残滓
4人はリベラルたちが使っていた倉庫を調べ始めた。
倉庫には焼け後の煤の匂いと外から流れ込んできた空気に混ざった雨の匂いが混濁している。辺りには金属片やガラス片がデタラメに散らばっており、無音で歩くのは難しい。
「もう、なんなのここ!歩きづらい!よくこんなところで生活できるわね」
「きっとここはもう捨てる直前だったのだろう。僕たちが来なかったとしても」
「ですが、一体ここで何をしていたんですかね」
「これは・・・」
レオンは倉庫の奥の、爆発があった場所の近くでガラス瓶の残骸を見つけた。
「この匂い・・・爆薬か」
「そうね・・・しかもただの爆薬じゃ無い。何か、混ざってる。嫌な感じがするわね。」
「あいつら、ここで何をしようとしてたんだ」
「ここで何か、というよりここで作った何かを使ってより大きなことをしようとしていると踏んだ方が良さそうね」
「レオンさん!オリヴィアさん!これを見てください!」
倉庫の隅からテオドールが声を上げる。
「なんだ、これは・・・」
散らばったガラス瓶とは明らかに別の、大きなガラス片が転がっている。レオンとオリヴィアは疲れた脳を使い思考する。
「これも爆薬を作るのに使ったのか」
「でもこれ見て」
ガラス片とは別に、細い管が伸びた大きな筒状の残骸が転がっている。
「これは・・・似てるな」
「えぇ、でもどうやってこんなもの。NCOの人間じゃないと知り得ない技術のはずじゃあ」
「分からない、でも今考えてもしょうがない。とりあえず持ち帰って解析してもらおう」
「そうね」
「テオドールとハンナは散らばった破片を一部回収しておいてくれ。僕とオリヴィアはこの装置の破片を集めていく」
「承知しました!」
ハンナがこくりと頷いた。




