものだった。当時はキューの設立前でddが対応したのだがリベラルの勢いは凄まじく、街のひと区画が焼かれ、住民の避難や新しい居住地の確保に追われ、彼らに対抗することができなかった。その時の経緯から国民に不要な不安要素を増やさない為にもなるべく迅速に穏便にすませることができる部隊を作る必要があると感じたNCO、そしてオスカーによって局内でも精鋭だけを厳選して作られた部隊がキューである。

故にdd とは全く異なる組織として存在しているが、武器や任務中の装備品は基本防衛局から支給されたもので、ddの中にも見知った存在が何人かいる。

それからNCOは情報局から優秀な人材を引っ張ってきて、諜報員として各都市に潜伏させている。その結果見つけた拠点はふたつ、そのどちらも鎮圧に成功し、末端リベラルを捕らえたが、大半の仲間には逃げられてしまい、更に捕らえた者からは有益な情報は聞き出せていない。幸い都市の中心居住区とは離れたところではあった。だが住民が危険に晒される可能性がある以上、防がないわけにはいかない。レオンとオリヴィアはキューの設立メンバーであり、2度の拠点侵攻に寄与している。拠点侵攻の他にも国の目の行き届かない場所、居住地区外の調査など、リベルを見つける任務や戦闘訓練など、任務は多岐にわたる。そして今回は3度目の拠点を見つけることができたかもしれないということで、レオンにも多少気合が入っている。


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